【2017年4月新刊情報】
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(内容・価格・刊行時期は変更になることがあります。)

JAMT技術教本シリーズ 臨床免疫検査技術教本
尿細胞診報告様式パリシステム
エコツーリズム:こころ躍る里山の旅 飯能エコツアーに学ぶ
中国文化事典
相転移・臨界現象とくりこみ群
JAMT技術教本シリーズ 一般検査技術教本
理工系の基礎 物理学 I
サイエンス・パレットSP-033 原子核物理 物質の究極の世界を覗く

JAMT技術教本シリーズ 臨床免疫検査技術教本
日本臨床衛生検査技師会 監修・A4 220頁 ISBN 978-4-621-30065-7 C3347 2017年4月発行
定価 本体4,800円+税
免疫学的測定はRIA法によるインスリン測定を発表したことから始まり、その後約60年で飛躍的な進歩を遂げ、臨床検査領域の大きな柱の一つといえます。この免疫学的測定は、抗原抗体反応という原理に基づく感度、特異性の高い測定ですが、生物学的測定を原理とした抗原抗体反応は複雑で、実務経験の少ない技師や学生の方には難解な事象も多くあります。

本書は、免疫学の基礎から免疫学測定による検査の各論、測定原理を、国家試験ガイドラインに沿った構成で系統的に、各分野の専門家がわかりやすくまとめています。 国家試験を控えた学生の方をはじめ、臨床検査の現場に就いて間もない技師の方が、免疫検査領域の専門家としてステップアップするための知識と技術を磨くことできる必携の教本といえます。
【目次】
1 免疫の概念と免疫系
 1.1免疫の特徴
 1.2免疫担当細胞と器官
 1.3免疫の成立と調節

2 免疫と疾患
 2.1急性炎症と免疫検査
 2.2異常免疫グロブリン症
 2.3感染症の検査
 2.4腫瘍と免疫
 2.5免疫不全
 2.6アレルギー
 2.7自己免疫疾患

3 臨床免疫検査法の原理と技術
 3.1抗原抗体反応の基礎知識
 3.2抗原抗体反応の原理と臨床応用

4 臨床免疫検査に関わる基礎知識
 4.1抗体の作製
 4.2検査目的別採血,血清・血漿の処理・保存

5 その他の臨床免疫検査
 5.1細胞性免疫機能検査
 5.2食細胞機能検査
 5.3補体系検査

6 臨床免疫検査法
 6.1検査の手技・手法

◆尿細胞診報告様式パリシステム
D. L. Rosenthal,E. M. Wojcik,D. F. I. Kurtycz 編  都築豊徳 監訳・B5 178頁 ISBN 978-4-621-30142-5 C3047 2017年4月発行
定価 本体9,800円+税
尿細胞診は、膀胱腫瘍、尿路上皮癌の診断を行う目的で細胞診の創世記より研究され、実用化されてきた診断方針で、膀胱癌および上部尿路の悪性度の高い病変をより正確に検出・分類し、的確な治療方針に導く新しい方法です。
この報告様式の作成に際し、多くの国々から意見を求め、世界で乱立していた報告様式を1つに統一できました。

全11章からなる本書は、高異型度尿路上皮癌(HGUC)の判定が重視されています。細胞の見方として、十分に細胞量が存在すること(適正)を確認し、「高異型度尿路上皮癌陰性(陰性)」(第3章)、「高異型度尿路上皮癌疑い」(第5章)、「高異型度尿路上皮癌(HGUC)」(第6章)を主軸に観察できます。

質の良い写真が豊富に示され、陰性あるいはHGUCは明確に識別可能と感じることができ、異型尿路上皮細胞(AUC)、AUC疑い(suspicious)などの判定は、文言から鑑別点を習得できます。「臨床的取り扱い」(第11章)では各細胞診報告に基づく臨床対応が述べられ、日頃の診断や、臨床医とのディスカッションの際に有用な内容となっています。尿細胞診業務に携わる方、志しているすべての領域の方にとって有用な一冊です。
【目次】
第1章 尿路上皮癌の発生機序
第2章 尿検体の適正(適正)
第3章 高異型度尿路上皮癌陰性(陰性)
第4章 異型尿路上皮細胞
第5章 高異型度尿路上皮癌疑い
第6章 高異型度尿路上皮癌(HGUC)
第7章 低異型度尿路上皮腫瘍(LGUN)
第8章 そのほかの悪性腫瘍、原発性・転移性腫瘍およびさまざまな病変
第9章 尿細胞診の補助診断
第10章 検体処理法(集細胞および標本作製)
第11章 臨床的取り扱い
追記 尿細胞診報告様式パリシステム
   (The Paris System for Reporting Urinary Cytology)

◆エコツーリズム:こころ躍る里山の旅 飯能エコツアーに学ぶ
犬井 正 著・A5 176頁 ISBN 978-4-621-30151-7 C0040 2017年4月発行
定価 本体2,000円+税
エコツーリズムという語から、どのようなことをイメージされますか?
エコツーリズム(ecotourism)とは、ecology(生態学)やecosystem(生態系)のエコと、tourism(観光、旅行の在り方)を合わせた造語です。発展途上国で熱帯雨林や野生動物の保護をする代わりに、その国の債務を帳消しにする「自然保護債務スワップ」と同様に、本来は、発展途上国の自然保護のための資金調達を目的に考え出されたものです。

現在は日本でも、エコツーリズムをはじめとして、農山村を舞台にしたツーリズムが胎動しています。筆者は、エコツーリズムは農山村再生の万能薬ではないが、農山村再生の課題解決するための有効なツールの一つに成り得るといいます。 本書は、飯能市エコツーリズム推進協議会長を務めた筆者が、「里地里山の持続可能な社会システムの研究」の視点から、飯能のエコツーリズムの好評だった実践例を多数紹介しながら、今後エコツーリズムが農山村振興にどれだけのプラス効果をもたらしうるかを明らかにした大変示唆に富む一冊です。
【目次】
第1章 世界と日本のエコツーリズム
  1 エコツーリズムとは?
  2 エコツーリズムと環境容量、地域区分の考え方
  3 グリーンツーリズムとエコツーリズム
  4 地域づくりに貢献する旅行・観光産業
  5 持続可能な地域づくりとバイオリージョナリズム
  6 ソフトな農村観光のすすめ
  7 日本のエコツーリズムの歩み
   ■エコツーリズムモデル事業とエコツーリズム大賞
   ■飯能市エコツーリズム推進全体構想
   ■出かけよう飯能エコツアー

第2章 飯能の大地のなりたち
  1 埼玉県の陸地化の過程
  2 飯能市の自然のおいたち
  3 チャートでできた天覧山
  4 谷戸/谷津
  5 大地を刻む入間川
  6 山地をつくる海底の岩石
  7 古多摩川と飯能礫層
  8 飯能とアケボノゾウ
  9 扇状地と河岸段丘
  10 瀬・淵・瀞
  11 飯能市の気候の特色
   コラム1 熱中症と熱射病の予防/コラム2 落雷への対応

第3章 里地里山の多様な草木
  1 照葉樹林とブナ林のターミナル
  2 山林と平地林、里山と雑木林
  3 畑作地帯と平地林
  4 里地里山とは
  5 山地の自然植生
  6 紅葉のしくみ
  7 固有種のハンノウザサ
  8 キノコ
  9 氷河期のレリック(遺存種)の春植物
  10 つる性のマタタビとサルナシ
  11 満鮮要素の草原
  12 水路の管理
   コラム3 里地里山の危ない植物

第4章 飯能の生きものに注目
  1 飯能の川魚たち
   ■上流域の魚たち
   ■中流域の魚たち
   ■外来魚、ブラックバスとブルーギル
  2 早春の谷戸の生きものたち
  3 メダカとタガメ
  4 幻想的な発光のゲンジホタルとヘイケボタル
  5 モリアオガエル
  6 天覧山周辺の鳥類
   ■天覧山・多峯主山での探鳥
   ■特定外来種、ガビチョウ(画眉鳥)
   ■環境変化の指標鳥:カワセミ・ヤマセミ
  7 猛禽類
   ■サシバ/■ハチクマ(八角鷹、蜂角鷹)/■オオタカ(大鷹)/■タカ渡り
  8 小型哺乳類、カヤネズミとムササビ
  9 大型哺乳類
   ■イノシシ/■ニホンジカ/■カモシカ/■ツキノワグマ
   コラム4 里地里山の危ない生きもの

第5章 森林文化が薫るまち飯能
  1 谷口集落飯能のあゆみ 
  2 西川材の生産地
  3 西川林業の盛衰
  4 ウッドマイレージと木質バイオマスエネルギー
  5 木材の地産地消運動
  6 森の香りでリラックス
  7 杉モノカルチャーとスギ花粉症
  8 谷口集落の機業地とその特徴
  9 飯能の生糸と絹織物
  10 飯能の発展と繊維産業の盛衰
  11 土地に刻まれた飯能市の地名
   ■飯能/■名栗/■南高麗/■指(サス)地名
   コラム5 天下を揺るがした幕末の二つの大事件 武州一揆と飯能戦争

第6章 結びにかえて こころ躍る飯能エコツアーを目指して
  1 エコツアー数と参加者数の推移
  2 環境容量を意識した住民の行動
  3 大ブナの枯死と地域資源のモニタリング

【参考資料】飯能市エコツーリズム推進全体構想(抄録)

◆中国文化事典
中国文化事典編集委員会・編集委員長:竹田 晃・編集幹事:大木 康 編・A5 808頁 ISBN 978-4-621-30117-3 C0522 2017年4月発行
定価 本体20,000円+税
約960万km2という広大な国土に13億人以上の人口を有する多民族国家である「中国」。その広大さ、歴史の深さ、複雑さゆえに、中国の全貌を知ることは容易なことではないといえるでしょう。

本事典は、中国文学研究の第一線の総勢138名の専門家が「中国文化」の真髄を紐解くことを試みた事典といえます。2ページまたは4ページの見開き完結の構成で、伝統的な風習と現代の習慣、思想・哲学・文学など大人気のテーマも様々ピックアップされ、古代から現代までの悠久・雄大なる歴史330項目に凝縮しています。1章「歴史」、2章「地理」、3章「思想」、4章「言語」、5章「文学」、6章「美術」、7章「芸能」、8章「生活」という章構成で、中国語にはピンインの片仮名表記をつけるなど、読みやすさへの工夫も施されており、どこを開いてもおもしろいテーマを易しく読み通すことができる事典です。
【目次】
1章-歴史
2章-地理
3章-思想
4章-言語
5章-文学
6章-美術
7章-芸能
8章-生活
巻末付録・資料
中国の世界遺産一覧/中国歴史地図/写真で見る中国文化紀行/参考図書/事項・人名索引

◆相転移・臨界現象とくりこみ群
高橋和孝・西森秀稔 著・A5 398頁 ISBN 978-4-621-30156-2 C3042 2017年4月発行
定価 本体5,200円+税
相転移は、熱力学関数に現れる特異性です。身近で馴染み深い物理現象でもあり、水が凍る・沸騰するなど、物質の性質が急激に変化する現象です。量子力学が支配する微細な系や天体のような巨大な系など、様々なスケールで生じます。特異性は多くの問題で敬遠される存在ですが、相転移の理論ではまともに向き合わなければなりません。

本書は、相転移とは何か、から説き、熱力学・統計力学による記述、平均場理論、Landau理論などの基礎的解説を行った後、相転移に伴う臨界現象の具体的な状態や普遍的性質、その理解に不可欠なくりこみ群について詳説しています。厳密に解けるものを含めたさまざまな模型と近似法を用いて具体的かつ実践的理解を促し、必要な数学的手法もまとめて解説しています。
【目次】
1 概論
2 相転移とは何か
3 平均場理論
4 Landau理論
5 動的現象と相転移
6 可解模型
7 スケーリング理論
8 くりこみ群
9 実空間くりこみ群
10 運動量空間くりこみ群
11 演算子積展開
12 連続対称性
13 くりこみとくりこみ群
14 量子系の相転移・臨界現象
付録A 数学的手法
付録B スピン演算子
付録C 場の変数とGreen関数
付録D Monte Carlo法のアルゴリズム
付録E 2次元Ising模型の解
付録F クロスオーバー
付録G Jordan Wigner変換

JAMT技術教本シリーズ 一般検査技術教本
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会 監修・A4 242頁 ISBN 978-4-621-30138-8 C3347 2017年4月発行
定価 本体3,500円+税
本書は、2012年に発刊された「一般検査技術教本」の後継書です。
構成は、尿検査の基礎、尿の外観的検査、尿検査各論、尿沈渣検査、尿の自動分析装置、便検査、髄液検査、穿刺液検査、精液検査、寄生虫検査となっており、臨床一般検査室で取り扱う検体検査をほぼ網羅しています。学生の方が教科書や参考書として利用しやすいように、臨床的意義、基礎知識、測定法として見やすく掲載され、臨床検査技師の方が臨床現場で疑問へ回答するようなQ&A、参考情報、検査室ノートなどが取り組まれています。

4章の尿沈渣検査には、アトラスとして多く尿沈渣成分の無染色顕微鏡写真とS染色顕微鏡写真の対比が多く用いられており、各種成分の特徴が明確に解説されています。新規成分の糸球体上皮細胞、新しいタイプの尿細管上皮細胞である丸細胞も掲載し、最新情報が提供されているテキストです。
【目次】
A.尿検査
1章 尿検査の基礎
 1.1 腎・尿路系の基礎
 1.2 尿の採取方法と採尿の種類
 1.3 尿試験紙法
2章 尿の外観的検査
 2.1 尿の外観的検査
3章 尿検査各論
 3.1 尿pH、比重、浸透圧検査
 3.2 尿蛋白検査
 3.3 尿潜血反応
 3.4 尿糖(尿グルコース)検査
 3.5 尿ケトン体検査
 3.6 尿ビリルビン、ウロビリノゲン検査
 3.7 尿白血球検査
 3.8 尿中食塩検査
 3.9 尿中細菌検査
 3.10 先天性代謝異常症スクリーニング検査
 3.11 その他の検査
4章 尿沈渣検査
 4.1 尿沈渣検査の基礎
 4.2 尿沈渣の分類法
5章 尿の自動分析装置
 5.1 尿の自動分析装置

B.便検査
6章 便検査
 6.1 便中ヘモグロビン検査
 6.2 便中脂肪染色検査

C.髄液検査
7章 髄液検査の基礎
 7.1 臨床的意義
 7.2 基礎知識
 7.3 髄液検査法
 7.4 髄液検査の症例とアトラス

D.穿刺液検査
8章 体腔液検査
 8.1 穿刺液検査(胸水、腹水、心嚢液)
 8.2 関節液検査
 8.3 CAPD排液検査

E.精液検査
9章 精液検査
 9.1 精液検査の基礎
 9.2 精液検査法
 9.3 アトラス

F.寄生虫検査
10章 寄生虫検査
 10.1 寄生虫検査の基礎
 10.2 寄生虫検査法
 10.3 寄生虫各論
 10.4 昆虫・ダニ類媒介疾患、その他

◆理工系の基礎 物理学 I
物理学 編集委員会 編  小向得 優・小向得 優・満田節生・坂田英明・梅村和夫・二国徹郎 著・B5 238頁 ISBN 978-4-621-30163-0 C3042 2017年4月発行
定価 本体2,700円+税
現象の奥にある普遍性と本質を追求する認識の学問といえる「物理学」は、現代の科学技術の基盤であり、その知識の獲得だけでなく、原理原則に立ち戻り、問題を解決する論理的思考法を養成できる観点からも、広く理工系の学生が学ぶ意義のある学問といえます。

本書は、大学1 2年次で学ばれることが多い「力学」と「電磁気学」を1冊にまとめ、必要最低限の整理された知識(トピック)を厳選し、分野を俯瞰するガイドかつハンドブックとなることを目指して執筆されています。必要になる数学は「力学」「電磁気学」のそれぞれ冒頭の1章を割いて説明しています。

第 I 部の「力学」は、力学の基礎数学、質点の運動、質点系と剛体の運動、解析力学の四つの章で構成され、一から力学を学べるように配慮されています。第 II 部の「電磁気学」は、大きく「真空中における電磁気学」と「物質を含む電磁気学」に分けた構成で、それぞれに静電場、静磁場、変動する電磁場が解説されています。そのため、中盤でマクスウェル方程式が示され、本書の特徴の一つとなっています。「力学」や「電磁気学」「物理学(入門)」といった講義の教科書、副読本としておすすめの一冊です。
【目次】
I 力学
1. 力学の基礎数学
 1.1 ベクトル
 1.2 3次元座標系
 1.3 微分方程式
2. 質点の運動
 2.1 運動の法則
 2.2 運動方程式の変換、力学的エネルギー
 2.3 角運動量、中心力
 2.4 拘束運動
 2.5 相対運動
3. 質点系と剛体の運動
 3.1 質点系の運動
 3.2 角運動量、慣性モーメント、剛体の運動方程式
 3.3 剛体の平面運動
 3.4 固定点まわりの剛体の運動
4. 解析力学
 4.1 仮想仕事の原理、ダランベールの原理、ラグランジュの運動方程式
 4.2 変分法とハミルトンの原理
 4.3 ハミルトン関数の正準方程式

II 電磁気学
1. 電磁気学の基礎数学
 1.1 ベクトル場の線積分と面積分
 1.2 ベクトル場の微分
 1.3 ベクトル場の積分定理
 1.4 渦なしベクトル場と管状ベクトル場
2. 序論
 2.1 場による電磁気学現象の定式化とマクスウェル方程式
 2.2 第 II 部の構成
3. 静電場1
 3.1 クーロンの法則といろいろな電荷分布が作る電場
 3.2 ガウスの法則
 3.3 静電場の満たす場の方程式
 3.4 静電ポテンシャル(電位)
 3.5 静電場のエネルギー
4. 静磁場1
 4.1 ローレンツ力
 4.2 電流と電流密度
 4.3 ビオ・サバールの法則
 4.4 アンペールの法則
 4.5 ベクトルポテンシャル
 4.6 磁場の境界条件
5. 変動する電磁場1
 5.1 電磁誘導
 5.2 インダクタンスと過渡現象
 5.3 変動する電磁場の満たす方程式
 5.4 電磁場のエネルギーとポインティングベクトル
 5.5 真空中の電磁波
6. 静電場2
 6.1 導体
 6.2 ラプラス方程式とポアソン方程式
 6.3 鏡像法
 6.4 変数分離によるラプラス方程式の解法
7. 静電場3
 7.1 電気双極子モーメント
 7.2 静電場中の物質に生じる分極と拘束電荷
 7.3 物質中のガウスの法則
 7.4 線形誘電体
8. 静磁場2
 8.1 磁気双極子モーメント
 8.2 物質中に生じる磁化と拘束電流
 8.3 物質中の静磁場
 8.4 線形磁性体
9. 変動する電磁場2
 9.1 物質中のマクスウェル方程式
 9.2 電場と磁場の境界条件
 9.3 物質中の電磁波
 9.4 導体と電磁波

サイエンス・パレットSP-033 原子核物理 物質の究極の世界を覗く
Frank Close 著  名越智恵子 訳・新書 180頁 ISBN 978-4-621-30165-4 C0342 2017年4月発行
定価 本体1,000円+税
「原子核」は、1兆分の1センチメートルという目では見ることができない物質の極めて小さい世界であり、かつ、硬くて壊れない粒子です。 米国のアーネスト・ローレンスの加速器の発明により、物質の中で最も小さい粒子の物理学的特徴に関する研究が急速に進みました。 核物質を壊す際に出る放射線は、原子爆弾や原子力発電のみならず、医療、がん治療、農業、工業などの幅広い分野で使用されています。

本書の内容は、すでに確立した内容ではありますが、ますます発展する素粒子や宇宙科学へとつながるこの分野、または、放射能・放射線の分野の入門書といえます。発展の歴史や思考のポイントの時間軸を追うことにより、この分野の理解のポイントを得ることができるでしょう。MRIやPETなど医学分野への応用も理解することができる一冊です。
【目次】
第1章 大聖堂のハエ
原子/放射能のα、β、γ/錬金術/電子、アルファ粒子、原子核

第2章 原子核の核錬金術
陽子 原子核の電荷の担い手/中性子/同位体/放射能の起源/原子核エネルギーのスケールと単位/誘導放射能と核分裂/エネルギー・波動・分解

第3章 巨大な力
強い引力/パイ中間子からクォークへ/カラーの力と量子色力学(QCD)/原子核内のクォーク/クォーク・グルーオン・プラズマ

第4章 奇数、偶数、殻
元素の存在量/魔法数(マジックナンバー)と殻/半経験的質量公式/陽子を突く/量子ペア/アルファ崩壊/テクネチウム

第5章 原子核の形成と破壊
ビッグバンにおける原子核合成/軽い元素の合成/恒星内元素合成/CNOサイクル(恒星内核反応)/超新星における元素合成/宇宙線による核破砕/地球上の元素と恒星の年齢/地球上における形成

第6章 周期表を超えて
U-235、U-238、プルトニウム/93番から100番までの超ウラン元素/超ウランから超重元素へ/超フェルミウム戦争/安定の島/中性子星/安定性の境界:ドリップラインとr過程

第7章 エキゾチック原子核
ハロー核/ボロミアン核/ハイパー核/ストレンジ物質/反物質原子核/反陽子ヘリウム

第8章 原子核物理学の応用
放射線医学のがん治療/誘導放射能を用いた科学捜査/診断法/核磁気共鳴画像法/PETスキャン(陽電子放出断層撮影)/結び