石油争奪 ―中東の100年― FIGHT FOR OIL  100 Years in the Middle East

日本語字幕版 DVD全3巻 本体価格90,000円
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日本語版監修:大野 元裕(財団法人中東調査会 上席研究員)
オリジナル版制作:Preview Production GbR
(ドイツ)
日本語版制作:丸善株式会社

イランでの石油発見以来、中東は欧米列強の石油利権争いの場であった。第一世界大戦後、エネルギーとしての石油の重要性は益々高まり、中東での石油発掘競争が本格的に始まった。第二次世界大戦後、中東産油国は自立の道を歩み始め、1973年の第4次中東戦争を契機に、イスラエル支援国への石油輸出禁止、石油価格の決定権を掌握、そして世界に石油ショックを巻き起こした。 20世紀初頭からイラク戦争後の現在まで、中東産油国の歴史を資料映像、当時の政府高官、歴史学者、市民へのインタビューを豊富に交えて中東の100年に迫る。

販売対象:国際関係学部、法学部政治学科、文学部西洋史・中東史・アジア史、経済学部、商学部、経営学部ほか


第1巻
  中東の石油争奪 (53分)
20世紀初頭、中東は油田地帯として注目を集め始めていた。自動車の増産、第一次世界大戦で石油燃料の需要増により、石油は一躍世界の重要なエネルギー源となると共に、戦争に不可欠な物資となった。欧米列強の中東での利権争いと中東産油国の100年を概観する。
第2巻
  石油ショック―戦略物資となった石油―  (55分)
1973年10月、第4次中東戦争が勃発。イスラエルへの欧米支援に対抗して中東産油国は石油輸出禁止と石油価格の値上げを実施、世界に第1次石油ショックを巻き起こした。国際石油資本に代わって、中東産油国が台頭し、世界の石油市場において主導権を握った。
第3巻
  産油国の光と影  (52分)
湾岸戦争およびイラク戦争後の中東産油国、特にイラク、イラン、サウジアラビアの現状を見る。イラク戦争後のイラクは米国による民主化問題、石油生産の現状と国内供給等、またイランではイラン革命後の国内問題をとり上げる。サウジアラビアでは指導者の指導力が問われている。


監修のことば
財団法人中東調査会 上席研究員 大野 元裕
石油争奪と中東の歴史は、産業社会の歴史の縮刷でもある。石油ショックは、エネルギー資源の重要性を示し、産油国を富裕国に変えた。その一方で石油争奪戦は中東を血塗られた色の地図に変え、英国が示した通り、石油争奪戦からの脱落は、世界における影響力の凋落の象徴になった。テロリストが育った背景も、石油を抜いて語ることは難しい。
中東諸国にとって、石油は富をもたらすと共に戦争と独裁をもたらす災いの元でもあった。「石油の世紀」に生きる消費国の我々にとっても、同様である。産業社会は石油の恩恵の上にあり、石油をめぐる歴史を知ることは、われわれ自身を知ることとも言えよう。
エネルギーの重要性に焦点が当たる現在、新興国がなりふりかまわぬ石油争奪戦に参入し、持てる国と持たざる国の構図が変わり、エネルギーの戦略物資化傾向が強まっている。再び、石油の歴史を振り返る日が来ているのかもしれない。