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1999年7月,インドネシアにおける焼畑の様子。一般に森林火災の煙は大気中に拡散し,雲場の特性と力学に影響を与える。くわしくは40ページからのニュース「森林火災が雲を変える」を参照。
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<今月の切手>
顕微鏡とDNAの模式図(上) 。北里柴三郎(1852-1931)と顕微鏡。破傷風菌の純粋培養に成功,血清療法の基礎を築く。ぺスト菌を分離。北里医学研究所を設立した(中)。和製の木製顕微鏡(天明年間1781-1789に製作)。はじめは雪の結晶などの自然観察,後に医学にも使われた(下)。 

        (万)

information corner
絶縁体でもなく,超伝導状態でもなく,磁気秩序もないのに……
擬ギャップとフェルミアーク
藤森 淳,吉田鉄平

その2つの性質は,どのようにして現れるのか?
形状記憶合金のしくみ
宮崎修

ナチによって引き裂かれた2人の科学者の軌跡
原子物理の歴史を変えた安物の葉巻―シュテルン‐ゲルラッハの実験
B.フリードリッヒ,D.ハーシュバック 大場一郎 訳

科学における創造力の源泉は,不思議で計り知れない
同位元素の発見とオカルト科学
J.ヒューズ 家 泰弘 訳
information corner 遠方の超新星が語る宇宙膨張の減速期
B.シュワルツシルド 岡村定矩 訳

森林火災が雲を変える
C.デイ 中島映至 訳

励起子凝縮相の意外な新顔
B.G.レヴィ 家 泰弘 訳

ニュースダイジェスト
P.F.シューウィ,B.P.スタイン
大規模停電のもたらした大気汚染の改善 / 高圧送電線網の長期的ダイナミクス / タンパク質
ベースのナノアクチュエーター / 反水素原子の速度
    ほか
クローズアップ
見えてきた銀河黎明期
谷口義明

[随想]
分析と統合掘П宙の基本原理
F.ウィルチェック 磯 暁 訳

[理科教育]
いまこそ? パリティ(1)
後藤信行

[講座]
とんでる力学 第8回
惑星の軌道(5)多体問題は解けない?

牧野淳一郎

[連載]
天才だってつらいよ ― 物理学者列伝
ラーグス残照―ケルヴィン

太田浩一

全宇宙鉄道路線ガイド 第7回
明滅する宇宙の里程標:変光星と超新星
山岡 均

information corner フォーラム
12月号予告

今月のキーワード
フェルミ液体/Ia型超新星/エアロゾル‐雲 相互作用;準直接効果/(量子ホール系の)充填率/インフラトン

執筆者・翻訳者紹介



今月のパリティ
フェルミ液体論の枠組みでは理解できない現象の謎を解く
中赤外領域には多くの分子が振動や回転などによる光吸収をもつので,“分子の指紋領域”とよばれる。設計次第で広い波長範囲の光を出せる量子カスケードレーザーが実用化されたおかげで,高感度のガス検出からマルチメディア通信に至るまで,広く注目を集めている。(p.4)

形状記憶効果と超弾性をあわせもつ不思議な合金
形状記憶合金はその名のとおり,変形しても加熱により元の形に戻る。復元するときの温度は組成や熱処理条件により自由に決められる。また,加熱なしでも大変形後に応力を除くだけで元の形に戻る超弾性も示す。これら2つの機能はどのようにして発現するのだろうか?(p.11)
忍耐力,偶然性,そして幸運が結びついた物語
1922年にシュテルンとゲルラッハが行ったエレガントな実験からは,幾多の知的な展望,たくさんの量子科学の有用な応用が生まれた。その背景には,暖かなベッドや安物の葉巻,タイムリーな葉書,鉄道のストライキといった,原子物理学者でさえ知らない物語があった。(p.17)

現実の物事の展開を,後知恵の助けなしに見ると……
1913年にアストンが新種のネオンを発見したとき,彼はそれが,奇妙な透視術を使う2人のオカルト化学者によって予言されていた元素ではないかと考えた。それにしても,後世の科学史の本でこの逸話が書き変えられてしまったのはいったいなぜなのだろうか?(p.27)
UDFの可視光帯のカラー合成画像
UDFの可視光帯のカラー合成画像(p.56)

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