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上図は,レーザーパルスによりくり返し励起されたガリウムヒ素中の電子の磁化の様子が,縦軸を磁場,横軸を場所の関数として,うね状に隆起して見えている。このデータより,右図のように個々の励起された電子スピンの波束が,電場に沿って拡散していく様子を引き出すことができる。右図の縦軸は時間である。このような電子スピンの位置の変化を制御することは,半導体における量子コヒーレンスの研究への重要な一歩となっている。くわしくは,本誌22ページからの解説記事「超短レーザーパルスで操る半導体中の電子スピン・光のコヒーレンス」を参照のこと。
article

細胞増殖のシナリオづくり
複雑系生命科学の構築にむけて(2)
金子邦彦


恒星の運動データから何がわかるか
銀河系誕生の新たな描像
千葉柾司

スピンや電荷という量子状態を操作する
超短レーザーパルスで操る
半導体中の電子スピン・光のコヒーレンス
D. D. アウシャロム 他著 秋本良一 訳
news バークレー研究所,
116,118番元素へのカエル跳び
B. G. レヴィ 著,櫻井博儀 訳

フェルミオン原子超冷却競争がスタート
五神 真

ハッブル定数,精度10%で求まる
B. シュワルツシルド 著,祖父江義明 訳

ニュースダイジェスト
藤井昭彦,P. F. シューウィ,B. P. スタイン
電子ニュートリノの質量/静止した電子/第10惑星/レーザー光で50MeVの陽子発生 ほか

[クローズアップ]
コンピューターによる月形成のシミュレーション
小久保英一郎,井田 茂

[随想]
エーテル説は健在なり
F. ウィルツェック 著 藤井昭彦 訳

物理におけるコンピューター
J. ランガー 著 田島俊之 訳

[理科教育]
教科を超えたNSTA型の研究会を日本で
中島しのぶ,渡辺智和

身近な物理現象にもっと目を向けよう
小林奎二

[講座]

相対論の正しい間違え方 第10回 幾何光学編
松田卓也,木下篤哉
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読者の広場
3月号予告
今月のキーワード
銀河系のハローと円盤/ELS説とSZ説/星の種族/重元素量/スピンのコヒーレンス/電子のg値/ラーモア歳差運動/ファラデー回転/低励起核融合反応/蒸発冷却/フェルミ縮退/キャリブレーション(較正)/速度分散/N体シミュレーション/ロッシュ限界/円盤の重力安定性

執筆者・翻訳者紹介



今月のパリティ
全体としての安定性をもつ増殖システム
細胞生物学を考えるには,細胞の分裂があるため,細胞というユニットが増えるという,“ユニットの数自体が変わりうる”ことを考慮しなければならない。1つの細胞から始まって,それが分裂して増えていくにつれ,分化し,細胞社会を形成していく過程を複雑系の研究から考えてみる。(p.4)

銀河形成の2大仮説を最新データ解析で検証する
われわれの住む銀河系の形成過程を調べることにより,円盤型銀河がどのような過程を経てつくられ,現在に至ったかを知る手がかりが得られる。銀河形成の有力論を紹介するとともに,銀河系初期に生れた星の運動の解析から,みえてきた銀河系誕生の新たな描像に迫る。(p.14)
銀河系の姿
COBEによってとらえられた
銀河系の姿(p.15)

量子的にコヒーレントなエレクトロニクスの構築へ
フェムト秒レーザー装置による超短レーザーパルスと,磁場を用いることで,半導体中の電子・正孔対を巧みに操ることができるようになった。また,電子スピン状態を驚くほど長い時間,長い距離にわたって保持することができるようになった。その注目すべき発展について論じる。(p.22)

世界初,月集積のコンピューターシミュレーション
月はどのようにして形成されたのか,その起源についての謎は深まるばかりであった。しかし,最近の惑星形成の研究により,地球型惑星形成の最終段階は大きな原始惑星どうしの衝突合体であったらしい,ということがわかってきた。大規模N体シミュレーションでの結果を紹介する。(p.46)
極低温フェルミ原子
TOF流によって観測した
極低温フェルミ原子(40K)の
運動量空間での分布イメージ(p.35)

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