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花井
荘輔 著 発行:丸善株式会社
A5判・184頁 本体価格2,400円 ISBN4-621-07754-6 そもそも“リスク”ってなんだ? |
まえがき より抜粋 |
私は,いろいろな局面で社会的議論を有効に進めるためには,リスクに基づく意思決定が重要だと考えています.そのために,リスクとはなにか,その定量的評価をどう進めるか,その結果をどのように意思決定につなげるのか.これらの問題を私なりに捉えて,できるだけやさしく書こうというのが本書の目的です. 問題を化学物質の安全管理に絞りました.「化学」となんらかの関係を持つ人−化学物質を製造して社会に供給している責任ある人.製造,あるいは使用している事業所の長,あるいは現場の担当者.学問として化学を業としている専門家.これから化学を学ぼうとする若い人など−は,もちろんのこと,日常生活において化学物質との接点を持つ一般の人にも「化学物質の付き合い」の基本に「リスクの考え方」をおいて欲しいと念願しています. さらに,「リスクに基づく意思決定」とは,化学物質の問題に限定されることなく,人間社会における多くの問題を議論する上で重要な考え方だと考えるようになりました. もちろん,リスクに基づく意思決定は簡単なことではありません.「不確実性が高い中での意思決定がリスクである」という定義もあるほどです.ただ,その限界をよく認識して,データと情報に基づいて仮説を提示し,それに対する対案とつき合わせて,弁証法的な認識を限りなく深めていくことが,現代社会では重要だと思います. 化学物質のリスクアセスメントから,一般的な議論の問題まで,浅学菲才を省みず敢えて挑戦してみました.本書で述べた考え方は,私が関係する組織のものではなく,私個人のものです.皆様のご意見・ご叱正をいただければ幸いです. この本は,前著「はじめの一歩 ─化学物質のリスクアセスメント─」とはちがって,通してお読みくださることをイメージしています.煩雑さを避けるため,引用資料は最小限にとどめました. 末尾に全体の構成を図としてまとめました.また,各章のおわりには,その章のポイントを表に,入力−処理−出力の関係を簡単な図にまとめてみました.お役にたてば幸いです. |
2006年 初秋 花井 荘輔 |
目 次 |
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