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表紙:自然界にみられる,さまざまな自己組織化の例。くわしくは,4 ページからの特集「自己組織化の物理学」を参照。(Credit:(a)Kevin Dooley,(b)NASA,(c)Hian-kun Tenn,(d)Michael Gasperl,(e)USGS.)

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<今月の切手>
英国領南極地域の気候変動の切手。57ページに関連するコラムがあります。
      (通)

(平成平成23 年3月25日郵模第2224号)
特集記事
特集:自己組織化の物理学

巻頭言:自己組織化研究のフロンティアへようこそ 安田賢二,秋吉一成

何らかの“秩序”が自発的に生じる原理とは
自己組織化とは? 山口智彦

時間発展するシステムである,生命体の基本単位
“細胞の自己組織化”に物理の視点から迫る
吉川研一,岩城貴史

多様に構造変化する,0 次元の物質
両親媒性分子の自己組織化 秋吉一成

生命の設計図だけではないDNAの機能
DNAオリガミとDNAナノマシン 杉山弘

生物は規則的な構造をどのようにつくっているのか
自己組織化材料とバイオミメティクス 下村政嗣

生体分子の“左右非対称”の謎を解く
らせん構造カイラリティと鏡像対称性の破れ 藤木道也

時間的・空間的に,自ら発展する新材料
自励振動ゲル 吉田亮

みんなの物理 素朴な疑問Q&A:
シマウマやキリンの皮膚の模様はどうしてできるの? 安田賢二

news 量子乱流中で再結合する渦糸の動画撮影
B. シュワルツシルト 新田宗土訳


ニュースダイジェスト
 C. デイ, S. K. ブラウ, J. ミラー ほか
地上から計測する原子地磁気計/ 量子からみ合いで雑音を切り抜ける/波動関数の型破りな統計が明らかに/ スピンを利用して量子ドットを操作する  ほか

クローズアップ:
電子スピンの新しい利用方法:絶縁体スピントロニクス 齊藤英治

[講座]

ベクトルでつづる物理学 第2回
足したり掛けたり 青野修

[コラム]

メイドインジャパン物理用語 一般物理編
八木アンテナ 水野皓司

[コラム]

物理っておもしろい?
苗の育て方,育ち方 齋藤理一郎

[コラム]

パリティのココロ
子どもの才能判定,6 万円 大槻義彦

information corner フォーラム

6月号予告

執筆者・翻訳者紹介


今月の切手

今月のキーワード
渦糸の再結合/ 巨大磁気抵抗効果/スピンホール効果


今月のパリティ
秩序が乱れていくという直観が覆される妙味
“自己組織化”という言葉は,複数の要素からなるシステムが,時間とともに自発的に秩序化する過程に対して用いられてきました。その対象は原子から宇宙,生体分子から生物社会までと幅広く,自己組織化の意味も対象によって異なりますが,その現象には共通のキーワードがあるのです。(p.6)

生命体のミニマムモデルとは,どんなもの?
アミノ酸や脂質,核酸などを均一に混ぜ合わせておいても,生命体が自然発生することはありません。生命は,不均一で変化する外部環境を積極的に利用しているのです。欠陥や不均一性,流れ場から生まれてくるさまざまな構造や現象の理解は,現代物理学の大きなテーマとなっています。(p.13)
“生物の設計”と“人間の叡智”を組み合わせる
生物がもつ,nmからμmの大きさの構造と機能を模倣して,新しい材料を開発しようという,バイオミメティクスとよばれる分野が注目を集めています。ハスの葉の超はっ水性や,ヤモリの指先の吸着性..それらを生み出したのは,自己組織化や自己集合現象に違いありません。(p.29)

生命活動を担う有機分子の対称性の破れの由来は?
らせん構造の相転移を示すいくつかの光学活性高分子において,最近,弱い鏡像対称性の破れが報告されました。19世紀,パスツールの時代から科学者たちを悩ませ続けてきた,生命を担うアミノ酸や糖がもつ,片手構造性の謎を解き明かす扉が開かれるかもしれません。(p.32)
ピサの斜塔と八木アンテナ(p.47)
ピサの斜塔と八木アンテナ(p.47)

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