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誘電体でできた2つのキャビティ中の電場分布の対比。キャビティ内で規則運動・カオス運動のどちらが起こるかによって,解のパターンが劇的に異なる。くわしくは4ページの解説記事「アインシュタインの知られざる論文」を参照のこと。
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<今月の切手>
太陽発電(上),天然ガスの採取(中),ダム(下)
        (万)
article
彼の量子論に対する貢献にいま,再評価の光が照らされる
アインシュタインの知られざる論文―カオス系の量子化問題
A. D. ストーン 加藤岳生 訳

「全体は部分の和よりも大きい」実世界に,物理は挑む
物理は現世を説明できるか
G. F. R. エリス 小林俊一 訳

理論・実験科学や工学から,学ばなくてはならないこと
岐路に立つ計算科学
D. E. ポスト,L. G. ボタ 高部英明 訳

人々の不安をあおっている問題の本質は……
建築物の構造設計と耐震性
瀧口克己
news 超低温でエキゾチックな3量体を発見
C. デイ 久我隆弘 訳

ニュースダイジェスト
P. F. シューウィ,B. P. スタイン,D. カステルヴェッキ
チップ上の太陽光 / 硬X線を鋭く集束させる / ナノスケールの地震:音波が人工分子を励起する ほか
クローズアップ:
天の川銀河とアンドロメダ銀河―宇宙初期の衝突と局所銀河群の形成
沢 武文

[講座]

計算物理 第4回(物性編) 原子の動きを追う ― 分子動力学法
常行真司

[連載]
天才だってつらいよ ― 物理学者列伝
ブラームスはお好き? ―リヒテンベルク
太田浩一
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フォーラム

8月号予告
執筆者・翻訳者紹介

今月のキーワード
カオス / 可積分系 / WKB近似



今月のパリティ
「私は量子論の問題を,一般相対論のときの100倍以上研究した」
1917年5月のドイツ物理学会で,アインシュタインはある論文を提出しました。彼の経歴で唯一の力学系の量子化問題に関するこの論文は,しかし何十年もの間忘れ去られていました。70年代に量子カオスという研究分野が開拓されてはじめて,正当な評価を受けるようになったのです。(p.4)

感情,芸術,それに人間の本質どころか,存在さえも……
成功した科学のあるべき姿のモデルである物理――でも,物理学は人類の目的を提案することはできないし,身近な現実世界の因果関係については不完全な記述しか提供できません。そのような様相を実際に組み入れるように,物理学を拡張することはできるのでしょうか。(p.14)
信頼を獲得するための,さらなる進化を
コンピューターの飛躍的な進展によって,電磁流体力学や核の構造,宇宙の大規模構造の形成といった,複雑で非線形な問題が解けるようになりました。計算科学が科学研究に不可欠な道具に成長したいま,複雑なプログラムの検証と確認を行う新たな方法論の創成が求められています。(p.22)

意味のない数値の氾濫が,計算偽装の温床になる
昨年11月の構造計算書偽造事件の報道で,建築物の耐震設計などに大きな関心が寄せられていますが,耐震性の評価はそう簡単ではなく,このことが人々の不安をあおっています。前提条件をはずして意味を失った数値のみが報じられていけば,次第に本質が見失われてしまうのです。(p.34)
スタジアムビリヤードでのカオス的な波面
スタジアムビリヤードでのカオス的な波面(p.12)
II型超新星の爆発
II型超新星の爆発(p.24)

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