スペインの魅力を14分野・約370テーマに集めた本邦初の中項目事典
スペイン文化事典

川成 洋 法政大学教授/坂東省次 京都外国語大学教授[編]
セルバンテス文化センター東京[編集協力]
発行:丸善株式会社
A5判 860頁 本体価格20,000円
ISBN 978-4-621-08300-0
スペインの魅力を余すことなく網羅、見開き2ページ構成で多数の図版を用いた中項目事典
イスパノフィロ(スペイン好き)にささげる本邦初の事典
スペイン文化ついて、「スペインという国」「文化・文化現象・ファッション」「美術・芸術」「建築・彫刻」「音楽・映画」「フラメンコと闘牛」「食文化」「スポーツ・教育」「文学・メディア」「知識人・知的活動」「言語・国民アイデンティティ」「社会・経済・政治・宗教」「スペインの歴史」「世界遺産・遺跡」の14分野・約370テーマを厳選収録



刊行にあたって

日本がスペインと最初に出会うのは南蛮時代のことである。当時スペインは、7つの大海を支配し、世界に「太陽の没することなき大帝国」と謳われた栄光の国であった。しかし、わが国が長い鎖国を解いて世界に向かって開国して再会したときのスペインは、すでに大国の座をイギリス、フランス、ドイツ、アメリカに譲っていた。12世紀ルネッサンスの先進基地として西ヨーロッパに眩いばかりの知の光芒を放ち、16・17世紀にはヨーロッパ文化史上に燦然と輝く「黄金世紀」を生み出したにもかかわらず、近代物質文明に乗り遅れたばかりに文字通りヨーロッパ辺境の地となり、「ピレネーの南はヨーロッパではない」と賎しめられ、エキゾチックな国、神秘の国、謎の国などと揶揄されていたのである。
本書の最大の特色は、新しいスペインと伝統のスペインの両面を十分に勘案し、総合的かつ立体的なスペイン文化の知識や情報を提供することにある。そのために本書では、スペイン文化のさまざまなテーマを「中項目主義」のスタイルで解説する方針を貫いている。小項目主義では情報がもの足りなく不十分であり、また大項目主義では情報過多で内容も専門的、あるいは論文調になり読んで退屈してしまうだろう。中項目主義では情報量が適度であり、読んで楽しく内容が理解できると考えたからである。
本書はカラーの口絵、本文、および付録の歴史年表・主要都市マップ・世界遺産一覧・パラドール一覧の3部で構成されている。 本書の章立ては「スペインという国」、「文化・文化現象・ファッション」、「美術・芸術」、「建築・彫刻」、「音楽・映画」、「フラメンコと闘牛」、「食文化」、「スポーツ・教育」、「文学・メディア」、「知識人・知的活動」、「言語・国民アイデンティティ」、「社会・経済・政治・宗教」、「スペインの歴史」、そして「世界遺産・遺跡」の14分野に分かれている。これらの14分野がさらに合計363の項目に細分化されており、それぞれの項目は基本的に見開き2頁で、小見出しが付けられ、関連写真が基本的に一葉掲載されている。テーマに関してさらなる知識や情報が必要な向きには、巻末に項目別の参考文献をまとめて掲載しており、それらを参考にして造詣を深められるであろうし、また索引によって関連項目を探すこともできるであろう。

2010年12月
編者 川成 洋/坂東省次




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