ワークショップ 人間生活工学 「刊行にあたって」より


 少子高齢社会、量から質への価値観の転換、安心・安全・快適な生活づくりなど、私たちの生活や社会は、大きく変わってきている。この変化する生活や社会を支え、実現する技術に、人間生活工学がある。人間生活工学は、人間や生活への親和性の高い製品やサービスの開発、すなわち「人にやさしいものづくり」のための技術と方法であり、人間工学と深いかかわりを持ちながら発展し、さらにユニバーサルデザインにおいても重要な役割を果たすものである。

 人間生活工学は製品やサービスを供給する企業だけのものではない。それを生活者(消費者)に届ける立場の流通販売業者、さらには、生活者自身の的確な“商品選択”“意見発信”のためにも必要な技術である。しかし問題は、ではどうするか、である。掛け声だけでは、「人にやさしいものづくり」は実現しない。技術を身につけ、適切な方法を用いてこそ、「人にやさしいものづくり」を実現することができる。本書はそのための技術と方法の書である。(中略)

 本シリーズは、(社)人間生活工学研究センターが、平成14年度経済産業省補正予算事業(三菱総合研究所委託)起業家育成プログラム等導入促進事業のうちの技術経営プログラム開発の一つとして受託し実施した「人間工学人材育成カリキュラムの開発」事業において、人にやさしいものづくりのためのシラバス(授業明細書)開発に携わったメンバーが中心となり、そのシラバスをベースにした研修や自習のための教材として制作されたものである。各領域の第一人者の手になるものであり、人間生活工学の標準となる教科書として、非常に中身の濃いものとなっている。本書を手に取られた皆さんには、本書を座右に置かれ、大いに活用していただきたいと思う。

平成16年 晩秋
編集幹事一同


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