【2017年7月新刊情報】
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(内容・価格・刊行時期は変更になることがあります。)

高齢者のための感染症診療
航空宇宙工学テキストシリーズ 粘性流体力学
サイエンス・パレットSP-034 山岳
社会学理論応用事典
物理の基礎的13の法則
第3版 有限要素法による流れのシミュレーション OpenMPに基づくFortranソースコード付

◆高齢者のための感染症診療
岩田健太郎 監修・著  高山義浩・馳 亮太 著・A5 180頁 ISBN 978-4-621-30173-9 C3047 2017年7月発行
定価 本体4,000円+税
『類化性能』 と 『別化性能』、 高齢者を前にしたとき、あなたなら、 どちらを選ぶ。? 

本書は、岩田健太郎氏・シリーズ総監修による超高齢者時代における新たな臨床指南書(【高齢者のための】シリーズ)の第1弾「感染症診療」編です。高齢者ならではの「Difference Point」(フレイル、免疫低下、水分量、腎機能など)を提示し、外来、在宅、施設等における感染症診療の「リアルパール」を解説しています。また、第4部「座談会」では、 著者3名に集まってもらい、「2025年問題」や「HIV感染者の施設受入拒否」などなどなど、高齢社会を踏まえた本音トークが披瀝されます。シリーズ第2弾は『高齢者のため漢方診療』です。
【目次】
第1部 総 論
 1章高齢者と感染症(診療編)
  1. 高齢者であればこそ、ちゃんと診断して、ちゃんと治療する
  2. 感染症診療の原則は、コモンに始まり、稀な疾患を経て、致死性疾患の除外
  3. 高齢者の診察、陥りがちな6つのピットフォール
  4. 必ずアセスメントを立て、検査で「重症度」を把握する
  5. 治療の原則は「抗菌薬を使うか?」「使わないか?」

 2章 高齢者と感染症(感染防止編)
  1. 厚労省のマニュアルは「案外」間違っている
  2. まずは感染経路を考える
  3. 施設入所を断る前に、医学的な「理」を尽くして考える
  4. スタッフのインフルエンザとノロウイルスは、要注意!

第2部 各 論
 3章 呼吸器感染症
  1. 高齢者の風邪は、 風邪 じゃないと考える
  2. 「咽頭炎?」=「抗菌薬処方」は、厳に慎む
  3. 検査が陽性でも陰性でも、臨床的に「インフルエンザ」と診断する
  4. 高齢者の肺炎は「診断困難」
  5. 高齢者の咳嗽で抗菌薬が治療選択となることはほとんどない

 4章 消化器感染症
  1. 脱水に弱い高齢者、意識変容をチェックせよ
  2. 細菌性下痢症を疑ったら便培養は大事
  3. CDI は抗菌薬関連下痢症の代表、全例「接触感染予防」が妥当
  4. 高齢者施設でのノロウイルスはじつに厄介、対応は「徹底的に」

 5章 皮膚軟部組織、骨、関節感染症および疥癬
  1. 褥瘡感染は、一に「予防」、二に「オグサワ」療法
  2. 下肢の炎症は、患肢の挙上が効果的
  3. 関節や骨の炎症は、プロの介入を必要とする
  4. イベルメクチンで、疥癬治療は飛躍的に「楽に」

 6章 尿路感染症
  1. 抜去は速やかに、問題を先送りにしない
  2. 診断は難しく、尿培養と感受性検査は必須
  3. 高齢者のUTIには、ホスホマイシンは用いない

 7章 胆道感染
  1. 「胆管炎」は消化器内科、「胆嚢炎」は外科、で覚える
  2. スルペラゾンは緑膿菌を無駄に殺してしまう
  3. 抗菌薬の使用は胆汁移行性で判断

 8章 中枢神経感染症
  1. 高齢者にとって、髄膜炎は稀ではあるが「鬼門」
  2. 高齢者の髄膜炎は診断困難、疑いモードでワークアップする
  3. マニアックなウイルスはプロに相談

 9章 菌血症、カテ感染、そして感染性心内膜炎
  1. 血液培養「陰性」=敗血症(×)ではない
  2. 敗血症はボトムライン(肝です)で掴み取る
  3. カテ感染は「カテの感染」ではありません
  4. IEでは「血液培養」と「心エコー」を満たせばよい

 10章 予防的抗菌薬
  1. 心内膜炎予防に「抗菌薬いらね」ですが…
  2. 「抗菌薬はOTCではない」をわきまえる
  3. 抗菌薬による予防は、感染症のプロに「おまかせ」

 11章 予防接種
  1. 高齢者へのインフルワクチンは、罹患率や死亡率を半減させる
  2. 肺炎球菌ワクチンは、肺炎そのものには寄与しない?
  3. 土いじりをする高齢者には、破傷風ワクチンの接種を
  4. 帯状疱疹は神経痛などの後遺症の原因に

 12章 不明熱
  1. 抗菌薬とステロイドを使うな
  2. 患者のすべてを理解するつもりで、「病歴」「病歴」「病歴」
  3. 人を見たら、結核と思え
  4. 手(爪)、目、口腔内、首の診察にコツがあり
  5. リンパ節、関節、皮膚の診察も重要

第3部 応用編
 13章 在宅ケアにおける感染症と感染対策(理論編)
  1. 暮らしのなかで「落としどころ」を見出す
  2. 在宅であっても発熱のフォーカスは探しきる
  3. 在宅ケアで使いこなしたい「10の抗菌薬」

 14章 在宅ケアにおける感染症と感染対策(実践編)
  2. 耐性菌だからという理由で、在宅をあきらめることはない
  3. 「暮らし」を尊重しつつ、在宅の感染対策を考える

 15章 高齢者感染症とOPAT
  1. 「病院≠安全地帯」。避けられる入院は避けたほうがよい
  2. OPATとは、適切な静注抗菌薬治療を提供するための包括的な仕組みである
  3. 不必要、不適切なOPATは「御法度」!
  4. OPATを有効利用することで外来診療の幅が広がる
  5. 訪問看護を有効利用してOPATの適応を広げる

 16章 日本の高齢化とこれからの地域医療
  1. 「シルバー民主主義」という壁を乗り越えられるか…?
  2. 豊かな「施設の暮らし」こそ、地域包括ケア構築のカギ
  3. 高齢者の尊厳とは「生活者」として支援すること
  4. 医療者が説明責任を果たさなければ、制度は守れない
  5. 「医師の高齢化」も見据えた地域医療のシステムを考える

第4部 座談会
 17章 座談会(臨床編)
  1. 高齢者の感染症診療は「高齢者でない人たち」の延長線にある
  2. 高齢者医療に「王道なし」、要は普段の診療力
  3. 隣の家のペットの名前(?)まで、聞き出す努力が大事
  4. 抗菌薬が必要かどうか、「やめる」判断も求められる
  5. 終末期における「忖度」、日本風の「呼吸合わせ」は独特

 18章 座談会(制度編)
  1. 本気で「家に帰す」のならば、制度を徹底活用する
  2. 「高齢者としての当事者性」を備えた高齢医師を地域医療の現場へ
  3. 受け入れ拒否には、トップだけでなくスタッフを含め説得する
  4. 2025年と2040年、大きな2つの波に備える
  5. ご高齢の患者さんに「One of many patients」として接する

つぶやきコラム一覧
  厚労省がそういっている?
  生理用ナプキンは感染性廃棄物?
  人生予定どおりいくとは限らない
  専門家へのコンサルトについて
  高齢者施設における多剤耐性菌対策
  各国のOPAT
  高齢者施設における抗菌薬の適正利用に向けた支援

航空宇宙工学テキストシリーズ 粘性流体力学
一般社団法人 日本航空宇宙学会 編  鈴木宏二郎・安倍賢一・亀田正治 著・A5 210頁 ISBN 978-4-621-08754-1 C3353 2017年7月発行
定価 本体3,500円+税
航空宇宙工学には、空気力学、飛行力学、構造力学、推進工学等の学問分野が存在しますが、そのうちの空気力学分野について全3巻に分けて、一般社団法人日本航空宇宙学会が編纂した一冊です。

航空宇宙工学を学ぶ学生の方が空気力学の知識を全て網羅できるように、執筆に際し、事前に空気力学のキーワード集を取りまとめている点。巻頭に「空気力学とは」と題した空気力学を俯瞰する章群を掲載している点。全3巻の教科書を通して、学生の方が、将来航空宇宙産業で活躍できるように、すぐに役立つ日本航空宇宙学会会員の企業技術者・研究者の知見が積極的に盛り込まれている点。それら3点が教科書として特徴であるといえます。 空気の粘性は、私たちの普段の生活では全く実感できませんが、高速で飛行する航空機にとってはその性能に大きな影響を及ぼします。その影響する範囲は翼の1cm未満の付近と極めて狭い範囲ですが、この領域から生じる大影響のメカニズムを、本書では丁寧に解説しています。

既に刊行されている「圧縮性流体力学入門」、「空気力学入門」と併せて学ぶことで、空気力学の知識を得られるように構成されています。
【目次】
第1章 航空機の性能と粘性流体力学
 1.1 航空機の摩擦抵抗
 1.2 航空機周りの流れにできる渦
 1.3 高速飛行と空力加熱
コラム:実機開発における風洞試験

第2章 境界層流れ
 2.1 境界層流れとその数学モデル
 2.2 平板境界層方程式の解
 2.3 境界層流れの特徴抽出
 2.4 圧縮性境界層流れと空力加熱
 2.5 飛行体周りに見られる境界層型の粘性流れ
 2.6 境界層型でない粘性流れ
 2.7 大気圏突入の火の玉流れと空力加熱

第3章 ナビエ・ストークス方程式
 3.1 オイラーの方法と保存則
 3.2 質量保存則
 3.3 運動量保存則
 3.4 エネルギー保存則
 3.5 流体の支配方程式
 3.6 保存形表示と非保存形表示
 3.7 支配方程式から見えてくる流体の性質
 3.8 空気抵抗と流体の方程式
 3.9 流体の波動現象
 3.10 非圧縮性流体近似
 3.11 スケーリングによる境界層近似と境界方程式の導出

第4章 乱流遷移と乱流
 4.1 航空機の空力特性への影響
 4.2 乱流とは
 4.3 層流から乱流への遷移
 4.4 流れの不安定性と乱流遷移
 4.5 乱流の一般的性質
 4.6 乱流の統計的性質の基礎
 4.7 乱流モデル
 4.8 乱流境界層とその性質
 4.9 乱流を制御する
コラム:実機の空力特性推定におけるレイノルズ数効果

サイエンス・パレットSP-034 山岳
Martin F. Price 著  渡辺悌二・上野健一 訳・新書 192頁 ISBN 978-4-621-30172-2 C0344 2017年7月発行
定価 本体1,000円+税
みなさんは、「山岳」と聞いて何を思い浮かべますか?
日本人は古くから、登山、高山植物、温泉…など、山に親しみ、山からの恵みを利用してきました。 近年、以前にも増して低い標高域に広がる里山(中山間地)の活用も注目される一方で、隆起を続ける日本列島は自然災害の多発地域でもあり、絶えず防災に向けた努力が払われてきました。過疎化や鳥獣被害といった社会的問題も進行しています。

山における開発を持続可能なものとして進めることの必要性は、いまや国際的な視点では当然のことといえますが、 本書では、国際的にはホットな内容であるのに、日本人にとっては、必ずしも馴染み深くはない山岳のテーマが幅広く扱われ、山岳について私たちが知っておくべきことが非常にコンパクトにまとめられた一冊です。
【目次】
1 問題提起 なぜ、山が問題なのか
山の定義/歴史的な視点/地球規模で見た山の重要性

2 山は永遠のものではない
「もろもろの山と丘とは低くせられ」(イザヤ書第40章)/災害の多い景観/山を採掘する

3 世界の給水塔
山で水を収穫しよう/水がもたらすエネルギー/利益を共有し危険を回避するために

4 垂直の世界に生きる
森林限界以上での暮らし/山の森林/谷底と農業/山岳集落

5 多様性の宝庫
生物多様性のホットスポット/生物多様性がもたらす確かな利益/山岳の文化

6. 保護地域とツーリズム
保護地域/人と保護地域/ツーリズムの主役としての山/有益な影響と害のある影響

7 山岳域の気候変化
気候変化の痕跡/山岳気候の変化/生態系への影響/課題と挑戦/不確実な将来のためのパートナーシップ

参考文献
図の出典
訳者あとがき
索引

◆社会学理論応用事典
日本社会学会 理論応用事典刊行委員会 編・A5 952頁 ISBN 978-4-621-30074-9 C3536 2017年7月発行
定価 本体20,000円+税
社会学理論とは、世の中で起こるさまざまな社会現象を分析・解釈し、理解するために使われる理論的な枠組みであり、社会学研究の根幹をなすものです。

本事典は、社会学の諸理論320余を取り上げ、「理論の生まれた背景」「理論の内容解説」「理論の適用・応用事例」といった三段構成を基本方針として、初学者の方から研究者も方まで幅広いニーズに応える事典を目指して作られています。

第 I 部「フロンティア」では、リスク社会、再帰的近代化、グローバリゼーション論、サイバーカルチャーなど、現代社会を読み解く最前線のテーマを4 6頁にわたって扱っています。
第 II 部「コンテンポラリー」は、本事典のメインをなしており、第二次世界大戦後に生み出された現代理論を、生命と身体、行為と意味に始まり、社会システム、対立とコンフリクト、グローバリゼーションと社会に至る全15章で構成しています。項目のほとんどが見開き2ページの中項目で、社会学理論が手際よく理解できるようになっています。
第敬堯屮ラシカル」では、社会学前史から社会学の確立・発展・展開まで、社会学理論の古典を縦横に紹介し、社会学理論の歴史を俯瞰できる大項目事典の形態を採用しています。
【目次】
第 I 部 フロンティア

第 II 部 コンテンポラリー
 第1章 生命と身体
 第2章 行為と意味
 第3章 自己とアイデンティティ
 第4章 相互行為
 第5章 コミュニケーション
 第6章 表象と文化
 第7章 集団と組織
 第8章 階級と階層
 第9章 社会システム
 第10章 社会変動
 第11章 権力と権威
 第12章 社会運動
 第13章 対立とコンフリクト
 第14章 正義と社会的分配
 第15章 グローバリゼーションと社会

第III部 クラシカル

◆物理の基礎的13の法則
細谷暁夫 著・A5 142頁 ISBN 978-4-621-30189-0 C0042 2017年7月発行
定価 本体1,900円+税
物理学を学んでいると、各分野の導入部がどのように完結したのかわからないまま、終わってしまっているという方もいらっしゃるのではないでしょうか? 物理は、標準的な教科書で勉強しただけで理解することはなかなかむずかしく、自分で一度再構成をしてみないことには勘所や全体像もわからないものかもしれません。

本書は、物理学における13の基礎法則を、標準的な教科書のようなスタイルではなく、香織と春樹という2人の架空の学生が先生に質問するといった対話形式で再構成します。この3人の対話が、物理のどこが重要なのか,何が問題なのか,をはっきりさせ,現代物理学の全体像を照らし出します。古典力学,電磁気学,熱統計力学,量子力学などさまざまな分野の根本を問い直し,それらの関連を考え、読者を物理学のさらなる深みにいざないます。
【目次】
第1章 ニュートンの運動法則
第2章 ケプラーの法則と万有引力
第3章 作用原理
第4章 対称性と保存則:ネーターの定理
第5章 マクスウェルの方程式
第6章 ホイヘンスの原理:波動の法則
第7章 位相速度、群速度、信号速度
第8章 ローレンツ変換
第9章 熱力学第1法則
第10章 熱力学第2法則
第11章 統計力学
第12章 ブラウン運動とアインシュタインの関係式
第13章 量子力学の公理
第14章 物理対話

◆第3版 有限要素法による流れのシミュレーション OpenMPに基づくFortranソースコード付
日本計算工学会 編・B5 344頁 ISBN 978-4-621-30183-8 C3053 2017年7月発行
定価 本体5,200円+税
本書は、全11章の本文と、5つの付録からなる、有限要素法による流れ解析の基礎から応用までを解説した一冊です。

前半で、有限要素法による流れ解析の基礎とし、基本のガラーキン有限要素法と双曲型方程式に一般的に用いられる安定化有限要素法を、その基礎理論からプログラミングにいたるまでを解説しています。大規模化への対応としてOpenMPに基づく並列計算法の解説とダウンロード可能なプログラムも用意されています。後半は応用として、アイソジオメトリック解析手法の基礎、自由表面流れ、流体-構造連成問題の解析手法、乱流解析手法等の最近の成果を含めて詳しく解説しています。

第1章 第5章の前半は、初学者の方でも容易に理解できるように、わかりやすい説明がなされており、後半の第6章 第11章は、中上級者を対象としたトピックごとの内容になっており、章ごとに独立して読んでも容易に理解ができる構成となっています。
【目次】
1 流れのシミュレーションにおける支配方程式
2 有限要素法の基礎―Poisson方程式
3 安定化有限要素法の基礎―移流拡散方程式
4 安定化有限要素法の基礎(2)―非圧縮性粘性流れ
5 自由表面流れ
6 乱流解析
7 アイソジオメトリック解析概論
8 乱流の変分マルチスケール理論
9 流体 構造連成解析
10 ST解析手法と計算
11 先端的応用例
付録A 表記法
付録B 非圧縮性条件の安定性
付録C 4角形アイソパラメトリック要素と数値積分
付録D NURBSオブジェクトのコントロールデータ
付録E プログラムのダウンロードについて