index top index 2000index  index
2000.07 contents
2000.07 contents img

著しい特性をもつ新しいクラスの分子固体,フラーレン族より計算された電子分布。上から時計回りに,C60,C36そしてカーボン・ナノチューブを示す。基底状態の性質を完全に決定する電子密度分布は,大規模なスーパーコンピューターによる計算から求められた。くわしくは4ページからの解説記事「計算機による物質科学」を参照。(Image by David Bock of the National Computational Sciences Alliance and Bernholc, Todd Nemanich, and Qingzhong Zhao of North Carolina State University.)
article

シミュレーションが実験を救う
計算機による物質科学
J. ベルンホルク 著 草部浩一 訳

理論でどこまで核心にせまるか?
ブラックホールの謎に迫りつつある超弦理論
夏梅 誠

X線天文学の切り札
量子熱量測定
C. K. スタール 他著 蓑輪 眞 訳


news 量子計算機の計算能力の起源はいったい何か
R. フィッツジェラルド 著 中村和夫 訳

超高速重イオン加速器で「この世の終わり」か?
B. G. レヴィ 著 矢崎紘一 訳

宇宙は平坦だった
杉山 直―

太陽圏を去り行く星間雲
B. シュワルツシルド 著 尾中 敬 訳

高エネ研のBファクトリー
岩田正義

ニュースダイジェスト
藤井昭彦,P. F. シューウィ,B. P. スタイン
光のブラックホール/加熱によって凍る系/レーザーによる光核反応/単一光子による原子の捕捉 ほか

[随想]
重さのない質量とは?(I)
物質の質量について
F. ウィルチェック 著 磯 暁 訳

[理科教育]

ますます進む理科教育の地盤沈下
松田良

[講座]

量子力学的“オームの法則” 第4回
見えないものを見えるようにする伝導現象
小野嘉之

[講座]

相対論の正しい間違え方 第14回
番外編
原田 稔,松田卓也,木下篤哉
information corner 書籍情報
新製品
読者の広場
8月号予告
今月のキーワード
リュードベリ単位/フォノン振動数/擬ポテンシャル/クラスター/ホーキング放射/BPS 状態/インフォメーション・パラドックス/近接効果/ジョンソン雑音/量子力学的もつれ/擬純粋状態/ RHIC/ストレンジレット/宇宙項/宇宙の幾何構造/ブーメラン・プロジェクト/星間空間/星間雲/ライマンα線/バンチ/ルミノシティ/B中間子

執筆者・翻訳者紹介



今月のパリティ
高性能コンピューターによる高度な構造解析
現在,人々が関心をもつほとんどの物質は,原子間相互作用がとても入り組んでいるために,かなり凝った模型が必要になる。しかし,いまや個々の構成元素の情報だけをもとに,複雑な物質の性質を正しく予測してしまうシミュレーションが実行可能になりつつある。(p.4)

理論家の考えを1つに集約させた究極理論
超弦理論は,すべての力を統一する統一理論の唯一の候補である。近年,この超弦理論の進歩によって,ブラックホールにまつわる長年の謎が解明された。さらにブラックホールに対して,通常の量子力学の法則が成り立つこともそこから示唆されている。(p.14)

宇宙の謎を解明したいという意欲が検出器の性能を高めた
X線と比べると多少分解能は劣るものの,マイクロカロリーメーターは,ずっと波長の長い近赤外線領域までかなりよい分解能をもっている。X線天文学が要求する高分解能検出器を開発するために研究されてきた技術が,画期的でおもしろい結果を生み出すだろう。(p.25)

高精度で信頼性の高いデータが宇宙の幾何構造をつかんだ
南極で,巨大気球による宇宙背景放射の温度ゆらぎの観測実験が行われた。宇宙背景放射のゆらぎを測定すれば,宇宙の幾何構造や宇宙の膨張速度,全密度などの宇宙論パラメーターが決定できる可能性を理論的に予想されていたが,いよいよ現実化してきたのである。(p.41)
局所星間雲の地図
コロラドグループによりつくられた,
局所星間雲の地図(p.45)

index top index 2000index  index

●年間定期購読のお申込みはこちら
●最新号およびバックナンバーのご注文はこちら