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クジャクの羽についている目の模様の彩りは色素ではなく,特殊で微細な構造に起因する。それはどんな構造なのだろうか。写真は,横浜市立野毛山動物園のインドクジャク。くわしくは37ページからのニュース記事「クジャクの羽を彩るフォトニック構造」を参照。
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<今月の切手>
南極大陸の地図とオーロラ (上),オーロラ(中),南極観測船「しらせ」とオーロラ,ペンギン(下)

        (万)

articles
多様な物性は電子のスピン・電荷・軌道の相互作用から生じる
強相関電子酸化物における複雑量子相の形成
十倉好紀 著・訳,井上 公 訳

固体電子物性の格好の研究の場
超ウラン化合物がおもしろくなってきた
安岡弘志

電子を取り巻く環境を変えてみると……
1格子層の結晶成長から生まれる新しい物理
大友 明,ファン・ハロルド

歴史書が今日の天文学者たちに教えてくれること
古代の日食記録からわかる地球の自転変化
谷川清隆

news クジャクの羽を彩るフォトニック構造
S.K.ブラウ 宮野健次郎 訳

光で見る半導体量子ドット中の波動関数
松田一成,斎木敏治

レッシ衛星による,太陽フレアのガンマ線撮像
C. デイ 浅井 歩,柴田一成 訳

ニュースダイジェスト
P. F. シューウィ,B. P. スタイン,J. リオーダン
115番元素の発見 / カーボンナノチューブゲル / パーキンソン病の震えを抑える新しい方法      ほか
現代からくり考:
10年間電子を蓄えるメモリー
稗田克彦

[随想]
加速器は第2の恐竜か?
M.S.ターナー 磯 暁 訳

[講座]

とんでる力学 第2回
ボールの軌跡(2) 空気抵抗
牧野淳一郎

[連載]
天才だってつらいよ ― 物理学者列伝
エーテルの波は永遠に―ヘルツ
太田浩一

全宇宙鉄道路線ガイド 第1回
水色の地球と灰色の月

小久保 英一郎

[コラム]

科学用語・雑学ノート
“超”の反対は?―下側をさす言葉
土井恒成
information corner フォーラム
6月号予告

今月のキーワード
軌道秩序 / 2重交換相互作用 / 超ウラン元素 / ウィグナー‐ザイツ半径 / 掩蔽

執筆者・翻訳者紹介



今月のパリティ
波動性と粒子性と絶妙なバランスが生む,劇的な変化
固体中の電子のふるまいを決めているのは,電子のもつ電荷,スピン,そして軌道の対称性という3つの自由度である。それらの動的な結合により,電子の集団はあたかも液相,固相,あるいは液晶のような複雑な状態を示し,電子相転移やパターン形成といった現象を引き起こす。(p.4)

超ウラン化合物もやっと,基礎物性研究の“まな板”の上に
アクチニウムからローレンシウムまでのアクチノイド元素の科学は,周期表の中でももっとも魅力的な領域に属している。天然に存在するウランを除き,これまでほとんど手がつけられていなかったアクチノイド元素の金属や化合物の電子物性に,いま光が当てられようとしている。(p.13)
結晶成長を制御すれば,ナノの世界の美しさが見えてくる
高温超伝導をはじめとする酸化物の魅力的な物性の発現は,物理学だけでなく新物質や超機能デバイスの創製をめざす酸化物エレクトロニクスの急速な発展につながった。1格子層の結晶成長制御が可能となった今日,酸化物人工格子で見いだされる新しい物理への期待が高まっている。(p.22)

歴史学への,そして現代天文学への貢献
昔の史料を調べれば精度のよい暦をつくれることは千年以上前から知られており,また月が遠ざかっていること,地球の自転が遅くなっていることもわかった。地球の自転の変動や太陽活動,気候の変動……21世紀の天文学者たちは,何を解き明かそうとしているのだろうか?(p.31)
クジャクの羽(横浜市立野毛山動物園)
クジャクの羽(横浜市立野毛山動物園)

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