丸善出版 ニュース

「和算百科」
日本独特の数学文化である和算の百科。
2017年10月発売

(2017/09/11)


和算百科

江戸時代に大ブームとなり、近年とくに注目されてきている和算。一種の数学なので、高校まで数学を学んだ方であれば、和算の考えを理解することに苦労されることはないでしょう。ですが、和算の表現法については独特のものがありますので、一通りの基礎事項を知る必要があるといえます。

本書の第 I 部と第 II 部では、和算がいかに生まれ、その基礎が構築されていったのかを解説し、当時の数学愛好者たちの和算への情熱も感じ取ることが出来ます。第III部では、関孝和をはじめとする和算界のスターたちの業績と研究成果を中心に紹介します。続く第IV部では、円に関する研究からはじめて、極限や西洋数学と関わる三角法や対数など、関孝和以降の興味深いトピックスを取り上げます。 第V部では、社会が大きく変わろうとしている幕末において、和算の知識がいかに実社会で活用されていたかを具体的に解説します。 数学は時代とともに進歩する学問といえます。その意味で、温故知新という言葉があるように、本書を通じて、日本の数学の始まりを知っておくことも大切なことではないでしょうか。


■目次
第 I 部 和算の黎明
 1 日本の数学は古代中国の数学書『九章算術』から始まった
 2 田畑の面積計算
 3 『万葉集』と九九
 4 律令制度と算博士、算師
 5 収穫物の容積計算
 6 室町時代の数学
 7 平安時代の教科書『口遊』
 8 計算道具「算木」「ソロバン」の伝来
 9 日本人が書いた最初の数学書

第 II 部 和算の誕生に向かって
 10 明代の『算法統宗』
 11 『塵劫記』の出現
 12 『塵劫記』の田畑の面積計算
 13 測量術
 14 数学遊戯
 15 遺題の風習

第 III 部 和算の確立
 16 関孝和の『括要算法』
 17 『算学啓蒙』から『古今算法記』へ
 18 天元術で解いてみよう
 19 関孝和の傍書法
 20 田中由真の傍書法
 21 関孝和の求積計算
 22 円周率を計算した村松茂清
 23 零約術
 24 剰一術と朒一術
 25 翦管術
 26 招差術
 27 垜術
 28 角術
 29 方陣と円陣

第 IV 部 和算の円熟
 30 円理
 31 円周率・円積率・球の体積と表面積
 32 和算の行列式
 33 建部賢弘と円周率計算
 34 綴術
 35 「径矢弦の術」と「径矢弧の術」
 36 『綴術算経』と世界初の(arcsin x)2 の冪級数展開
 37 天文暦算と『暦算全書』
 38 算学者と『数理精蘊』
 39 西洋数学と和算の融合
 40 和算と三角法、対数
 41 極数術
 42 整数術
 43 変数術
 44 廉術・逐索
 45 『拾璣算法』と點竄術,円理諸公式
 46 算額奉納
 47 『精要算法』

第 V 部 和算の発展
 48 和田寧の豁術
 49 円理表
 50 適尽方級法
 51 図形が他の図形の上でころがったときの軌跡
 52 瑪得瑪弟加塾(マテマテカ塾)
 53 和算と太陽暦改暦
 54 『算法新書』
 55 長谷川寛と極形術、変形術
 56 遊歴算家
 57 水利工事で貢献
 58 大工算法
 59 大工算法(正多角形)の作図
 60 明治時代の訳語会

第 VI 部 和算家列伝
 会田安明
 安島直円
 有馬頼徸
 井関知辰
 礒村吉徳
 今村知商
 内田五観
 鎌田俊清
 久留島義太
 沢口一之
 関 孝和
 建部賢弘
 田中由真
 中根元圭
 藤田貞資
 法導寺 善
 松永良弼
 毛利重能
 山路主住
 吉田光由
 和田 寧


和算百科
和算研究所 編 佐藤健一 編集代表
A5判 320ページ ISBN978-4-621-30174-6 本体5,800円 +税
2017年10月発売
この本を買う

  本件に関するお問い合わせ先:丸善出版(株)書籍営業部
   TEL 03-3512-3256 FAX 03-3512-3270
  webからのお問い合わせはこちらから

ニュースページTOPへ