私たちの暮らしを自然災害から守るために
自然災害と防災の事典

京都大学防災研究所 監修  
寶 馨・戸田圭一・橋本 学 編
B5判 ・ 320頁/本体価格 7,800円/
ISBN978-4-621-08445-8
発 行:丸善出版株式会社


地震・津波・火山・地盤・気象災害やそれらが同時に起こる複合災害などのあらゆる災害をわかりやすく解説。災害発生のメカニズムから過去の被害や防災技術、今後の防災対策など、防災の基礎から最先端までがわかる。貴重な写真や図を交えており、視覚的に理解できる。これからの防災や社会を考えるうえで欠かせない一冊。

古くより様々な自然災害を受けてきた「災害大国」日本では、防災に関する最先端の研究が行われてきました。本書は、防災研究を牽引し続けてきた京都大学防災研究所監修による防災のビジュアル事典です。地震・津波・火山・地盤・気象災害やそれらが同時に起こる複合災害などのあらゆる災害をわかりやすく解説されています。災害発生のメカニズムから、過去の被害や防災技術、これからの防災対策まで防災の基礎から最先端までがわかる一冊です。また、コラムや資料も充実、防災本の決定版として、東日本大震災後の日本の行方を考えるうえで必ず参考になることでしょう。

地震・津波・火山・地盤・気象災害やそれらが同時に起こる複合災害などのあらゆる災害をわかりやすく解説。



刊行によせて

 第二次世界大戦直後から幾つもの大型台風がわが国を襲いましたが、その1つで特に関西地方に大きな被害をもたらしたジェーン台風(1950年)を契機として、1951年に京都大学防災研究所は誕生しました。以来私たちは、「災害学理の追求と、防災学の構築に関する総合的研究と教育」を旗印に活動を続けてきましたが、2011年4月をもって発足60周年を迎えることになりました。これを記念してこのたび、私たちが過去60年に蓄えてきた研究成果を、自然災害や防災になじみがない方々や、これからそれらを学ぼうとする方々に伝えたいと思い立ち、「平易な言葉で、そしてカラー図版を入れてわかりやすく」を心がけて、本事典を企画しました。
 科学や技術がこれだけ進歩しているのに、自然災害はなくならないばかりか、地球規模で最近とみに激化する傾向にすらあります。その理由の1つには、極端に激しい自然現象(巨大地震、大津波、超大型台風等)の頻発があげられ、もう1つには、都市化や稠密化に代表される社会構造の移り変わりによって、われわれが住む社会が自然災害に対して脆くなっていることがあげられます。これらがあいまって、自然災害はますます巨大化の様相を呈しています。
 自然災害をなくすためには、自然災害を起こす現象の仕組みを明らかにする研究、自然災害を防ぐための研究、自然災害が起こったときに適切な対応を図るための研究が必要です。特に適切な対応については、専門家の理解や行動だけではこと足りず、災害に遭遇する人々の災害に対する知識や災害時の行動が成否を分けることは、先の東日本大震災からも明らかになりました。本事典が、自然災害の脅威がどのようなものであるか、それを抑止するための技術の効力と限界はなにか、自然災害にみまわれたときにはどう処すべきかを、できるだけ多くの方々にわかっていただくための一助となり、そしてそれが自然災害の軽減に役立つことを望むものです。
 私たちの研究所では、地震災害、火山災害、水象災害、気象災害、地盤災害に代表される様々な自然災害を専門とし、理学、工学、社会科学、情報学等の多様な背景をもつ百余名の教員が働いています。本書では、これら教員の多くが執筆に携わり、主な自然災害と防災のすべてを網羅することに努めました。

 2011年11月

京都大学防災研究所 所長 中島 正愛

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