線量係数 dose coefficient <原子力・放射線>

単位放射能[Bq]あたりの被ばく線量のこと.種々の条件で計算されており,放射線防護のための体内被ばくの線量計算に利用できるように,国際放射線防護委員会(ICRP)によって表として整理されている〔〔→ 実効線量〕.
 人体の被ばく線量は,放射性物質を体内に摂取(吸入,経口など)したときの放射性物質の物理的性質(呼吸のときの粒径)や化学的性質によって,体内動態として影響を受ける.体内被ばくで計算される線量は,預託実効線量とよばれ,放射性物質を摂取後,成人で50年間,子どもや乳幼児では70年間の線量率を積分とした線量である.実際には,50年あるいは70年間の被ばくであるが,放射線防護上は,摂取した時点にさかのぼって被ばくしたものとみなす.
[甲斐 倫明]



(出典:日本リスク研究学会 編『リスク学用語小辞典』,2008)

ここに掲載した用語解説は,2008年1月に丸善(株)から出版された,
日本リスク研究学会編『リスク学用語小辞典』より抜粋したものです。
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