東京大学グローバルCOEプログラム 次世代型生命・医療倫理の教育研究拠点創成(UT−CBEL) GABEXプロジェクト 世界の生命・医療倫理センター 国際ネットワーク 第2回会議
DVD 10枚組 710分 本体価格80,000円
企画 東京大学グローバルCOEプログラム 次世代型生命・医療倫理の教育研究拠点創成(UT-CBEL) GABEXプロジェクト
監修 東京大学大学院医学系研究科 医療倫理学分野 教授 赤林 朗
発売 丸善株式会社


2010年1月10〜11日に東京大学グローバルCOEプログラム「次世代型生命・医療倫理の教育研究拠点創成」主催による、第2回国際会議が『グローバルな生命・医療倫理に対応する国際ネットワークの構築』のテーマで開催され、世界の研究センターが一堂に会し、活発な意見交換・討議が行われました。会議に参加したセンターは、ペンシルバニア大学、国立衛生研究所(NIH)、ケースウエスタンリザーブ大学、ヘイスティングスセンター(以上米国)、モナシュ大学(オーストラリア)、シンガポール国立大学、オックスフォード大学(英国)、ベルゲン大学(ノルウェー)そして東京大学の9拠点です。 新型インフルエンザ、iPS細胞やES細胞、渡航臓器移植など、ライフサイエンスや医療の領域には、もはや一国内に留まらず、国際的な取組みを迫る倫理的・法的・社会的問題が山積しています。これら諸問題に関する研究と政策的な対応をまとめ、次世代の生命・医療倫理の国際標準を確立することは国際社会における最喫緊の課題の一つと言えます。 世界の各拠点の代表者とわが国の行政関係者も交え、生命・医療倫理の最前線、新領域そして未来について、講演並びにパネルディスカッションが行われました。 この模様を収録したDVDをこのたび新発売いたしました。生命・医療倫理教育・研究の資料としておすすめいたします。



監修のことば
 今日のライフサイエンスや医療の領域には、渡航移植、ES・iPS細胞、新型インフルエンザなど、国際的な取り組みを迫る倫理的・法的・社会的問題が山積しています。日本と諸外国とが、互いの国における研究成果の蓄積や、政策的対応の歴史を理解し合った上で、国際協調の基盤を作ることが切に求められています。 東京大学グローバルCOE プログラム「次世代型生命・医療倫理の教育研究拠点創成(UT-CBEL)」では、この目的のため、欧米とアジアにおける世界トップクラスの生命・医療倫理教育研究拠点と、国際的なネットワーク(Global Alliance of Biomedical Ethics Centers: GABEX)を構築することを目指してきました。第一回(2009年3月開催)に引き続き、2010年1月に、各海外拠点の代表者を招聘し、問題意識の共有や国際協調のあり方の検討を目的とする第二回GABEX国際会議を開催しました。本DVDを見るだけで、諸外国の先端的な生命・医療倫理の議論が一度に概観できます。本活動の詳細は、http://www.cbel.jp をご参照下さい。 第1回のGABEX国際会議のDVD(世界の生命・医療倫理センター国際ネットワーク会議:丸善)と合わせて、皆様の教育・研究の参考にしていただければ幸いです。
東京大学大学院医学系研究科 医療倫理学分野 教授 赤林 朗


各ディスクの構成 (同時通訳付です)

Disc 1  (81分)
第一日 Day 1
開会の辞 Opening Remarks 
赤林朗(東京大学) Akira Akabayashi
第1部 生命・医療倫理と社会 Part I: Frontline of Bioethics
1.「日本の生命・医療倫理の過去と現在」
赤林 朗(東京大学大学院 医学系研究科 医療倫理学分野 教授、UT-CBEL拠点リーダー)
"Biomedical Ethics in Japan: 1980-2009"
Akira Akabayashi (Director of Center for Biomedical Ethics and Law, University of Tokyo, Japan)
2.「生体からの腎提供に対する報酬と、利他主義のなぞ」
ジャクリーン・チン(国立シンガポール大学 生命・医療倫理センター 講師)
"Reimbursing Live Kidney Donation and the Altruism Conundrum"
Jacqueline Chin (Assistant Professor, Center for Biomedical Ethics, National University of Singapore, Singapore)

Disc 2  (69分)
3.「疾病対策の優先順位における新たな道徳的課題」
ライダー・リー(米国 国立衛生研究所 上級研究員、ノルウェー王国立ベルゲン大学 哲学部 教授)
"New Moral Challenges for Disease Control Priorities"
Reidar Lie (Senior Staff Scientist, Department of Bioethics, Clinical Center, NIH, & Professor, Department of Philosophy, University of Bergen, Norway)
第2部 生命・医療倫理の新領域 Part II: Frontier of Bioethics
4.「専門家としての誠実さ、医療の悪徳、透明性の限界」
ジャスティン・オークリー(豪州 モナシュ大学 生命倫理センター 所長)
"Professional Integrity, Medical Vices, and the Limits of Transparency"
Justin Oakley (Director of Center for Human Bioethics, Monash University, Australia)

Disc 3  (85分)
5.「終末期におけるケアの質を向上する:倫理指針にどのような善いことができるか?」
ナンシー・ベーリンガー(米国 ヘイスティングス・センター 副所長)
"Improving Care Near the End of Life: What Good Can Ethics Guidelines Do?"
Nancy Berlinger (Deputy Chair, the Hastings Center, USA)
6.「精神疾患に関する患者の経験が持つ倫理的含意:拒食症の事例研究」
トニー・ホープ(英国 オックスフォード大学 エソックス生命倫理センター 教授 上廣フェロー)
"The Ethical Relevance of Patient Experiences of Mental Disorder: A Case Study of Anorexia Nervosa"
Tony Hope (Professor of Medical Ethics and Uehiro Fellow, The Ethox Centre, University of Oxford)

Disc 4  (42分)
第3部 生命・医療倫理の未来 Part III: Future of Bioethics
7.「臓器売買について」
アーサー・カプラン(米国 ペンシルヴァニア大学 生命倫理センター 所長)
"Organ Trafficking"
Arthur Caplan (Director of Center for Bioethics, University of Pennsylvania, USA)

Disc 5  (79分)
パネル・ディスカッション
「次世代型生命・医療倫理のための国際対話:臓器移植、新型インフル、再生医療」
Panel Discussion "International Debate on Biomedical Ethics for the Next Generation"

Disc 6  (79分)
第二日 Day 2
第1部 Part I
1.「不妊女性の凍結受精胚処理方法に対する意志決定プロセスについて:胚の『勿体なさ』と不妊への『けじめ』」
高橋しづこ(東京大学大学院 医学系研究科 医療倫理学分野 博士課程)
"The Decision-Making Process of the Fate of Frozen Embryos for Japanese Infertile Women: "Mottainai"-Embryo and Coming to Terms with Infertility"
Shizuko Takahashi (PhD student, University of Tokyo, Graduate School of Medicine)
2.「極度に資源が不足した状態におけるヘルスケアの配分」
アレン・アルヴァレズ(ノルウェー王国立ベルゲン大学 博士課程)
"Health Care Rationing in Extreme Scarcity"
Allen Alvarez (PhD student, University of Bergen, Norway)

Disc 7  (73分)
3.「生命倫理における自然と自然らしさに関する論争:人間の能力のエンハンスメントに関する論争における課題としての自然概念」
リズベス・ニールセン(国立シンガポール大学 生命・医療倫理センター 研究員)
"Debate on Human Nature and Naturalness in Bioethics: The Concept of Nature as Challenge in Ethics Debate on Enhancement of Human Capacity"
Lisbeth Nielsen (Research Fellow, Centre for Biomedical Ethics, National University of Singapore, Singapore)
第2部 Part II
4.「国際間正義と生命倫理」
ジョーゼフ・ミラム(米国 国立衛生研究所 生命倫理学部門 研究員)
"Global Justice and Bioethics"
Joseph Millum (Research Fellow, Department of Bioethics, National Institute of Health, USA)

Disc 8  (81分)
5.「行動障害及び情緒障害のある子どもの診察と治療における倫理的問題」
ポロ・ブラック・ゴルデ(米国 ヘイスティングス・センター 研究員)
"Ethical Controversies in the Diagnosis and Treatment of Children with Behavioral and Emotional Disturbances"
Polo Black Golde (Research Assistant, Hastings Center, USA)
6.「実証的生命倫理における方法論的革新に向けて」
マイケル・ダン(英国 オックスフォード大学 エソックス生命倫理センター 上級研究員)
"Towards Methodological Innovation in Empirical Bioethics"
Michael Dunn (Senior Researcher, Ethox Centre, University of Oxford, UK)

Disc 9  (77分)
第3部 Part III
7.「インフォームド・コンセントとゲノムワイド関連分析(GWAS)」
ニコール・デミング(米国 ケース・ウェスタン・リザーヴ大学 大学院医学系研究科生命倫理学分野 講師)
"Informed Consent and Genome-Wide Association Studies (GWAS)"
Nicole Deming (Assistant Professor, Department of Bioethics, Case Western Reserve University, USA)
8.「人間には性が必要か?:雌雄二型の規範的意義について」
ロバート・スパロー(豪州 モナシュ大学 生命倫理センター 上級研究員)
"Should Human Beings Have Sex?: The Normative Significance of Sexual Dimorphism"
Robert Sparrow (Senior Lecturer, Center for Human Bioethics, Monash University, Australia)

Disc 10  (44分)
9.「米国におけるベッドサイドの倫理はなぜ患者を失望させるのか」
オータム・フィースター(米国 ペンシルヴァニア大学 生命倫理センター 副所長)
"Why Bedside Ethics in the US Fails Patients"
Autumn Fiester (Associate Director of Center for Bioethics, University of Pennsylvania, USA)
閉会の辞 Concluding Remarks
アーサー・カプラン(米国 ペンシルヴァニア大学 生命倫理センター 所長)
Arthur Caplan (Director of Center for Bioethics, University of Pennsylvania, USA)