IARCの発がん性分類 IARC carcinogenicity criteria <健康影響・疫学>

以下の5つに分類される*
(1) グループ1: 人に対して発がん性がある(carcinogenic to humans).ダイオキシン,アスベスト,コールタール,紙タバコ,アルコール飲料,電離放射線など
(2) グループ2A: 人に対しておそらく発がん性がある(probably carcinogenic to humans).紫外線照射,クレオソート(木材防腐剤),ディーゼルエンジンの排ガスなど
(3) グループ2B: 人に対して発がん性があるかもしれない(possibly carcinogenic to humans). コーヒー,ゼリーや乳製品の安定剤(カラゲーニン),わらび,漬物,ガソリンエンジンの排ガス,極低周波磁界など
(4) グループ3: 人に対する発がん性については分類できない(cannot be classified as to carcinogenicity in humans).カフェイン,お茶,コレステロール,極低周波電界,静磁界,静電界など
(5) グループ4: 人に対しておそらく発がん性がない(probably not carcinogenic to humans).カプロラクタム(ナイロンの原料)

 国際がん研究機関(IARC)は,人を対象として,疫学,実験動物,短期試験の結果にもとづき各国の専門家をメンバーとした会議で討議し,発がん性の定性的な分類評価を行っている.
* http://www.iarc.fr/index.html
[近本 一彦]



(出典:日本リスク研究学会 編『リスク学用語小辞典』,2008)

ここに掲載した用語解説は,2008年1月に丸善(株)から出版された,
日本リスク研究学会編『リスク学用語小辞典』より抜粋したものです。
刊行当時から現在までに,定義や状況に変化があった可能性にご注意ください。
また,各項目の文責は著者にあります。