スポーツに関する歴史・背景から,現代的テーマやトピックスも盛り込む総合的百科
スポーツの百科事典
[編集委員長]田口 貞善  [編集幹事]小田 伸午  発行:丸善株式会社
A5判・800頁 上製・函入  本体価 20,000円  ISBN978-4-621-07831-0
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スポーツを味わう, 読みごこち満点のボリューム感!
スポーツを多角的な視点,ユニークな切り口で捉え,歴史と背景,社会との関わりなどコンパクトにまとめました. ネット検索では辿りつけないテーマの数々を,1テーマ数ページに収め,ビジュアルな読み物として解説します.
★競技,技術,歴史,制度,性差,心理など奥深いテーマを多彩な執筆人が書き下ろします.

[編集委員長]
田口 貞善  京都大学 名誉教授
[編集幹事]
小田 伸午  京都大学高等教育研究開発推進センター
[編集委員]

阿江 通良
筑波大学大学院人間総合科学研究科
阿部 生雄
筑波大学大学院人間総合科学研究科
宇治橋貞幸
東京工業大学大学院情報理工学研究科
海老原 修
横浜国立大学教育人間科学部
岡田  忠
スポーツジャーナリスト,元朝日新聞編集委員
北川  薫
中京大学体育学部

久保  健
日本体育大学女子短期大学部
田口 信教
鹿屋体育大学体育学部
竹下 俊一
鹿屋体育大学体育学部
西田 善夫
スポーツアナリスト,元NHK解説委員
八田 秀雄
東京大学大学院総合文化研究科
船渡 和男
日本体育大学体育学部

16分野・268の中項目を収載し,図版を交え1項目を2〜6ページで解説.検索用語数4,000.
競技団体,協会,研究会一覧のほか野球殿堂の人々,オリンピック年表など附録も充実.
専門家のみならず,幅広い層に受け入れられる,『家庭に一冊あると楽しくて便利』な「スポーツ」の百科事典として,その奥深さ・面白さを充分に実感してもらえる読み物の集大成.

販売対象
 学校(小学から大学すべて),公共図書館や関連団体,フィットネスクラブ,スポーツジム,
 競技会場など

刊行にあたって
 スポーツは,一瞬にしてすべてを忘れさせ,激しく歓喜に涌き,何ものにも変え難い幸福感をもたらしてくれる.
 これらの感動は畏敬の念を生み,スポーツを行う人も,観る人も,企画する人も共通にもつもので,神から授かった最も貴い感性ともいえよう.
 マスメディアの発達した昨今では,オリンピックやサッカーのワールド・カップなどで,想像を絶する完成されたスキルや演技を見たとき,勝敗を決した一技に触れたとき,世界の人々を興奮の坩堝にして,その感動を同時に共有し,その喜びは地球上を波動しているようにさえ思える.
 これらの喜びや感動は,未来に勇気を与え,平和を希求する世界の人々の心の礎となっている.
 「スポーツの魅力」を解き明かすことに対しては,常に心を惹かれてきたが,幸いにこの度,編集委員長という立場で,スポーツを科学している領域,学際領域,実践指導,マスメディアなど多くの領域の第一線の専門家や先生の賛意を得て,各執筆者には,このスポーツのもつ文化的多様性,総合性を「スポーツの魅力を斬る」という心意気をもって,執筆いただいたのが我が国初の本書『スポーツの百科事典』である.
 スポーツは人の行為であるので直接的には「からだの科学」であるが,現在のスポーツの成り立ちには経済や政治,歴史,教育,民族,芸術,メディアなどの要素を切り離しては,その存在はなく,その魅力は,人文社会科学的見地からも多種多様な分析がなされている.スポーツの成り立ちを総合的に解き明かしているのも,本事典の大きな特長といえよう.
 さて,この度の企画・編集にあっては,取り上げる見出し項目の選択を,「スポーツを表現する」ということは,人の行為であり,動きであり,この原点に立ち返って,動きに関する,「みる」「きく」「よむ」「いどむ」「きたえる」といった動詞のカテゴリーを設け,このカテゴリーに関わる項目を選んだ.この狙いは,「スポーツの原点」つまり「動き(動作)」という視点に,一度立ち戻って,その「動き」の原動力である「スポーツ文化の奥深さ」を多角的に探るという試みでもある.
 これは他に類をみないユニークで先鋭な編集方針であると自負している.また,最も心胆を砕いたことは,スポーツの性格上いかにすれば,若い人たちまで広く読まれる事典を,コンセプトをそこなわず編集するかということであった.成功したかどうかは読者の判断に仰ぎたい.
 第一線でご活躍中の執筆者の先生方の絶大なる尽力によって,完成するに至ったことを素直に喜ぶとともに,生徒,学生の参考書はもとより,スポーツに関心のある一般社会人,さらには研究者や専門家にとっても,本書は大いに役立つものと確信している.
[編集委員長] 田 口 貞 善

執筆者一覧(五十音順)

見出し項目例(一部抜粋)
I.みる・きく・よむ
足のスポーツ/映画とスポーツ/大相撲/ゴルフは言葉のスポーツ/雑念を去る/自転車競技の歴史/スポーツの社会制度/スポーツイベント/テレビとスポーツ/ドーピング/見えなくても見える/サッカーのワールドカップ
II.おしえる
技術トレーニング/コーチングの原則/スポーツ少年団/スポーツタレント発掘/スポーツ報道の将来/走るコツ
III.いきる
足の西洋、手の日本/米国の大学スポーツ経営/宇宙とスポーツ/スポーツマーケティング/プロ選手の収入と制度
IV.まもる
気を抜くミス/スポーツエージェント/スポーツ化した剣道/スポーツ事故と訴訟の実際/戦争とオリンピック
V.つくる
スキーV字ジャンプはなぜ飛ぶのか/競技用車いす/からだにやさしい人工芝/ラケットとボール・コントロール/コンピュータシミュレーション/スポーツ用品とライセンシー/釣りやすい釣り竿/低抵抗水着/骨つくり
VI.かんがえる
意識と無意識/身とは何か/スポーツ産業革命/スポーツと身体知/スポーツフォアオール/スポーツ倫理
VII.できる
カンとコツ/技術と技能の違い/障害者スポーツ/挑戦・ハンマー投げ/伝統スポーツ/マスターズスポーツ
VIII.はかる
筋肉の音をはかる/筋力とパワーの違い/スポーツ選手の心理テスト/巧みさ,スキルをはかる/野球場数字
IX.かんじる
汗と調子/スポーツの上手・下手/スポーツマンシップ/放送席から見た甲子園/リズム感とスポーツ
X.たべる
筋肉づくり/スポーツ栄養学/スポーツ記録と興奮剤/スポーツドリンクと水分摂取/選手を育てる食事/体重別スポーツ競技の食事
XI.いどむ
新技の開発/水泳記録誕生の秘話/スポーツ推薦制度/生理的限界と心理的限界/耐久スポーツ/マラソンと駅伝
XII.みせる
アルペンスキー/採点スポーツの難しさ/スポーツウエアの移り変わり/スポーツと身体表現/ボディビル
XIII.たのしむ・くるしむ・かける
根性主義/スポーツを楽しむ/スランプとスランプ脱出/日本のサッカーくじ/ニュースポーツ/レクリエーション
XIV.きずつく・なおす
キャリア/コーチング秘話/スポーツ事故訴訟/テーピング/バーンアウト/パラリンピック/フォーム修正
XV.きたえる
遺伝子ドーピング/オーバートレーニング/筋持久力/稽古論/メンタルトレーニング/寝技の柔道/力か技か
XVI.ジェンダー
ジェンダー・バイアスとスポーツ/スポーツとジェンダー/スポーツの男女差/初の日本人女性オリンピック選手
付録:IOC/日本オリンピック委員会/オリンピックメダルと日本選手/競技団体/スポーツ関係団体一覧/大リーグでプレーした日本人/野球殿堂入りした人たち/日本アマチュア野球組織図/日本プロ野球名球会


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