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今月のキーワード
ヘテロ弦 / 標準模型 / LHC
●ヘテロ弦[heterotic string]
弦の左向き振動モードは26次元のボソン弦で,右向き振動モードは10次元のフェルミオン弦で記述する数学的に無矛盾な超弦理論。両方の振動モードを10次元フェルミオン弦で記述すると,数学的に無矛盾な理論としてはI型,IIA型,IIB型の超弦理論が得られる。ヘテロ弦では,ボソン弦の余剰16次元の左向き振動モードからゲージ対称性E8×E8とSO(32)が励起されるのが特徴。(p. 48「弦理論は検証に堪えられるか」)

●標準模型[standard model]
電磁相互作用と弱い相互作用ゲージ対称性SU(2)×U(1)で統一する理論で,1960年代の後半にグラショウ,ワインバーグ,サラムによって提唱された。この理論は,SU(2)の3重項をなすゲージ粒子とU(1)ゲージ粒子,そして物質場としてはSU(2)の2重項をなす左巻きの電子とニュートリノ,1重項の右巻きの電子からなる。これにヒッグス場を導入してゲージ対称性をU(1)emに破ることで3つゲージ粒子W±とZに質量を発生させる。この理論は1970年代後半に実験的に検証された。(p. 48「弦理論は検証に堪えられるか」)

●LHC[Large Hadron Collider]
大型ハドロン衝突型加速器。世界最高エネルギーの加速器で,ジュネーブ郊外にあるCERN研究所の周囲27kmの地下トンネル内に建設中で2007年運転開始の予定。陽子を7TeVに加速して正面衝突させ,ヒッグス粒子や標準理論を越えた新しい現象を発見することを目指している。(p. 48「弦理論は検証に堪えられるか」)