実効線量 effective dose <原子力・放射線>

放射線防護に利用する最も基本的な線量〔〔〕〕で,国際放射線防護委員会(ICRP)勧告によって定義される.単位は,シーベルト[Sv].人体の各臓器の平均臓器吸収線量に,放射線荷重係数と組織荷重係数を乗じて合計し,算出する.放射線防護体系の線量限度は実効線量に対するものである.体内被ばくのような,不均等な被ばくと全身均等な被ばくを加算できるようにするため,全身等価な放射線リスクと比例関係を保つようになっている.
 実効線量を用いることで,体外被ばくと体内被ばくの違いなどを考慮することなく,線量限度などの基準値と比較することが可能となる.
[甲斐 倫明]



(出典:日本リスク研究学会 編『リスク学用語小辞典』,2008)

ここに掲載した用語解説は,2008年1月に丸善(株)から出版された,
日本リスク研究学会編『リスク学用語小辞典』より抜粋したものです。
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