老年心理学シリーズ I 〔DVD全4巻〕

企画 : 長田心理行動科学研究所
出演・監修 : 桜美林大学大学院老年学教授 長田久雄
制作・著作 : 株式会社ニューストン
発行 : 丸善株式会社

本体価格 : 全4巻¥160,000 各巻¥40,000


 高齢者の心理的特徴には、それまでの人生の過程が反映されています。年齢の異なる群を比較するような横断的な研究だけで、高齢者の特徴を明らかにするのが困難であることはいうまでもありません。年齢、加齢、出生コホート(cohort:統計上の、ある特徴を共有する群)、時代背景などの要因は、とくに慎重に取り扱うことが重要です。また、現実の目の前の高齢者を理解しようとすれば、高齢者の心理の一般的特徴や成人の加齢の標準的過程に関する知識を持っていることは有効ですが、高齢者は個人差が大きいといわれてますので、その人の個性や生きてきた時代背景と生育歴を知っておくことも必要です。
 心理的側面の加齢は、「老化」すなわち低下や衰退の過程とだけ考えることは適切ではありません。心理・精神的成熟は、身体的成熟より遅れて到来するでありましょうし、成人期以降にも向上や獲得は認められます。したがって、高齢者の心理も、獲得と喪失の力動的全体性の中で捉えることが不可欠です。


第1巻
 生涯発達の視点から老年期を考える [46分]
高齢社会における老年期は、心身とともに健康であって社会的にも安定した生活をしている高齢者が、これを前提としつつさらに社会的貢献をすることで、自分の力を生かし幸福感を感じることのできる仕組みを構築することが必要です。また、それを支援していくことがこれからの高齢社会への対応として重要です。
老化と生涯発達 生涯発達に影響する要因 サクセスフル・エイジング 生活の質

第2巻
 高齢者の心理 [63分]
老年期における感覚機能の老化と日常生活への影響、記憶機能や知能の加齢変化、人格と適応、適応の過程、老年期の発達課題を、生涯発達の文脈のなかで捉えます。どのように年を取っていくか、その時にどういう面が衰え、どういう面が衰えにくいか、あるいは衰えたことをどのように乗り越えていくか、また獲得してきた能力をどう生かすかを考えます。
感覚機能の老化と日常生活への影響 記憶機能の加齢変化 知能の加齢変化
老年期の人格と適応 適応の過程 老年期の発達課題

第3巻
 認知症とは? [37分]
認知症の人のケアでは、心のケアが大切です。将来のケアの方法に関して、認知症の人のケアを基本の一つに据えようという報告も出されています。認知症は医学的問題ですが、その理解やケアには、心理学領域からの研究や実践的貢献が積極的に行われるべき課題も多いでしょう。
認知症の定義 認知症の実態 アルツハイマー型認知症 血管性認知症
その他の認知症 認知症の評価 認知症の治療

第4巻
 認知症の人の心理的ケア [55分]
認知症は、身体・心・社会の三つの側面から理解すべき疾病だと考えられます。ですから、単に記憶が悪くなる、仕事や家事がうまくできない、脳が萎縮しているなどと、個々ばらばらにとらえるのではなく、身体・心理・社会の三つの側面から総合的に理解することが必要です。また、認知症の人のケアにおいては、心理的特徴を正しく知り、認知症の人の気持ちを受け入れてゆくことが重要です
ケアの前提と基本 心理的理解と心理的特徴 ケアの理念 症状理解のヒント
接し方の基本 ケアする人のサポート 認知症の早期発見と予防