【2017年12月新刊情報】
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現代数学シリーズ 特異点をもつ曲線と曲面の微分幾何学
腐食の電気化学と測定法
本質を理解しながら学ぶ 建築数理
叢書インテグラーレ016 タバコ広告でたどるアメリカ喫煙論争

現代数学シリーズ 特異点をもつ曲線と曲面の微分幾何学
谷島賢二・山田澄生 編  梅原雅顕・山田光太郎 著・A5 334頁 ISBN 978-4-621-30215-6 C3341 2017年12月発行
定価 本体4,800円+税
微分幾何の立場で特異点と正対する特異点は微分幾何学と相性がよさそうなものの、通常の曲線論や曲面論における特異点はデリケートな扱いを要するため、微分幾何学の立場から見ると、特異点は近寄りがたい対象で、ともすると「見なかったことにしてしまう」という扱いを受けていたきらいもある。

本書の執筆にあたっては、この微分幾何学の立場からの近寄りがたさを解消し、特異点を親しみやすい対象として紹介し解説することを目標とし、平面曲線と、空間内の曲面に現れる特異点に限定して、特異点の紹介と判定法、そして、その幾何学やトポロジーへの応用を述べる。
【目次】
第1章 平面曲線と特異点
第2章 曲面と特異点
第3章 特異点の判定法の証明
第4章 特異点の判定法の応用
第5章 特異点への曲率の導入
第6章 ガウス・ボンネ型定理の証明と応用
第7章 R3の平坦な曲面
第8章 ツバメの尾の判定条件の証明
第9章 連接接束

付録A. 因子の補題
付録B. カスプ続論
付録C. 4/3-カスプの判定法
付録D. 接触構造と波面
付録E. ザカリューキンの補題

◆腐食の電気化学と測定法
水流 徹 著・A5 334頁 ISBN 978-4-621-30242-2 C3058 2017年12月発行
定価 本体3,400円+税
多種多様な材料とさまざまな環境との組み合わせで生じる金属材料の腐食現象について、統一的に理解し、対応・予防策を講じるのは容易ではありません。そのためには、豊富な腐食事例や防食対策の知識や経験とともに、現象に対する基礎的な理解と知識が必要であるといえます。

本書では、腐食の状況の判定、腐食速度の測定、腐食機構の解明および多種多様な腐食の電気化学的測定法について、測定法と測定結果の解析・解釈を含めてできるだけわかりやすく解説しています。
これから腐食の電気化学的測定を使おうとされている方々にとって極めて有用な指針となるとともに、理論に基づいて、理論に裏打ちされた経験や勘を働かせることができるようになる一冊です。
【目次】
1 腐食現象と電気化学
2 電極電位,電極反応と電位−pH図
3 電極反応の速度
4 腐食現象の電気化学的アプローチ
5 腐食評価のための基本的な電気化学測定
6 腐食反応の電気化学的解析例と測定法
付録A ディジタル・フーリエ積分によるインピーダンスの演算
付録B 拡散が関与するインピーダンスの導出
付録C Kelvin法と寄生容量
付録D 水膜系のインピーダンス
付録E 金属中への水素の侵入
付録F 塗膜の劣化過程
付録G 媒質から導体に誘起される電流と導体から媒質への漏洩電流の分布

◆本質を理解しながら学ぶ 建築数理
猪岡達夫・中村研一・石山央樹・片岡靖夫 著・B5変 176頁 ISBN 978-4-621-30211-8 C1052 2017年12月発行
定価 本体2,800円+税
本書は、『建築数理の基本』、『建築構造から見る数理/見えない力の流れを読み取る』、『デザインからみる数理/建築に隠された数学』という3編で構成され、最終の14章が総合演習となっています。『建築数理の基本』では、「形と重心(図心)」「分かると便利な三角関数」「数列と級数/フィボナッチ数・黄金比」「確率と統計/回帰直線・調和分析」「log/対数と人の感覚」「+ ×÷で解く微分方程式」「行列で解く連立方程式」「数式と単位と物理量」の8つのテーマを解説しています。

『建築構造から見る数理/見えない力の流れを読み取る』(9章 11章)では、問題を解くこと以上に、本質が何かを理解できるような記述がなされています。『デザインからみる数理/建築に隠された数学』(12 13章)では、物語風に書かれており、古代から現在に至るまで建築家がどのように建築デザインを考え、数学が深く係わっていたかがわかります。 大学でこれから建築を学ぶ方の教科書や、既に建築の実務に就いている方々が建築数理を復習するための教材、または、建築に隠された数理を発見できる読本としても活用できる一冊です。
【目次】
第1部 建築数理の基本
1. 形と重心・体積・面積
2. 分かると便利な三角関数
3. 数列と級数/フィボナッチ数列と黄金比、根っこは同じ
4. 確率と統計/回帰分析・調和分析
5. 対数/人の感覚と音のデシベル
6. + ×÷で解く微分方程式
7. 行列で解くつるかめ算
8. 数式と物理量と単位/力・加速度・運動量・エネルギの関係

第2部 建築構造からみる数理/見えない力の流れを読み解く
9. 部位にかかる力/圧縮と引張
10. 部位の性質/曲げとたわみと断面性能
11. 構造力学から建築へ

第3部 建築デザインからみる数理/建築に隠された数理
12. 建築の形と数理/古代ギリシアから現代までのシュムメトリアの流れ
13. 建築の秩序のつくり方/座標、単位、部分と全体
14. 総合演習

叢書インテグラーレ016 タバコ広告でたどるアメリカ喫煙論争
広島大学大学院総合科学研究科 編  岡本 勝 著・四六 192頁 ISBN 978-4-621-30232-3 C1322 2017年12月発行
定価 本体1,900円+税
2020年の東京オリンピックを前に、飲食店での受動喫煙対策の議論が行われているタバコ。結論が先送りにされているこの議論のポイントは、「経済問題として捉えるべきか、健康問題として捉えるべきかである」と著者は述べています。
本書では、アメリカの経済を植民地時代から支えてきた葉タバコの生産とその加工品の嗜好の是非が、時代の流れと共に否定的に傾いていく様子と、産業として根強いタバコ業界との論争「アメリカタバコ戦争」を、当時の広告から読み解き、タバコをめぐるアメリカ社会の軌跡をたどっています。

紙巻きタバコ流行のきっかけとなった第一次世界大戦を含む、19世紀終盤から21世紀の現代に至るまでを取り上げています。大衆消費社会の象徴となったタバコは様々な「広告」によって市場が活気づけられてきましたが、健康問題が指摘され批判が高まってからはスポーツ選手や医者を使った広告で健康をアピールし、広告は「商品宣伝」から「意見広告」へと姿を変えてきました。 健康志向・未成年喫煙の反対など社会的な要請とタバコ産業の共存は、電子タバコの普及と喫煙の制限を声高にうたう現代社会の様相を改めて考える契機にもなるといえるでしょう。
【目次】
第一章 初期タバコ広告
第二章 紙巻きタバコの流行と時代背景
第三章 健康をアピールする証言広告
第四章 タバコ不健康説と「マルボロ」広告
第五章 受動喫煙に関する意見広告
第六章 未成年者の喫煙に関する意見広告