ラドン radon <原子力・放射線>

Rn.ラジウムがアルファ壊変して生成され,半減期〔〕は3.8日である.希ガスであるために,呼吸によって被ばくに寄与するのは,ラドン子孫核種(218Poから214Poまでの壊変生成物)であり,これらの核種が呼吸気道に沈着することによって体内被ばくが引き起こされる.
 ラドンおよびラドン子孫核種の吸入によってウラン鉱夫の間に肺がんが増加したという多くの疫学的証拠,および動物を用いた実験的証拠があるが,居住環境のようなラドン濃度が低い場所でも肺がんを誘発するリスクが存在するのかどうかは,国際的にも大きな争点となっている.
[甲斐 倫明]



(出典:日本リスク研究学会 編『リスク学用語小辞典』,2008)

ここに掲載した用語解説は,2008年1月に丸善(株)から出版された,
日本リスク研究学会編『リスク学用語小辞典』より抜粋したものです。
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