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「エコツーリズム:こころ躍る里山の旅—飯能エコツアーに学ぶ」
農山村再生の課題解決の切り札、エコツーリズム
2017年4月発売

(2017/03/29)


エコツーリズム:こころ躍る里山の旅

エコツーリズムという語から、どのようなことをイメージされますか?
エコツーリズム(ecotourism)とは、ecology(生態学)やecosystem(生態系)のエコと、tourism(観光、旅行の在り方)を合わせた造語です。発展途上国で熱帯雨林や野生動物の保護をする代わりに、その国の債務を帳消しにする「自然保護債務スワップ」と同様に、本来は、発展途上国の自然保護のための資金調達を目的に考え出されたものです。

現在は日本でも、エコツーリズムをはじめとして、農山村を舞台にしたツーリズムが胎動しています。筆者は、エコツーリズムは農山村再生の万能薬ではないが、農山村再生の課題解決するための有効なツールの一つに成り得るといいます。 本書は、飯能市エコツーリズム推進協議会長を務めた筆者が、「里地里山の持続可能な社会システムの研究」の視点から、飯能のエコツーリズムの好評だった実践例を多数紹介しながら、今後エコツーリズムが農山村振興にどれだけのプラス効果をもたらしうるかを明らかにした大変示唆に富む一冊です。


■目次
第1章 世界と日本のエコツーリズム
  1 エコツーリズムとは?
  2 エコツーリズムと環境容量、地域区分の考え方
  3 グリーンツーリズムとエコツーリズム
  4 地域づくりに貢献する旅行・観光産業
  5 持続可能な地域づくりとバイオリージョナリズム
  6 ソフトな農村観光のすすめ
  7 日本のエコツーリズムの歩み
   ■エコツーリズムモデル事業とエコツーリズム大賞
   ■飯能市エコツーリズム推進全体構想
   ■出かけよう飯能エコツアー

第2章 飯能の大地のなりたち
  1 埼玉県の陸地化の過程
  2 飯能市の自然のおいたち
  3 チャートでできた天覧山
  4 谷戸/谷津
  5 大地を刻む入間川
  6 山地をつくる海底の岩石
  7 古多摩川と飯能礫層
  8 飯能とアケボノゾウ
  9 扇状地と河岸段丘
  10 瀬・淵・瀞
  11 飯能市の気候の特色
   コラム1 熱中症と熱射病の予防/コラム2 落雷への対応

第3章 里地里山の多様な草木
  1 照葉樹林とブナ林のターミナル
  2 山林と平地林、里山と雑木林
  3 畑作地帯と平地林
  4 里地里山とは
  5 山地の自然植生
  6 紅葉のしくみ
  7 固有種のハンノウザサ
  8 キノコ
  9 氷河期のレリック(遺存種)の春植物
  10 つる性のマタタビとサルナシ
  11 満鮮要素の草原
  12 水路の管理
   コラム3 里地里山の危ない植物

第4章 飯能の生きものに注目
  1 飯能の川魚たち
   ■上流域の魚たち
   ■中流域の魚たち
   ■外来魚、ブラックバスとブルーギル
  2 早春の谷戸の生きものたち
  3 メダカとタガメ
  4 幻想的な発光のゲンジホタルとヘイケボタル
  5 モリアオガエル
  6 天覧山周辺の鳥類
   ■天覧山・多峯主山での探鳥
   ■特定外来種、ガビチョウ(画眉鳥)
   ■環境変化の指標鳥:カワセミ・ヤマセミ
  7 猛禽類
   ■サシバ/■ハチクマ(八角鷹、蜂角鷹)/■オオタカ(大鷹)/■タカ渡り
  8 小型哺乳類、カヤネズミとムササビ
  9 大型哺乳類
   ■イノシシ/■ニホンジカ/■カモシカ/■ツキノワグマ
   コラム4 里地里山の危ない生きもの

第5章 森林文化が薫るまち飯能
  1 谷口集落飯能のあゆみ 
  2 西川材の生産地
  3 西川林業の盛衰
  4 ウッドマイレージと木質バイオマスエネルギー
  5 木材の地産地消運動
  6 森の香りでリラックス
  7 杉モノカルチャーとスギ花粉症
  8 谷口集落の機業地とその特徴
  9 飯能の生糸と絹織物
  10 飯能の発展と繊維産業の盛衰
  11 土地に刻まれた飯能市の地名
   ■飯能/■名栗/■南高麗/■指(サス)地名
   コラム5 天下を揺るがした幕末の二つの大事件-武州一揆と飯能戦争

第6章 結びにかえて-こころ躍る飯能エコツアーを目指して
  1 エコツアー数と参加者数の推移
  2 環境容量を意識した住民の行動
  3 大ブナの枯死と地域資源のモニタリング

【参考資料】飯能市エコツーリズム推進全体構想(抄録)




エコツーリズム:こころ躍る里山の旅
飯能エコツアーに学ぶ
犬井 正 著
A5判【オールカラー】 176ページ ISBN978-4-621-30151-7
定価 本体2,000円 +税

2017年4月発売
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