石油に関連した科学技術,化学製品から環境,新エネルギー,
安全,経済など現代社会の関心が強い領域も網羅した改訂版.

大改訂 第2版 石油辞典

社団法人 石油学会 編   編集委員長 辰巳 敬
発行:丸善株式会社

A5判・660頁 上製・函入 本体21,000円  ISBN 4-621-07627-2



石油に関する基礎から最新用語まで約6,300語を収録.
現在の石油産業に則して,前回版の用語選定・解説を全面的に見直し.
「環境」をはじめ,「安全・保全」「物流・規制・経済」「組織団体」分野を追加.

石油産業に直接関わりがない読者でも意味を掴むことができる,丁寧で簡潔な解説.

世界の油田一覧,製油のフローシート,主要輸入原油の性状,オクタン価・セタン価などの付録も充実.

 刊行にあたって
 石油辞典を刊行してから16年余りが経過した.地球温暖化問題が小学生でも知るところとなり,京都議定書の発効など,化石資源としての石油をとりまく情勢は大きく変化した.この間,石油・石油化学製品の生み出す環境問題に対してさまざまな対応策が講じられてきた.ガソリンの低ベンゼン化,ガソリン・軽油の超低硫黄化が進む一方で,燃料電池の開発動向とディーゼル排ガスの問題という光と陰がマスコミを賑わしている.また,1996年の特定石油製品輸入暫定措置法の廃止や電力など他のエネルギー分野における規制緩和はエネルギー需給システムを大きく変化させようとしている.石油公団の独立行政法人化などエネルギーの安定供給の体制も再構築されつつある.
 石油辞典は幸い好評を得て石油関連用語の正しい理解の普及に貢献してきた.石油学会では上記のような情勢の大きな変化に対応し,石油辞典を全く新しいものとして刊行するための委員会を発足させた.旧版の石油辞典については,刊行後の情勢変化が大きいため,新しい用語の欠落が見られると同時に,定義が変わった用語や死語と化した用語も多く,大きく改訂する必要性が認められた.しかし一方で,近年のインターネットの急速な発展により情報検索手段が大きく変化したところから,このような時代に刊行物として出版することに対する疑問も出され,大いに議論がなされた.
 もとより石油学会は石油に関する科学と技術の振興と発展をはかるとともに,石油の正しい知識の普及に努めることをその活動の目的としている.インターネットにあふれる情報とは異なり,石油の上流部門から下流部門に至るさまざまな分野の第一人者が集う石油学会の叡智を結集することによって新しい石油辞典を刊行することは,石油についての正しい知識を広めるという石油学会の使命にもかなうものである.石油関連科学・技術・産業は広範な分野にわたっており,新しい用語や用語の正確な定義を簡便に知るツールとしての辞典の意味は大きいが,それとともに,石油に直接携わってはいない一般の読者をも想定し,分かりやすく簡潔でかつ具体的な記述に努めた.環境,新エネルギー,新プロセス,安全などに関連した用語をはじめ,新しい用語が多いところから,全体の採録語数を大幅に増加させ,完璧を期した.
 現代社会に広く深くかかわっている石油についての正しい理解のために本書が役立つものと信じている.最後に,本書の企画から刊行に至るまでご尽力いただいた編集委員ならびに執筆者諸氏に深甚の謝意を表するとともに,石油学会事務局,丸善株式会社出版事業部のご協力に心から感謝申し上げる.
 2005年初秋
石油辞典編集委員会
委員長 辰 巳  敬

 編集委員会 (五十音順)
編集委員長
辰巳 敬 東京工業大学資源化学研究所
編集幹事
瀬川幸一 上智大学理工学部
反田久義 出光興産(株)製造部
葭村雄二 (独)産業技術総合研究所エネルギー技術研究部門
編集委員
浦里延明 コスモ石油(株)中央研究所
大久泰照 (株)エス・ブイ・シー東京
岡崎 肇 新日本石油(株)中央技術研究所
岡田美津雄 新日本石油(株)潤滑油事業本部
志村光則 千代田化工建設(株)研究開発センター
関根和喜 横浜国立大学 安心・安全の科学研究教育センター
仁田健次 (財)石油産業活性化センター石油情報プラザ
廣谷 修 (社)石油学会
前川 忠 (財)日本エネルギー経済研究所石油情報センター
横山壽治 (株)三菱化学科学技術研究センターR&TD事業部門
六川修一 東京大学大学院工学系研究科

 見出し用語 (抜粋)
A〜Z ABS樹脂/ANSI/API度/ART法/ASME/ASTM/ASTM試験法/BOD/BOP/BPCD/B重油/CLC条約/COD/DCS/FT軽油/GTLメフサ/HAZOP/ISO/MDEA洗浄/LPガス/PID制御/RVP/SPE/WFC/X線小角散乱
ア 行 アイソクラッキング法/アジェンダ21/足尾鉱毒事件/アスファルテン/アスファルト樹脂/圧縮係数/アップストリーム/アミン洗浄/アルキルアミン類/アルキレーション/硫黄回収/イオン交換樹脂/異性化ガソリン/引火点/インタンク価格/液化石油ガス/エクセルギー/エタノール/エチルベンゼン/エバポレーター/炎光分析/オイルサンド/オイルシェール/オイルストリング/オクタン価
カ 行 ガイア仮説/回収硫黄分試験/開発井/確認埋蔵量/可採年数/か焼コークス装置/可塑剤/ガソリン希釈率試験/活性汚泥/活性白土/加熱炉/岩塩ドーム/環境会計/環境基本法/関税割当制度/吸着/吸着塔/キレート化剤/金属錯体触媒/蛍光分光分析/軽油引取税/頁岩油/減失加算留出量/坑井圧力試験/合成ガス/合成石油/合成燃料/コージェネレーション/コーニング/混合アニリン点
サ 行 採油費/作動油ポンプ試験/サルファーフリー/三元触媒/三部料金制/ジエン価/示差走査熱量測定法/シッパ−ズユ−ザンス/自動車排出ガス規制/シ−バ−ス/重合触媒/上部試料/触媒寿命/スイート/水素脆化/水泥分/推定埋蔵量/スラリー/静止ロット/ゼオライト触媒/石油の備蓄の確保等に関する法律/セタン価/接触ブローンアスファルト/ゼロエミッション/潜在ガム/走行オクタン価/ソハイオ法
タ 行 堆積岩/代替天然ガス/第二次規制緩和/太陽電池/大陸斜面/大陸棚/脱硝/脱れき/ダブルハルタンカー/炭酸ガス改質法/断層トラップ/炭素循環/地下ガス貯蔵/地溝/地質モデル/地層評価/チャンネリング/調節弁/稠度/ディーゼル燃料/泥水/低騒音舗装/電気自動車/土壌汚染対策法/トッパー/ドバイ原油/トラクション/トルエン可溶分
ナ 行 ナフサ/生コークス/二次基地/二部料金制/乳化試験/二硫化モリブデン/人間環境宣言/熱交換器/粘性係数/粘度/粘度比重定数/燃料電池
ハ 行 排煙脱硝法/ハイディール法/パラジウム触媒/パラフフィン系鉱油/バルディーズ原則/被毒/ヒドロクロロフルオロカーボン/非ニュートン粘性/微量電量滴定法窒素分試験/腐食酸化試験/浮遊粒子状物質/フレアスタック/フローティングルーフタンク/プロトタイプカーボンファンド/プロパン/フロン/分散度/ベースオイル/ペーパーマシン油/ヘルツ圧/変性ナフサ/偏流/防せい剤/飽和圧/ポリアミド樹脂/ポルフィリン/ホンプ採油法
マ 行 埋蔵量評価/摩擦係数/摩耗/摩耗試験/マルポール条約/ミクロ細孔/民間備蓄/メソ細孔/メタル被毒/メタロセン触媒/メタンハイドレート/モンモリロナイト
ヤ 行 焼なまし/油井ガス/ユニオン色度計/溶剤抽出/予備硫化
ラ 行 ラマンスペクトル/ラムサール条約/リオ会議/リサーチオクタン価/流動点
ワ 行 ワシントン条約/湾岸危機


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