線量 dose <原子力・放射線>

基本的には,放射線と相互作用する,物質の単位質量あたり吸収される放射線量と定義される.放射線防護上,被ばくの影響を種類,エネルギーの異なるすべての放射線に対して共通の尺度で評価するために,放射線と相互作用を生ずる人体組織が受ける電離放射線〔〔〕〕の量を示す語として一般的に用いられる.
 吸収線量(absorbed dose),実効線量(effective dose)〔〔〕〕,線量当量(dose equivalent)など,接頭語や接尾語を付して用いられることによって,より厳密に意味が定義される.たとえば,組織内のある点における線量当量は,被ばくのさまざまな特徴を考慮したものとなる.なお,国際放射線防護委員会(ICRP)の1990年勧告(Publication 60)では,線量当量のかわりに,組織あるいは臓器の平均吸収線量と放射線荷重係数(線質係数の改訂値)との積で表される等価線量の使用を勧告している.
[梅木 博之]



(出典:日本リスク研究学会 編『リスク学用語小辞典』,2008)

ここに掲載した用語解説は,2008年1月に丸善(株)から出版された,
日本リスク研究学会編『リスク学用語小辞典』より抜粋したものです。
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