【2017年8月新刊情報】
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(内容・価格・刊行時期は変更になることがあります。)

日本版KABC-IIによる解釈の進め方と実践事例
高齢者のための漢方診療
47都道府県 公園/庭園百科
ヒューマンロボティクス 神経メカニクスと運動制御
建築構造設計・解析入門 Fortran 解析プログラム付
古代エジプトの数学 文明繁栄のアルゴリズム
デザイナー・ベビー ゲノム編集によって迫られる選択

◆日本版KABC-IIによる解釈の進め方と実践事例
小野純平・小林 玄・原 伸生・東原文子・星井純子 編・A5 288頁 ISBN 978-4-621-30177-7 C3011 2017年8月発行
定価 本体3,800円+税
本書は、序章と5つの章からなる解説編と、12事例を取り上げた事例編で構成されています。序章で、日本版KABC-IIの概要と理論的背景に言及し、他の知能検査法にはない日本版KABC-IIの特色を取り上げています。

解説編では、ルリア理論に基づくカウフマンモデルでの解釈法、CHC理論に基づくCHCモデルによる解釈法という、2つのモデルでの解釈の進め方・解説が述べられています。そして、行動観察などから得られる質的情報の重要性、収集方法、測定値という量的情報とつき合わせて総合的解釈を行う必要性を詳述しています。カウフマンモデルやCHCモデルの結果による解釈から導き出される指導の原則や、アセスメントから指導への展開について解説しています。また、検査報告書やケースレポートの書き方、検査結果の伝え方、フィードバックの方法も具体例を挙げながらわかりやすく書かれています。

事例編では、主訴が様々な12事例が取り上げられ、就学前段階が2名、小学校および中学校段階が各4名、高校段階が2名と、日本版K-ABCでは実施できなかった13歳以上の事例が半数を占め、年齢帯は、5歳から18歳に及びます。事例を通じてカウフマンモデルやCHCモデルによる解釈法を駆使し、アセスメントや支援・指導をどのようにつなげていくのかを読み取ることができるでしょう。
【目次】
[解説編]
序章 日本版KABC-IIの概要と理論的背景
第1章 カウフマンモデルに基づく結果の解釈
第2章 CHCモデルに基づく結果の解釈
第3章 質的情報の収集と総合的解釈
第4章 アセスメントから指導へ
第5章 検査結果の書き方と伝え方

[事例編]
幼児2事例/小学生4事例/中学生4事例/高校生2事例

[付録]
クラスター分析表/日常の様子チェックリストの使い方/用語解説

◆高齢者のための漢方診療
岩田健太郎 監修  岩崎 鋼・ 山 真 著・A5 154頁 ISBN 978-4-621-30186-9 C3047 2017年8月発行
定価 本体3,200円+税
岩田健太郎氏・シリーズ総監修
超高齢者時代における新たな臨床指南書(【高齢者のための】シリーズ)

2015年、日本老年医学会は『高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015』に「漢方薬・東アジア伝統医薬品」という1章を設けた。超高齢化社会に必須の処方箋、それが漢方、伝統医学である。しかし漢方診療の世界は混迷を深めており、それだけにわかりにくい、といわれる。今、老年医学会のガイドラインで漢方の章を担当した著者2人(岩崎・ 山)が世に問う「超高齢化社会に生かす伝統医学」。

著者岩崎鋼医師は認知症のBPSDに対する抑肝散の効果を世界に先駆けて発表するなど、漢方の進歩発展に卓越した業績を残した漢方界きっての「EBMer」であり、既存の漢方医学にとらわれない主張の斬新さと、「中医学」に基づいた漢方診療の世界を貫く孤高の漢方医。

その岩崎医師が、同じく漢方使いの岩田健太郎医師の強力な応援を得て、いまや日本漢方医界のホープである東北大学漢方内科の准教授 山真医師とタッグを組み、混迷の漢方界を突き抜け、エビデンスに基づいた「進歩する伝統医学」を提示(漢方のみならず鍼灸医学にも幅を広げる)。

超高齢社会における伝統医学のあるべき姿は、これだ。
【目次】
プロローグ
序章 
 1. 偶然と偶然が呼ぶ「邂逅」
 2. 因果関係,前後関係. 
 3. 目の前の患者にベストを尽くす
 4. 漢方診療の世界観も構造主義的な分類の1つ

第1部 総論
1章 漢方医学?
 1. 西洋医学の対語としての「漢方」、日本には確固たる伝統医学の体系はない
 2. 日本の伝統医学は,一旦滅んだのである
 3. 「中医学」の誕生は,中国の国家プロジェクトにあり
 4. 「中医学」の優位性は,エビデンスに現われる

2章 『高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015』
 1. Minds2014に沿ったガイドラインの12章 は要必見!
 2. 当たり前のことには,(かえって)高いエビデンスがない
 3. 「中医学」文献の驚くべき数ゆえ,ガイドラインに別表を反映
 4. どんなにエビデンスを積み重ねても,漢方薬は伝統医学の中で生まれた薬

第2部 各論
3章 認知症
 1. 世界で初めて認知症を正確に記述したのはアルツハイマー博士ではない!
 2. 加味温胆湯は認知機能を有意に改善する
 3. 抑肝散のBPSD,ADLの改善効果に着目せよ

4章 便秘
 1. 腸管の粘液分泌が減少する高齢者には,麻子仁丸を使え!
 2. 脳卒中後のADLが非常に低下した高齢者の便秘には,大建中湯を併せる

5章 誤嚥性肺炎
 1. 死因となる肺炎のほとんどは高齢者の誤嚥性肺炎だ
 2. 仮性球麻痺の誤嚥性肺炎は,半夏厚朴湯で予防できる!

6章 食欲不振
 1. 七変化する六君子湯
 2. 症状に応じて組み合わせる!
 3. 「気滞」が消化器系統に現れたときは,香蘇散がよい

7章 風邪とインフルエンザ
 1. 麻黄湯にはタミフルより優位な解熱効果あり
 2. 「風邪に葛根湯」のワンパターンはだめ!

8章 ウイルス性腸炎
 1. 「げぇーげぇー」しているときは,とりあえず五苓散
 2. 飲水不可能なら,「五苓散・注腸と」いう手もある!

9章 高齢者の疼痛
 1. エビデンスは少ないが,有用な方剤は多い
 2. 高齢者の慢性関節痛の3割バッターは,「葛根加朮附湯」
 3. 高齢者のしびれでは,各方剤と合方を試みる

10章 冷え症
 1. 何しろ「冷え症」という疾患概念がないのだが. 
 2. 「良薬口に苦し」の漢方薬を用いよ,だがとにかく「まずい」
 3. まずくて飲めない患者には,当帰芍薬散加附子を出す

11章 熱中症,脱水
 1. 熱中症になってしまったら点滴しかない. 漢方は予防薬
 2. 百虎加人参湯を併用し,脱水再発に備える

12章 泌尿器疾患
 1. いまいち「パッとしません」が,意外なところに効果が. 
 2. 煎じ薬なら話は別です
 3. 尿漏れや残尿感にはそこそこ効く

13章 免疫低下(多剤耐性菌など)
 1. 全身状態が悪く,免疫低下などの高齢者病態には「補中益気湯」
 2. こうした効能効果をもつ薬剤は西洋医学に存在しない
 3. つまり,フレイルな高齢者に効く

14章 不眠
 1. 高齢者の場合,配偶者の死別でPTSDになることも
 2. 「肝」と「心」の失調により,不眠となる
 3. 成人には「柴胡桂枝乾姜湯」だが,高齢者には「酸棗仁湯」か. 

15章 鍼灸治療
 1. 鍼治療には,体と心の緊張を緩和する効果あり
 2. 大きなストレス時には「肝・腎・心」がKeyとなる
 3. Acupunctureの文献は25,650件!ドイツでは医師の10%が導入
 4. 鍼による生体反応の1つは「血流増大・改善」
 5. お灸の意外な効果,結核患者にも効く?

16章 フレイルと漢方
 1. 平均寿命 健康寿命=「要介護」状態
 2. 高齢者診療にフレイルという概念は不可欠
 3. 胃気なきを逆と曰う. 逆なる者は死す
 4. 運気論によれば,「脾腎両虚」の治療が必要

中医学道場
 1. 気血津液弁証
 2. 五臓六腑弁証
 3. 六経弁証
 4. 八綱弁証

コラム一覧
 1. 脳卒中後のリハビリテーションには,Neuroaid
 2. 傷寒と中風
 3. 老人性掻痒症では,何はともあれ,当帰飲子
 4. 海外では戦争の場面で鍼灸治療が用いられる?
 5. 経絡って,何だろう
 6. 高齢者の諸症状に対して


高齢者のための漢方診療

◆47都道府県 公園/庭園百科
西田正憲・飛田範夫・黒田乃生・井原 縁 著・四六 336頁 ISBN 978-4-621-30180-7 C0539 2017年8月発行
定価 本体3,800円+税
緑と水の織り成す美的空間である公園と庭園。
そこは心を癒す快適な空間であり、思うままに自然を愛で触れ合える場所でもあります。 日本の公園は主に、自然公園と都市公園に大別され、前者は貴重な自然風景の保護と野外レクリエーションの推進、後者もレクリエーションの推進、都市環境の保全、防災空間の確保といった役割を担っています。 一方で庭園は、鑑賞や饗宴の場としての機能を有し、古来から日本人の自然観や美意識を伝えています。

本書では、全国各地にある公園・庭園のうち約340事例を厳選し、地域固有の自然・風景・歴史・文化とのふれあい方、楽しみ方を紹介しています。 付録には、便利な「全国自然公園一覧」「全国の庭園一覧」も収録しています。
【目次】
第 I 部 公園・庭園の基礎知識
1. 公園・庭園の定義と種類
公園と庭園/公園の種類/地域制公園・営造物公園

2. 自然公園
自然公園の歴史/自然公園体系/自然公園の風景

3. 都市公園
 都市公園の歴史/都市公園体系/都市公園の風景

4. 庭園
庭園の歴史/庭園の様式/庭園の風景

5. 公園・庭園のいま
自然公園をめぐる動向/都市公園をめぐる動向/庭園をめぐる動向


第 II 部 都道府県別公園・庭園とその特色
北海道/青森県/岩手県/宮城県/秋田県/山形県/福島県/茨城県/栃木県/群馬県/埼玉県/千葉県/東京都/神奈川県/新潟県/富山県/石川県 /福井県/山梨県/長野県/岐阜県/静岡県/愛知県/三重県/滋賀県 /京都府/大阪府/兵庫県/奈良県/和歌山県/鳥取県/島根県/岡山県 /広島県/山口県/徳島県/香川県/愛媛県/高知県/福岡県/佐賀県/長崎県/熊本県/大分県/宮崎県/鹿児島県/沖縄県

巻末付録
自然公園一覧/国立公園の概要/日本の都市公園100選/日本の歴史公園100選/国指定史跡・名勝の庭園一覧

引用・参考文献/索引

◆ヒューマンロボティクス 神経メカニクスと運動制御
Etienne Burdet, David W. Franklin, and Theodore E. Milner 著  渡邊嘉二郎・小林一行・栗原陽介 監訳・A5 300頁 ISBN 978-4-621-30185-2 C3053 2017年8月発行
定価 本体5,400円+税
ヒューマンロボティクス(Human Robotics)は、ロボット工学とは異なる新しい学問分野です。ロボット工学は機械と電気・電子および計測・制御の技術を駆使し、機能を生みだす学問ですが、ヒューマンロボティクスは、「生体力学と神経制御をシステムレベルで合成するもの」です。

本書は、生理学、工学、および計算論的神経科学でのアプローチを統合し、神経制御システムの適応と機械プラントの特性の適応との両方の視点から、人の運動制御の扱い方を解説しています。1章から3章では、ヒューマンロボティクスの基本概念を紹介し、人の動きの神経制御とそれに伴う神経系の信号伝達や筋肉の機構とその力学的制御について述べられています。4章からは、学習や統合、制御などを解説し、さらに数理理論を用いてモデル化を図り、実験結果と比較。それらを神経リハビリテーションにいかに応用するかを紹介します。ここで得られた知見が、実用的な結果に直結するだけでなく、より高度なロボット機構やシステム構築のための基盤として役立つに違いありません。

ロボット工学やリハビリテーションなどを学ぶ方だけでなく、統計学、計測制御工学、メカトロニクス、機械工学に関する研究をされている方にとっても、この分野の理論がいかに人に応用されるかを知ることができ、本書で紹介される人の機能から新たな機械や理論の構築のヒントが得られるでしょう。
【目次】
1章 序論および主要概念
2章 運動の神経制御
3章 筋肉の力学と制御
4章 単関節の神経力学
5章 多関節多筋肉の運動学とインピーダンス
6章 多関節動力学と運動制御
7章 運動の学習と記憶
8章 不安定・予想不可能な状況下の運動学習
9章 運動計画とオンライン制御
10章 感覚フィードバックの統合と制御
11章 神経リハビリテーションとロボット工学への適用
付録:変数の定義
文献

◆建築構造設計・解析入門 Fortran 解析プログラム付
藤井大地・松本慎也 著・A5 190頁 ISBN 978-4-621-30187-6 C3052 2017年8月発行
定価 本体3,000円+税
近年、建築家×構造設計者のコラボレーションによる歴史に残るような建築物が次々と産み出されています。地震大国・日本では、構造設計者はなくてはならない存在です。建築物の安全性を確保する上で非常に重要な仕事なので、構造設計は非常にやりがいのある仕事といえます。

第1章で、建築構造設計の概要を示し、第2章で、建築構造を成り立たせている梁、柱、壁などの構造要素の模型を作成して壊れ方を学習します。トラス構造、ラーメン構造、テンション構造などの模型も作成し、実験によってその壊れ方を解析で予測することで、壊れ方を体験的に学習することができます。
第3章では、建築構造解析に用いられる骨組解析について解説し、コンパイラ言語で最も古くから工学分野で使用されているFortranで書かれたサンプルプログラムの付録によって、手計算の計算手順をどのようにプログラムすればよいのかを理解することができます。第4章では、振動学の学問分野から、建築構造設計に直結する重要な部分を抜粋し、式の導出等を丁寧に示しています。

基本をしっかりと理解することで、構造設計は恐くない、楽しいと思えるかもしれません。
【目次】
第1章 構造設計の概要
 1.1 はじめに
 1.2 構造計画
 1.3 構造計算
 1.4 限界耐力計算法の概要

第2章 模型で学ぶ構造力学
 2.1 はじめに
 2.2 模型材料と計測用機器
 2.3 構造要素が壊れる仕組み
 2.4 建築構造が壊れる仕組み
 2.5 まとめ

第3章 構造解析の基本
 3.1 はじめに
 3.2 テーパー梁の有限要素解析
 3.3 トラスの有限要素解析
 3.4 骨組の有限要素解析
 3.5 弾塑性解析への応用
 3.6 振動解析への応用

第4章 振動解析の基本
 4.1 はじめに
 4.2 建築物のモデル化
 4.3 1質点系の自由振動解析
 4.4 1質点系の地震応答解析
 4.5 多質点系の地震応答解析
 4.6 多質点系から1質点系への変換

◆古代エジプトの数学 文明繁栄のアルゴリズム
David Reimer 著  礒田正美 監修  冨永 星 訳・A4変 260頁 ISBN 978-4-621-30199-9 C0041 2017年8月発行
定価 本体15,000円+税
数学は文明繁栄の源を探るツールにもなるといえます。
ゆっくりかつ確実にエジプト式の計算方法の深い理解へ導くために、情報はぎっしり詰め込まず簡単に読み進めることができるのをねらいとして本書は編纂されました。議論全体は軽い調子の会話のような流れで書かれており、歴史上のさまざまな年代の図や面白い話、逸話などが掲載されています。 古代エジプト人の算法(アルゴリズム)を体験的に探る中で古代エジプト人の思考法を探っていき、その比較相対として、私たちが行う四則計算にみる今日の算数・数学の特徴が浮き彫りになっていきます。

古代エジプト人になったつもりで、彼らの考えやその営みをシミュレーションできるようになり、古代エジプト文明がいかなる文明であったか想定することもできるでしょう。さらにその比較対象から、私たちが未来予測に用いる算数・数学の本質、それを代替する情報機器の意味についても気付きを得ることができる興味深い一冊です。
【目次】
1章 数
2章 分数
3章 さまざまな操作
4章 整理
5章 技術と作戦
6章 いろいろな事柄
7章 底に基づく数学
8章 審判の日
【練習】の【解き方】と【答え】

◆デザイナー・ベビー ゲノム編集によって迫られる選択
ポール・ノフラー 著  中山潤一 訳・四六 414頁 ISBN 978-4-621-30193-7 C0045 2017年8月発行
定価 本体2,800円+税
何十年もの間、デザイナー・ベビーについて、人々は懸念を示してきました。人々の懸念が熱狂的な段階に至った際、相反するように著者自身も含めた多くの科学者はデザイナー・ベビーに関する過去の議論に真剣に向き合っていませんでした。今日では、デザイナー・ベビーをつくり出すという試みが真剣に考えられていますが、一般的には科学者はこの試みに反対しています。ですが、一部の科学者、倫理学者、法学者は、この試みを支持し、現時点では非倫理的で危険なデザイナー・ベビーをつくり出そうとしていると著者は指摘しています。

本書は、広い分野の読者の方へ、流動的な科学的、社会的変化の本質を捉え、遺伝子組換えをしたヒトが数年以内に現れることに対する関心を高めることを目的に執筆されています。
遺伝子組換え研究の幕開けから、クローン動物の作製、体外受精の成功など今に至るまでの技術の進歩となされてきた議論に加え、優生学、映画や小説のような社会・文化的な側面からもデザイナー・ベビーについて考察しています。 迫りくる未来を考えるために必読の一冊といえるでしょう。
【目次】
第1章 神のまねごとに対する序論
第2章 GMOの誕生と爆発的普及
第3章 ヒトのクローニング
第4章 母なる自然に手を加える:最初のGMOサピエンス
第5章 遺伝学で優れた赤ちゃんをつくる
第6章 GMOサピエンスをつくるためのDIYガイド
第7章 優生学と超人間主義
第8章 ヒトの遺伝子組換えに対する文化的見方
第9章 GMOサピエンスの現在と未来
索引