人間の脳と精神/バイリンガル版
BRAIN STORY


分野:医療・保健・心理学
音声:バイリンガル(日/英)
付属品:無し
2000年
50分×6巻
セットコード:1600210
本体価格:\120,000
納期:2週間ほど
脳の不思議を科学する全6編のシリーズ。特殊な才能はなぜ生まれるのか? 戦場の恐怖が脳に与える変化は? 人格や感情はどのように作られるのか? 愛する気持ちはどこから来るのか?――長年、脳の研究にたずさわってきた神経科学者のスーザン・グリーンフィールド教授が、手術現場、臨床試験、様々な人々へのインタビューを通 し、人間の脳が持つ驚異的な働きの解明を試みるが、そこには現代医学では説明しきれない不思議な働きも数多い。重さ1.5キロ、一千億の細胞の塊が生み出す謎に迫る。人間の心と体は、別 物として捉えられることが多いが、実際は思考や感情など心の動きは全て脳細胞のどこかに起因しているのではないだろうか? スーザンが、最先端の脳手術や感情に反応する共鳴装置の実験などを追いながら、自ら立てた仮説の解明に挑む。
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▼各巻の詳細

1. 全ては脳から始まる
1. ALL IN THE MIND

50分
コード:1600211
本体価格:\20,000
神経科学者のスーザン・グリーンフィールドは、友人のヘンリー医師が執刀する最新技術の脳手術に立ち会う。そこでは頭蓋骨を開けた状態で患者を目覚めさせ、電極で脳に触れながら会話し、言語野の位 置を探っていた。古来、思考や感情は人間の胸に宿る魂から生み出されると言われてきたが、本当は全て脳細胞や神経の反応によるものなのではないだろうか。切断したはずの手足がまだあるように錯覚する「幻覚肢」。患者の女性は切断面 に触れられると、そこは親指、そっちは人差し指という様に、ないはずの指に触れられている感覚を訴えた。なぜこのような不思議なことが起こるのだろう。また、脳の疾患では新たな感覚が呼び覚まされることがあるらしく、前頭葉の疾患により絵の才能が目覚めた男性が登場する。画家・ゴッホも側頭葉にてんかんを持っていた。人に見えないものを感じ取る霊的な感覚は側頭葉に関係があり、ここを刺激することで人工的にその感覚を生み出すことも可能である。ということは、ゴッホの目には普通 の人間に見えないものが見えていたのではないだろうか。スーザンは芸術性や霊的感覚といった非常に抽象的で複雑な感覚さえも全て脳の働きとして説明できるのではないかと、最新鋭の共鳴装置を使った臨床試験を取材する。
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2. 感情のメカニズム
2. IN THE HEAT OF THE MOMENT

50分
コード:1600212
本体価格:\20,000
脳の不思議を科学する全6編のシリーズ第2回。今回は、脳と感情の秘密について探る。感情はどのようにしてつくられるのだろうか? 思考と感情との関係は? 脳内の科学物質が及ぼす影響とは何か?───この難問に挑む科学者達の研究を通 し、少しずつ明らかになってきた脳と心の謎について考える。約30年前、パプアニューギニア高地で1人の研究者が、とある研究を行った。石器時代の文化を守り、外界との接触がまったく無いこの地で、人々の見せる表情が文明社会に生きる我々の表情と異なっているかを調査したのである。そして、人間には共通 する6つの基本的感情があることが、明らかになった。それぞれの感情は、脳内の特定の部位 と結びついているのだろうか。ベトナム戦争の帰還兵・デニスは、今も拭い去れない戦争の恐怖と戦い続けている。自分の家族にすら距離を置き、街を歩く時でも常に警戒を怠らないデニス。なぜこれほど長い間、恐怖は彼の脳を支配し続けるのか。デニスの脳を調べてみると、驚くべき事実があきらかになる。恐怖は実際に脳のある組織を変化させていたのだ。

 

3. 視覚の不思議
3. THE MIND'S EYE
50分
コード:1600213
本体価格:\20,000
脳の不思議を科学する全6編のシリーズ第3回。今回は視覚に焦点を当て、様々な症例を見ながら、視覚と脳の関係を探る。我々が普段無意識に行っている「見る」という行為。何気ないようでいて、その実、非常に複雑な脳の働きを伴っている。また個人個人によっても「見え方」が異なることがわかっている。目から取り込まれた外界の情報を、認識するのは脳であり、網膜によって映し出された像は、脳によって選ばれ、歪められ、作り上げられている。「見る」行為のメカニズムを様々な例をもとに検証する。脳の損傷が様々な障害を引き起こすことは、既に広く知られている事実である。普段我々は、目を開けば物が見え、それが何であるかを無意識に認識しているが、実は「見る」という行為は多大な脳の働きを伴う。動きが捉えられなくなった女性。彼女の目には静止画像が刻々と変わっていくように映っている。人の顔は認識できないが、なぜか物の認識はできるという男性もいる。また物の認識ができなくても、過去の記憶を引き出して、それが何であるかを想像することができる患者もいる。ポイントは、想像力にある。脳は自ら想像することで、外界とは異なった像を我々に見せる。いわば、心の目がとらえた映像である。反対に、注意が行き渡らないと、目に像として映っていても見えないことがある。脳が映し出す世界は非常に個人的な世界である。隣の人の目に映っている映像は、自分が見ているものとは同じではないかもしれない。

 

4. サルから人へ
4. FIRST AMONG EQUALS
50分
コード:1600214
本体価格:\20,000
脳の不思議を科学する全6編のシリーズ第4回。今回は人間の進化について、脳の仕組みと働きを詳しく具体的に探って行く。人間は地球上で最も進化した動物であり、絶え間ない技術開発は、今や宇宙に飛び出すまでになった。一方、人間と99%同じ遺伝子を持つといわれるチンパンジーは、進化は遂げていない。人間とチンパンジーの違いは何か? また、完全なヒトであるホモ・サピエンスと、進化の途上であるネアンデルタール人の違いは何なのだろうか? 人間の脳の大きさはチンパンジーのおよそ3倍あり、新しいことを創造したり計画を立てたりする能力がある。この能力を担うのは脳の前頭葉という部分である。ベトナム戦争で前頭葉に傷を受けたある兵士は、計画を立てたり結果 を予測する能力が失われていた。そのため離婚を繰り返し、仕事もルーティンワークに限定されるなど、生活に支障が出ている。ではヒトとチンパンジー、そして他の動物との最大の違いは何か? それは数百年、数千年にわたり知恵や経験を次世代へ引き継ぎ、複雑な文明の基盤となってきた高度な言語能力である。それが、人間の文化に繁栄をもたらしたのだ。百年ほど前、言語をつかさどるのは左の大脳半球にあるウエルニッケ中枢(作文能力)とブローカ中枢(発声)であることが分かった。しかし仮にその部分が傷ついて言語障害になっても、脳内の他の部分が補助的な役割を果 たし、限定的ながら言語機能が回復することもあるらしい。てんかんで左右の脳を切り離した男性を調べると、右脳は図形の認識、左脳は言語の認識をつかさどっていることが分かった。チンパンジーにも言語の学習能力はあるが、人間の能力には及ばない。それは単に脳の大きさの違いだけではない。チンパンジーは左右の脳をまんべんなく使いほとんど進化が見られないが、人間の脳は左右で役割分担をしており、さらに左脳が進化を遂げたため、新しい物を創造し、技術を応用するようになった。人間の進化について、脳の仕組みから解き明かしてゆく。

 

5. 脳は人格をつくる
5. GROWING THE MIND
50分
コード:1600215
本体価格:\20,000
脳の不思議を科学する全6編のシリーズ第5回。今回は、人間の精神的な営みや人格形成が脳の中でどのように行われているかを探る。人間が生まれてから、脳が成長し老いていく様子、また、病気によって損傷を受けた脳にどんな変化が起きるのかをリポートする。経験が脳を発達させ人間の人格をつくっていく様子をわかりやすく紹介する。「脳」とは数十億の細胞のネットワークである。脳細胞は発達しながら周囲の細胞と無数のつながりを築き、その結合は生まれてからほんの数年の間に一気に進む。そして必要な結合を増やし無駄 な結合を切断しながら、個々の脳が形成される。 脳は外の世界からの刺激によって常に影響を受け、状況に応じて変化する。特に子供の脳は、非常に柔軟に変化する。例えばてんかんの治療のために脳を半分切除してしまっても、残りの脳が失われた部分の機能を代行することがある。大人の脳も、子供ほど柔軟ではないが、死を迎えるその日まで、経験を通 して外界からの情報を受け取り、それを選別し、記憶し、再生しながら、常に変化していく。それが私達の精神の営みとなり、人格を形成する。文字を読むことが困難な子供の脳や、記憶障害の患者の脳、痴呆を患う老人の脳などを調べ、精神の営みに重要な記憶や学習などが、脳のどの部分で行われているかが分かってきた。人間の人格形成に大きな役割を果 たす脳の秘密が明らかになりつつある。

 

6. 意識が生まれるとき
6. THE FINAL MYSTERY
50分
コード:1600216
本体価格:\20,000
脳の不思議を科学する全6編のシリーズ最終回。人格、魂、意識、霊的体験など、これまで「こころ」のしわざとされていた様々な精神活動を、すべて脳細胞の働きとして解明を試みる。麻酔の作用や、体を張った過激な芸人などを追いながら、脳が意識を生み出すプロセスを解明し、「意識」の謎に迫る。コーヒーの味わいも、クロスワードを解く快感も、すべて意識の上に成り立っている。しかし「意識」という主観的でつかみ所のないものを、脳の働きから解き明かすことはできるのだろうか? 脳は体の他の器官と同じような成分で作られているにもかかわらず、なぜ脳だけが「意識」という特別 な現象を生み出せるのだろうか? 私達の思考や感情、日々体験するすべての感覚は、脳の神経細胞ニューロンが発する電気信号の交信によって引き起こされる。脳の中では絶えずニューロンが活動し、脳にたくさんの波紋を産みだして消えていく。人間はそのうち、大きな波紋だけを意識し、残りは無意識の活動として処理される。局部麻酔のみの脳手術、様々な麻酔薬の作用など、最新の医学情報を紹介する。また、針のベッドに横たわり、腹の上にのせたガラスの皿に鉄の玉 を落として割るなどといった危険な芸をするために、"怖い"という意識を頭から切り離して活動する人々をリポート。意識とは何か、また意識をコントロールする「意思」とは何かを探っていく。
Photographs (c)BBC