自立生活技能(SILS)プログラム シリーズ
Social and Independent Living Skills 「地域生活への再参加プログラム」の 日本版

Community Re-Entry Program
退院を促進し、地域で生活するための国内製作版モジュール 精神障害を持つ人の 退院準備プログラム

 原 案
ロバート.P.リバーマン
UCLA医学部精神科教授/ UCLA精神科リハビリテーション・プログラム所長
 監 修
井上 新平
高知大学理事(研究担当)
安西 信雄
国立精神・神経センター武蔵病院リハビリテーション部 部長
池淵 恵美 
帝京大学医学部精神科学教室 教授

製作・著作:丸善株式会社

DVD全1巻(110分)、指導者マニュアル1冊、患者用ワークブック1冊付
本体価格:50,000円
患者用ワークブックの追加注文は1冊1,500円で分売いたします

 国は精神科長期入院患者30万人のうち7万人を退院させる施策を打ち出しています。長期入院患者が退院し、地域で生活するには当事者の十分な準備と医療・福祉・地域の協力を得なければ実現できません。
 このDVDプログラムはUCLAのロバート・リバーマン教授のビデオ『地域生活再参加プログラム』をリバーマン教授に許可を得てわが国の医療・福祉体制および社会・文化的背景を考慮して再構成した日本版です。入院患者の退院プロセスを日本人が演じ、親しみやすく分かりやすいDVDです。
 退院への不安、服薬・症状の自己管理、退院後の日常生活(金銭・食事管理)、就業、日常の生活を支えてくれる地域ケアシステムの活用などを、16セクションの課題をクリアすることにより、生活障害を改善し、障害への自己対処能力を増強し、意欲的に退院に取り組めるプログラムとなっております。
 病院やクリニックはもちろん、生活支援センターや社会復帰施設などで、ひとりでも多くの精神障害を持つ患者さんの退院促進と地域生活再参加の実現に最適な教材です。

Contents●セッション内容
セッション1 : プログラムの導入(10分)
セッション2 : 地域生活のオリエンテーション
(その1)
セッション3 : 慢性の精神障害の症状とその効果
(11分)
セッション4 : 退院準備
(11分)
セッション5 : 地域生活のオリエンテーション
(その2)
セッション6 : 毎日のスケジュールの立て方
(5分)
セッション7 : 食生活の管理*
セッション8 : 金銭の管理*
セッション9 : 薬は再発を予防する
(16分)
セッション10 : 薬の効果を評価する*
セッション11 : 地域生活でのストレス対処法
(13分)
セッション12 : 薬の問題点を解決する
セッション13 : 薬の副作用を解決する*
セッション14 : 再発の注意サインを見きわめる
(9分)
セッション15 : 注意サインを監視する
(11分)
セッション16 : 緊急時の対応策を地域で実践する
(6分)
セッション17 : 全体のまとめと修了式*
*印のセクションはビデオ映像はありません。

監修者の言葉

 わが国の精神科医療の課題のひとつとして社会的入院の解消があります。いわゆる改革ビジョン(2004年)では、このような患者さん約7万人を10年間で退院させるという数値目標が出されました。しかし、このような人たちを適切に働きかけないまま退院させると、欧米諸国のようにホームレス化する懸念もあり、早急にそのような方策が求められています。改革ビジョンは、さらに「入院医療中心から地域生活中心へ」の転換のために、新規の入院患者は1年以内の速やかな退院を目標とし、また既に1年以上入院している患者には社会復帰リハビリテーション等の医療と地域生活支援体制の協働を掲げています。社会的入院の患者さんも含め、これらの患者さんが安心して退院できるようにするには、手厚い医療と支援が必要になります。この「退院準備プログラム」はそのような社会的要請にこたえるために作られたものです。

 「退院準備プログラム」の原型は「自立生活技能(SILS)プログラム」の「地域生活への再参加プログラム」(リバーマンら、1998年丸善)です。オリジナルバージョンにおけるスキル練習などの重要部分は残しつつ、日本人の俳優で編集したこと、マニュアルとワークブックをよりわかりやすく、かつ詳しくしたこと、オリジナルにはなかった金銭管理などのセッションを加えたこと、地域生活の実践編を加えたことなどの変更を加えています。いわば日本の精神科医療の実情に合わせて製作されています。

 このプログラムは、厚生労働省の研究事業の成果の一つで、開発は国立精神・神経センター武蔵病院でのパイロット的研究がベースになっています。本プログラムを利用され、地域精神科医療が各地で活発に展開されることを願っております。

監修者を代表して 井上 新平