【2012年3月新刊情報】
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◆薬剤師のトリアージ実践ガイド 視診・バイタルサイン・問診による病態の捉え方
佐仲雅樹 著
税込3,360円(税別3,200円)・B5 144頁 ISBN 978-4-621-08525-7 C2047 2012年3月発行
「救急車を呼ぶべきだ!」、「病院に行ったほうがいいですよ」、「OTC薬を使って様子をみましょう」など、薬剤師が適切な医療判断(※トリアージ)を行うために必須の臨床技能を解説。全身の観察によって患者が示す非言語的情報を見抜く視診技能、バイタルサインを論理的に解釈する能力、患者や家族から十分な情報を引き出す問診技能などを詳説しています。
また、頭痛、咽頭痛、咳・痰、腹痛、下痢、便秘、腰痛、発熱、倦怠感・疲労感など症状別の各論も充実していて、薬局や在宅医療の現場ですぐに活用できる実践ガイドブックです。
※トリアージとは
「トリアージ」の語源はフランス語の「選別」である。医療現場でトリアージといえば、病態の緊急性に基づいて患者を選別する作業であり、病院内にあっては診療の優先順位を決定し、薬局、在宅診療、介護施設などにあっては病院受診を勧めるか否かを判断することである。トリアージとは「診断」ではなく、あくまでも「判断」であり、診断名にこだわる必要はない。
【目次】
第1章 全身状態の評価
 1.全身状態
 2.バイタルサインの系統的解釈
 3.全身状態の評価法
第2章 トリアージのための問診法
 1.薬剤師が行う問診とは
 2.薬剤師のための問診法:OTC-Questionルール
 3.経過観察の重要性
 4.OTC-Questionルールの要点
第3章 トリアージの実際
 1.薬局におけるトリアージ
 2.在宅診療におけるトリアージ
第4章 主要な症状
 症状1:頭痛
 症状2:咽頭痛
 症状3:咳・痰
 症状4:腹痛
 症状5:下痢
 症状6:便秘
 症状7:腰痛
 症状8:発熱
 症状9:倦怠感・疲労感
参考文献
索引

◆膠原病学 改訂5版  免疫学・リウマチ性疾患の理解のために
塩沢俊一 著
税込15,750円(税別15,000円)・B5 680頁 ISBN 978-4-621-08468-7 C3047 2012年3月発行
人類の抱える最大の難病をテーマとする膠原病学は、臨床と研究の両方が同時に推進されなければならない最重要の学問分野です。膠原病の臨床を正しく実践するには、免疫学の正しい理解が重要です。また、膠原病を解明するための研究は、臨床の現場から問題点を引き出す必要があります。
本書「膠原病学 改訂5版」は大きく二部に分け、前半を免疫学、後半を臨床膠原病学としてまとめています。特徴として、第一に、免疫学が臨床医学の視点および実際に膠原病研究を推進するという視点から考察しています。実用性を重視するとともに、高い学問的クオリティーを保つべく最新の情報を加味しています。第二に、臨床膠原病学について、これまで経験的にしか語られなかった臨床的事項に対して、できる限り理論の縦糸を通して、他分野の学生・研究者にとってわかる膠原病学を目指しています。
このように、本書は、著者の現場経験から、これまでにない新しい手法によって、工夫をこらし、実用性を重視した教科書になっています。
【目次】
第I部 免疫システムへのアプローチ
第II部 免疫系の細胞と臓器
第III部 免疫応答を調節する分子
第IV部 生体防御応答の正常と異常
第V部 膠原病へのアプローチ
第VI部 臨床薬理学
第VII部 膠原病の臨床
第VIII部 全身からみた膠原病
第IX部 新しい治療および膠原病の社会的・人間的側面
[付録1] 関節可動域の測定法
[付録2] CD分類表
[付録3] インターロイキンの種類

◆頚椎診療のてびき
遠藤健司・三原久範 編著
税込5,775円(税別5,500円)・B5 200頁 ISBN 978-4-621-06495-5 C0347 2012年3月発行
現代の高齢化社会の中にあって、脊椎の高齢化への対策はそれに追いついているのでしょうか。脊椎内視鏡手術や椎体形成術などの外科的療については様々な手術術式や生体材料の開発が進んでいますが、これらは専門病院に限られた進歩であり、一般病院や医院では10 年以上前の知識と治療法があいも変わらず繰り返されているのが現状です。
その根本的な原因は、脊椎疾患に関する新しい研究成果や治療法などの情報の発信がきわめて少なく、人々の興味を引く有益な情報が医療の最前線に届いていないためではないでしょうか。
本書「頚椎診療のてびき」はそのような状況に問題意識を持った若手の脊椎臨床医が、現場の医療者向けに、頚椎治療の最新の知見と技術を解説するもので、内容的にも当たり障りのない事実の列挙に終始するのではなく、新しい視点から見た臨床経験や独善的な理論の展開を試み、evidencebased medicine(EBM)に則らず、著者のimpression に傾倒した内容も含まれているのも本書の特色のひとつです。
【目次】
1. 頚椎基本構成要素とバイオメカニクス
2. 脊髄の神経生理
3. 頚椎疾患の診断法-要点とコツ-
4. 頚椎疾患各論
5. 治療
索引

シュプリンガー現代数学シリーズ第16巻 曲面結び目理論
鎌田聖一 著
税込5,040円(税別4,800円)・A5 208頁 ISBN 978-4-621-08509-7 C3041 2012年3月発行
曲面結び目の本格的な研究の歴史は1920年代のE.Artinに遡りますが、多くの研究者によって活発な研究が行われはじめたのは1960年代です。本書「<シュプリンガー現代数学シリーズ第16巻> 曲面結び目理論」は曲面結び目に関する基礎的事項から、1990年代以降にはじまった2次元ブレイドを用いた研究、カンドルのホモロジー理論を用いた結び目と曲面結び目の不変量など、最近の話題までを扱っています。

本書は、第1章から第10章までの全10章で構成されており、曲面結び目に関する専門書として、日本では本書が初めての書き下ろしです.本書が、学生を含めより多くの方に曲面結び目に対する興味を与え,この分野の研究をはじめようとする方,すでに研究している方のお役に立てることを願います。

【目次】
第1章 曲面結び目
第2章 1次元の結び目
第3章 モーション・ピクチャー
第4章 ダイアグラム
第5章 ハンドル手術とリボン曲面結び目
第6章 スピン構成法
第7章 結び目コンコーダンス
第8章 カンドルの基礎
第9章 カンドルホモロジーと不変量
第10章 次元ブレイド
索引

◆生命を知るための基礎化学 分子の目線でヒトをみる
川井正雄 著
税込2,310円(税別2,200円)・B5 172頁 ISBN 978-4-621-08504-2 C3043 2012年3月発行
生命を知り、私たち自身を理解することを目的とした基礎化学の教科書です。
まず、原子、分子、イオンについての基礎を学びながら、化学のみならず基本的な科学の知識を身につけ、次に生体を特徴づける重要な分子について知り、それらの知識をもとに生命の営みを学んでいきます。
化学を楽しんで学べるように、各テーマにごとに、本文の理解を助けるユニークなコラムを100以上も配置しているのも本書の大きな特色です。
【目次】
第1編 分子の基礎
1章 水ー身近にして奥深い存在
2章 原子ー分子を構成する基本的パーツ
3章 分子ー原子がつくるオブジェ
4章 イオンー電気を帯びた原子や分子
5章 有機化合物ー炭素を含む多様な分子
6章 立体構造ー分子の形を考える

第2編 生体分子
7章 脂質ー脂肪やステロイド分子
8章 糖質ーグルコースからデンプンまで
9章 タンパク質ー体内でいちばんの働き手
10章 核酸ー生命をつかさどる分子

第3編 生命の営み
11章 視覚ー光と色を感じる
12章 味覚と嗅覚ー分子を感じる
13章 食事ー燃料と原材料の取り込み
14章 呼吸ー酸素の供給とエネルギーの生産
15章 代謝ー生体分子の合成と分解
16章 神経と脳ー情報通信ネットワーク
17章 健康と病気ー生体防御と医薬品
18章 遺伝ー世代をつなぐDNAのたすき
19章 寿命ー死は新しい生へ


◆演習で理解する 分子の対称と群論入門
Alan Vincent 原著  崎山博史・柴原隆志・鈴木孝義・半田 真・御厨正博 訳
税込3,045円(税別2,900円)・A5 206頁 ISBN 978-4-621-08521-9 C3043 2012年3月発行
化学の分野における対称性・群論の重要性は以前から認識されており、物理化学や無機化学の教科書にも対称性に関する記述がなされています。本書「演習で理解する 分子の対称と群論入門」は、対称性の初歩から、対称性適合LCAO分子軌道のつくり方、さらには射影演算子の使い方まで、群論のかなり高度な内容までをわかりやすくていねいに解説しています。
プログラム学習法を取り入れ、理解度を確認しながら、次の段階に進む形式なので、わかったつもりでも理解が不十分なときは、その先を理解するために必要な項目に戻って学ぶことができます。
よって、学部または大学院の学生諸君が自習書として取り組みやすく、また、授業での演習書としても最適です。初心者が対称性・群論を理解するのに適しています。
【目次】
プログラム1:対称要素と対称操作
プログラム2:点群
プログラム3:非縮重表現
プログラム4:行列
プログラム5:縮重表現
プログラム6:化学結合への応用
プログラム7:分子振動への応用
プログラム8:線形結合
指標表で用いる数学的事項
化学で重要な対称群の指標表
索引

◆初心者のためのロジスティック回帰分析入門 
Kleinbaum・Klein 原著  神田英一郎 監訳
税込9,240円(税別8,800円)・B5 600頁 ISBN 978-4-621-06493-1 C0347 2012年3月発行
本教科書は当初独習用に作られたものでしたが、初版刊行から今日まで16年の間に標準的な講義形式の授業用教科書としても利用されるようになりました。また、コースの教材を補足したり、独習または通信教育形式ですでに学習した内容を復習したりする場合にも使用できます。定期授業のコースに参加する時間のない就労中の専門職にとっては特に、より個人に合わせた学習プログラムのほうがふさわしいと思われます。

いずれの章であれ、学習する際には「概要」と「目的」を読んでから「プレゼンテーション」に進むことが望ましいです。「プレゼンテーション」を終えたら、その要旨を理解するため「まとめ」を読み、さらに「重要な公式」その他重要な情報を復習し、「練習問題」に取り組み、最後に学習内容の確認のため「テスト」を行うと効果的でしょう。

臨床医学の発展には、正しい統計方法を用いたエビデンスが必要不可欠です。本書「初心者のためのロジスティック回帰分析入門」が臨床研究や疫学研究の一助となり、その成果が医学の進展に役立つことを願います。

【目次】
1 ロジスティック回帰入門
2 ロジスティックモデルの重要な特殊例
3 ロジスティック回帰でのオッズ比の計算
4 最尤法:全体像
5 最尤法を使った統計的推論
6 モデリングの戦略ガイドライン
7 交互作用と交絡因子を評価するモデリングの戦略
8 その他のモデリング戦略検討項目
9 ロジスティック回帰の適合度評価
10 2値ロジスティックモデルの判別力評価:ROC曲線
11 マッチングしたデータのロジスティック回帰分析
12 多分割ロジスティック回帰
13 順序ロジスティック回帰
14 相関データのロジスティック回帰:GEE
15 GEEの例
16 相関データを解析するその他のアプローチ
付録:ロジスティック回帰のためのコンピュータプログラム
索引

◆移植のための臓器摘出と保存
浅野武秀 監修  福嶌教偉・剣持 敬・絵野沢 伸 編
税込28,350円(税別27,000円)・A4変 320頁 ISBN 978-4-621-06494-8 C3047 2012年3月発行
わが国の移植医療は行われて久しいが、そのひろがりは遅々としており、移植医療の恩恵をうけられない状況が長く続いていました。2010年の改正臓器移植法の施行を受け、心、肺、肝、膵など多くの臓器の提供がなされるようになったとはいえ、これまでに臓器提供の機会に接することが出来たのは限られた外科医であり、広く知識を共有するために臓器提供の実際について記載した書籍が待たれていました。
本書「移植のための臓器摘出と保存」は、それに応えるべく移植のための臓器提供について網羅する大書です。

遅々としていたとはいえわが国の臓器移植の歴史は長く、臓器提供に関する広範な知識と技量の蓄積は多いのです。また長く脳死提供が認められていなかったこともあり、マージナルドナーからの臓器提供の経験を積み重ねており、それらに関する基礎研究も多く行われてきました本書は、これら実際を知る経験豊富な外科医と、基礎研究者らを執筆者として迎え、漸く刊行に至りました。

【目次】
PartI 臓器摘出と保存における基礎知識
PartII 臓器提供の実際
PartIII 臓器摘出と保存
PartIV 組織移植における摘出と保存
PartV 今後の臓器保存
索引

◆建築意匠論
岸田省吾 著
税込3,150円(税別3,000円)・A5 192頁 ISBN 978-4-621-08526-4 C3052 2012年3月発行
本書「建築意匠論」は、著者が東京大学の建築学科と大学院で行ってきた建築意匠と建築設計学の講義をもとに、意匠という視点から建築について論じたものです。
建築を意匠から考えることは、建築を学び始めた人や建築を深く知りたい人たちが、建築をめぐる基本的な概念や言葉、価値を共有することに繋がります。建築をめぐる言葉を共有することはまた、建築が特定のクライアント、特定の建築家だけのものでなく、広く社会の中で享受され、社会の中に据えられ生きるものだということを実感することになります。共有した言葉によって建築や都市の経験が広く論じられるようになれば、実体としての建築も、建築という文化も、より豊かなものへと変えてゆけるかもしれません。
今建築を学ぼうとしている人たちに、本書が1つのきっかけとなり、その最初のステップを踏み出してもらえることを願います。
【目次】
1 建築の意匠と制作
2 内と外
3 境界
4 開口
5 光と影
6 場所と非場所
7 類型と定型
8 シェマ
9 グリッド
10 運動する身体
11 運動する眼
12 状況から
参考文献
あとがき
索引

◆「地球温暖化」神話 終わりの始まり
渡辺 正 著
税込1,890円(税別1,800円)・四六 256頁 ISBN 978-4-621-08517-2 C0040 2012年3月発行
二酸化炭素(CO2)の排出を減らして「地球温暖化」を防ごう――そんな触れこみの京都議定書が発効したのは2005年の2月です。では、この6年余りに、CO2対策にお金(と時間・労力)をいくら使い、どんな成果をあげたのでしょう?
財政危機が叫ばれるなか、わが国だけで官民合せ20兆円、世界では100兆と推定されます。しかし、これらの巨費でCO2はまったく減りませんでしたし、地球を0.001℃も冷やしませんでした。

本書「「地球温暖化」神話 -終わりの始まり-」は、地球温暖化の実態を国際機関、大学のデータベース学術論文などに基づいて論じています。果たして、CO2削減は必要なのか、CO2の増加は環境の悪化を招くのか、削減のために投じてきた巨費は妥当なのか?
本書を読んで、ご自身でご判断いただくことを願います。

【目次】
1章 CO2の調書(1)--悪い噂
2章 CO2の調書(2)--善行録
3章 「地球」温暖化?
4章 CO2の「温暖化力」
5章 つくられた「地球の異変」
6章 繰り返す気温変動
7章 激震--クライメートゲート事件
8章 「IPCCは解体せよ」
9章 CO2削減という集団催眠
10章 再生可能

◆データが語る おいしい野菜の健康力
及川紀久雄・丹羽真清・霜多増雄 著
税込1,575円(税別1,500円)・四六 164頁 ISBN 978-4-621-08520-2 C0040 2012年3月発行
野菜は体によくて栄養があると誰もが知るようになりましたが、“おいしい野菜は高品質で安全”であること、またそのような野菜を食べることで健康にもつながることもわかってきました。

野菜そのものがもつ成分がどうからだによいのか、どういう組み合わせにすればより体に効果的なのか、どういう調理時間にすればよりおいしくいただけて野菜のもつ成分を最大限にひきだせるのか、どうすればおいしい野菜を選べるのか、おいしい野菜がつくれるのかを、2万検体以上に及ぶ野菜のビタミンや抗酸化力、免疫力など野菜がもっているチカラを一つ一つはかって、分析し、実験に裏づけされた事実をわかりやすく記述しました。

野菜は、まさしく命の「薬」。本書は、安全でおいしい野菜を食べてほしい、健康になってほしいと願う生産者と科学者が同じ土俵にたって、互いの知恵と経験を持ち寄ってうまれた、たいへんユニークな本で、私たちの日々の生活に役立つ本です。野菜を食べる側もそれを提供する側の人も、野菜の真実に驚くことと思います。
さあ、本書を読んで元気になりましょう。

【目次】
 序章 あなたは健康な野菜を食べていますか
I おいしい野菜は健康に良い
 1章 健康に良いおいしい野菜とはどんなもの
 2章 おいしい野菜の健康成分
 3章 野菜の機能性成分フィトケミカルと健康効果
II 野菜の健康力とは
 4章 野菜の選び方、食べ方で健康寿命が延ばせる
 5章 野菜のビタミンCとその働き
 6章 調理で抗酸化力はどう変化するか
 7章 体の抗酸化力、免疫力を高める食事メニューとジュース
 8章 健康に良い野菜は硝酸濃度が少なく抗酸化力が高い
 9章 葉物野菜も、イチゴも、枝豆も、夕採りがおいしい
 10章 抗酸化力の測り方、見方
 11章 データで見る野菜のチカラ
III 現状の野菜づくりは、何が問題なのか
 12章 施肥過多は植物の「栄養障害」を引き起こす
 13章 土壌の微量ミネラルの欠乏
 14章 土壌も野菜も硝酸濃度が基本―現状は窒素過剰施肥生産―
 15章 日本は窒素超過剰国
 16章 不健康な土壌、不健康な野菜には害虫や病気が多い
 17章 農薬散布と農薬消防士シンドローム
IV おいしい野菜をつくるキーワードは、アンモニアと硝酸
 18章 健康な土壌は、健康な完熟堆肥づくりから
 19章 「野菜のチカラ」いっぱいの野菜づくり、その基本は科学
 20章 高品質野菜・果物生産の実際
索引

◆3.11大震災と厚労省 放射性物質の影響と暫定規制
大塚耕平 著
税込1,575円(税別1,500円)・四六 256頁 ISBN 978-4-621-08516-5 C0036 2012年3月発行
厚労副大臣の立場で東日本大震災に遭遇し、被災者の救助・救援、医療支援等に従事し、さらに、深刻な原発事故が発生したことから、放射性物質に関する食品規制や健康影響への対応・対策を担ってきた当事者の貴重な記録です。
厚労省が導入した食品の放射性物質暫定規制の当否は、後世の評価に委ねなければなりませんが、そのためにも記録として残すべきと考えた事柄を書き起こしたものです。

第一章から第三章で食品の放射性物質に関する暫定規制導入の経緯を中心に,震災対応の記録と記憶を整理しています。第四章は食品規制や健康影響を考えるうえでの基礎となる科学的情報、第五章は放射性物質や原子力に関する基本知識をまとめています。
本書によって、放射性物質の影響や日本社会のあり方を考える際の参考となることを期待しています。

【目次】
1章 東日本大震災と福島第一原発事故
(1)厚労省副大臣室
(2)災害救助法担当
(3)1号機爆発で脳裏をよぎった放射能汚染
(4)計画停電への対応

2章 暫定規制と出荷制限
(1)暫定規制導入
(2)米国の50マイル規制(3月17日未明)
(3)ICRP委員長公開書簡(3月21日)
(4)食品検査と出荷制限

3章 科学の信頼と日本の未来
(1)リスクコミュニケーション
(2)ハイケアの「0.04%」
(3)最低被爆量の「5.2 mSv」
(4)内部被曝量の「531 Bq」
(5)NIMBYシンドローム
(6)日本の未来

4章 暫定規制の考え方と新規制
(1)原子力安全委員会の平成10年報告書
(2)4月1日の資料
(3)低線量被曝の影響
(4)暫定規制見直し(4月からの新規制)

5章 放射性物質との対峙
(1)放射性物質とは何か
(2)原子力の発見と原爆実験
(3)環境放射線被曝
(4)原子力政策
付表1 水道水摂取制限履歴
付表2 食品中の放射性物質に関する暫定規制についての厚労省対応履歴