世界に類を見ない、生命倫理全般を網羅した大事典 生命倫理百科事典 Encyclopedia of Bioethics,3rd edition


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Stephen G. Post
生命倫理百科事典 翻訳刊行委員会 編
日本生命倫理学会 編集協力
発行:丸善株式会社
B5判・上製・函入 3,300ページ
(5分冊:分売不可)
本体価格200,000円 
ISBN 978-4-621-07800-6
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生命倫理に関する最初のレファレンスとして、アメリカ図書館協会のダートマス賞を受賞した Encyclopedia of Bioethics 第3版の翻訳書。アメリカの医療、生命科学、生命倫理、倫理、哲学、宗教、法学、経済学、人類学などの主要分野から約460人の専門家が執筆を担当。
【あらゆるテーマに関する豊富な情報を満載】
生命倫理の基本概念について詳しく解説し、先端科学技術の提起する倫理的問題を考察するために必要な情報を網羅。各項目には、学生から専門研究者まで幅広く役に立つ詳細な参考文献や、関連項目への相互参照を付している。また、第5巻には、生命倫理に関する規約(綱領)、誓約(誓詞)、宣言、章典、主要な訴訟事例、文学と医学に関する注釈付き参考文献などを多数収録。

【本書の特長】
科学技術の発展に伴う倫理的問題に焦点
医療にかかわる様々な専門職業倫理、法規制、医療経済・政策論を収録
遺伝子工学、クローン技術、生殖技術、幹細胞技術、神経科学、ナノテク ノロジーなどの先端技術に関する最新情報を満載
高齢化やアンチ・エイジングの理論に関する情報を収録
世界の主要な宗教がクローン技術や胚研究などについてどのような立場を とっているかを解説
米国ほか世界各国の医療政策を紹介
人口政策の決定に伴う生殖コントロールについて比較検討
人間の尊厳から、良心の権利、生命倫理に対するアフリカ系アメリカ人の観点、 小児医療における公共衛生問題まで、あらゆるトピックに関する情報を網羅

生命倫理は、生命科学や医療の分野における倫理的問題について学際的に研究する分野であり、その対象は、先端技術の研究、医療、倫理、哲学、宗教、法、社会政策と多岐にわたる。
本事典には、倫理原則、専門職業倫理、ヒトや動物を対象とする研究の倫理、環境倫理、法規制、医療保健政策に関するトピックが豊富に収録されており、新しい科学技術の社会的影響や現世代・次世代に対する影響の問題を考察する際に活用することができる。参考資料も更新され、遺伝学的検査、生殖技術、クローン技術、幹細胞技術、ナノテクノロジー、神経倫理、個人情報、高齢化、ジェンダー、マイノリティ、動物の権利、未来世代への責務などの新しい問題も収録され、幅広く学際的に扱われている。
宗教的観点や、時代を超えたテーマである死の定義、安楽死・尊厳死、死ぬ権利、治療中止のガイドライン、保健医療へのアクセス、医療経営の倫理など、どのようなテーマについても、この第3版を最新の資料として利用することができる。
各項目には詳細な参考文献資料が付されており、関連項目との相互参照も容易にできるよう配慮されている。

「生命倫理百科事典の刊行にあたって」  編集代表 粟屋 剛
 この度、アメリカの Encyclopedia of Bioethics,3rd Edition(生命倫理百科事典 第3版)の全訳が完成し、丸善から出版される運びとなった。これまで欧米の生命倫理(学)に関する個々の単行本や論文は適宜,翻訳されてきたが、この Encyclopedia of Bioethics はなぜか、翻訳されなかった。理由はおそらく、あまりに大部(全5巻、3000頁)であるためであろう。そのような大事典がこの度、総勢約290名の新進気鋭の生命倫理学者の手によって翻訳された。これは、日本の生命倫理学界にとって記念碑的事業といっても過言ではないであろう。
 アメリカで同事典の初版が刊行されたのは1978年である。その後、1995年に改訂版が出され、2004年に第3版が出版された。今回の翻訳はこの第3版を訳出したものである。
 同事典はもちろん、アメリカの第一級の生命倫理学者の手になるものであり、この分野では世界に類を見ないものである。内容的には、当然のことながら、生命倫理全般を網羅している。また、学際的分野である生命倫理に関する事典であるから当然といえば当然だが、宗教、人類学、法学、社会学などと関連する項目もふんだんにある。たとえば、宗教に関連する項目として、Bioethics in Sikhism(シーク教における生命倫理)や Bioethics in Daoism(道教における生命倫理)などという項目まである。なお、とくに第3版では、Bioterrorism(バイオテロリズム)、Transhumanism and posthumanism(トランスヒューマニズムとポストヒューマニズム)などの新しい項目が加えられ、より充実したものになっている。
 もちろん、このようなアメリカ流の生命倫理そのものに対する批判も当然ある。しかしながら、それを批判するにせよ、賛成するにせよ、やはりまずは中味を正確に知る必要がある。
 また、翻訳書は、原書を読んですらすらと理解できる人には必要ないものである。しかしながら、そのような人はまれである。本翻訳書が必要なゆえんである。本翻訳書と原書を比較しながら読むことにより、語学力(英語力)が飛躍的にあがることも期待できるであろう。
 私は、本書が日本の生命倫理をより豊かにするきっかけになるであろうことを確信している。さらには、本書が日本における生命倫理の裾野を広げる役割を果たすであろうことも確信している。
 本書を下敷きとして、原書(Encyclopedia of Bioethics)を超える日本語の生命倫理百科事典がいつの日か(やはり丸善から)出版され、それが英語に翻訳され世界中で引用される、という日が来ることを祈念しつつ。
2006年 仲秋のころ

 収載用語例
あ行
アフリカの宗教/アメリカ先住民の宗教における生命倫理/アルコール依存症/アルコールとその他の薬物(公衆衛生上の観点)/医学教育/医学的無益性/医学哲学/異種移植/医術/イスラームにおける生命倫理/痛みと苦悩/遺伝カウンセリングにおける倫理的問題/遺伝カウンセリングの実践/遺伝学的検査とスクリーニング/遺伝学と環境(人の健康における)/遺伝学と人種的マイノリティ/遺伝学と人間行動/遺伝学と人間の自己理解/遺伝子工学(人を対象とする)/遺伝的差別/移民の倫理的問題および保健医療問題/癒し/医療過誤/医療技術の強化的用法/医療資源の配分/医療社会学/医療上の過失/医療人類学/医療専門職/医療に関する綱領と誓詞/医療倫理(アフリカの歴史)/医療倫理(オーストラリアとニュージーランドの歴史)/医療倫理(中近東の歴史)/医療倫理(南北アメリカの歴史)/医療倫理(南アジアと東アジアの歴史)/医療倫理(ヨーロッパの歴史:現代)/医療倫理(ヨーロッパの歴史:古代から19世紀まで)/インフォームド・コンセント/隠喩と類比/嬰児殺し/エイズ/エホバの証人による血液製剤拒否
 
か行
外傷と外傷管理/科学研究成果の出版/科学研究における商業主義/科学哲学/家族と家庭医療学/価値と評価/価値と保健医療/合併と買収/割礼(女性)/割礼(男性)/割礼の宗教的側面/加齢と高齢者/環境衛生/環境政策と環境法/環境倫理/看護専門職/看護の理論と哲学/看護倫理/患者の権利/患者の責任/がん(診断と治療に関する倫理的問題)/緩和ケアとホスピス/危害/企業のコンプライアンス/気候変動/技術/喫煙/義務と義務を超える行い/虐待/強制/共同体主義と生命倫理/キリスト教東方正教における生命倫理/キリスト教における生命倫理/薬の処方の問題/クローニング/ケア/契約論と生命倫理/決疑論/研究政策/研究(多国間)/研究におけるバイアス/研究におけるプライバシーと秘密保持/研究(人を対象とする):歴史的側面/研究(非倫理的な)/研究方法論/研究倫理委員会/健康政策(国際的観点)/健康政策(米国)/健康と病気/健康保険/原則主義/合意の役割と権威/公共政策と生命倫理/広告/公衆衛生/公衆衛生法/行動主義/行動変容療法/功利主義と生命倫理/国際保健/子ども
 
さ行
サイバネティックス/殺人/死/シーク教における生命倫理/ジェンダー・アイデンティティ/歯科医療/死刑/嗜癖と依存/自己実験/自殺/施設化と脱施設化/事前指示と事前ケア計画/自然法/持続可能な開発/死ぬ権利:政策と法/死の定義と判定/ジャイナ教における生命倫理/社会医学/獣医の倫理/宗教的伝統における権威/囚人の保健医療問題/自由と自由意志/儒教における生命倫理/障害/情動/小児医療(思春期)/小児医療における公衆衛生問題/小児医療における集中治療/小児医療における倫理的問題の概観/情報開示に関する倫理的問題/職業上の安全と健康/女性保健医療専門職の現代的問題/女性保健医療専門職の歴史的問題/女性(歴史的・文化横断的観点)/自律/神経倫理/人権/人工心臓と補助心臓装置/人口政策における移民と難民/人口政策における妊娠コントロールの戦略/人口政策の人口統計学的側面/人工的な栄養と水分の補給/人口倫理/人種と人種差別/身体/信頼/人類学と生命倫理/スポーツの生命倫理/正義/性行動の社会的コントロール/性差別/生殖技術/精神医学の濫用/精神異常と精神異常という抗弁/精神科医療施設への収容/精神外科の医学的・歴史的側面/精神外科の倫理的側面/精神疾患/精神障害者と精神疾患患者/精神分析と力動的療法/精神保健医療におけ
る忠誠心の葛藤/精神保健サービス/精神保健(精神保健の意味)/精神保健における治療/精神薬理学/性的アイデンティティ/正当な賃金と給与/性の倫理/性の倫理と専門職の規範/生物医工学/生物学の哲学/生物特許と基礎研究/生命/生命維持処置と安楽死/生命の質(QOL)/生命の神聖性/生命倫理/生命倫理(アフリカ系アメリカ人の観点)/生命倫理教育/生命倫理における経験的方法/製薬産業/責任/セクシュアリティへの法的アプローチ/絶滅危機種と生物多様性/善行/戦争/専門家-患者関係/専門家証言/専門職と専門職倫理/臓器移植(医学的概観)/臓器移植(社会文化的側面)/臓器と組織の確保
 
た行
代替療法/胎児研究/代理人による意思決定/チーム医療/長期ケア/DNR(蘇生不可)/DNA鑑定/電気痙攣療法/道教における生命倫理/同情的な愛/同性愛/透析療法(腎臓)/道徳的地位/動物研究/動物の福祉と権利/徳と性格/トランスヒューマニズムとポストヒューマニズム/トリアージ
 
な行
内部告発(保健医療における)/ナノテクノロジー/ナラティブ/二重結果の原則ないし教説/乳幼児に関する公共政策と法的問題/乳幼児に関する倫理的問題/乳幼児のケアの医療的側面および問題点/人間の尊厳/人間本性/妊娠コントロール/妊娠中絶/認知症/農業とバイオテクノロジー/脳深部刺激療法/能力
 
は行
バイオテロリズム/胚と胎児/パストラルケアと医療チャプレンの働き/パターナリズム/発明の私的所有権/母-胎児関係/被験者としての学生/被験者としての軍人/被験者としての囚人/被験者としてのマイノリティ/悲嘆と死別/ヒト遺伝子導入の研究/ヒト組織のバンキングと移植の倫理的問題/ヒトの進化と倫理/秘密保持/病院の倫理的問題(現代)/病院の歴史(近代)/病院の歴史(中世およびルネサンス期)/ヒンドゥー教における生命倫理/フェミニズム/仏教における生命倫理/不適格な専門家/プラセボ/文学と保健医療/法と生命倫理/法と道徳/保健医療サービス管理の倫理/保健医療施設/保健医療制度/保健医療専門家に対する法規制/保健医療における経済的概念/保健医療における組織の倫理/保健医療におけるプライバシー/保健医療のソーシャルワーク/保健医療の労働組合/保健医療へのアクセス/ホロコーストと生命倫理
 
ま行
マネジド・ケア/慢性疾患と長期にわたるケア/未来世代への責務と生殖技術/メディケア/メディケイド/モルモン教(イエス・キリスト末日聖徒教会)における生命倫理
 
や行
有害廃棄物と毒性物質/有害物質の法的コントロール/優生学/優生学と宗教上の掟/ユダヤ教における生命倫理/養子縁組
 
ら行
ライフスタイルと公衆衛生/利益相反/利益と商業主義/リハビリテーション医学/流行病/良心/良心の権利/臨床倫理/倫理委員会と倫理コンサルテーション/倫理学

付 録 :機Ю弧仁冤に関する規約、誓約、指示/供Ю弧仁冤に関する追加的資料/掘Ю弧仁冤にかかわる主要な訴訟事例/検文学と医学の注釈付き参考文献/后Ъ媼


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