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「ジャンクDNA—ヒトゲノムの98%はガラクタなのか?」
様々な遺伝病を例に“ジャンク”の機能に切り込む。
2016年4月発売

(2016/04/06)


ジャンクDNA

ヒトゲノムが2000年に解読され、その結果明らかになったことは、私たちのゲノムの中でタンパク質をコードしている配列がたった2%しか存在せず、残りの98%は機能のわからない配列で占められているという事実でした。20世紀の生物学では、「遺伝子はタンパク質をコードするDNA配列」と定義されていたため、残りの部分は「ジャンク(ガラクタ)」とよばれ、その存在意義は長い間不明なままでした。

本書は、私たちにとって比較的身近ながんや筋ジストロフィーなどの遺伝病を通して、この「ジャンク」の機能に切り込んでいます。遺伝病はジャンクDNAの機能を知るための重要な手がかりであり、実際にその機能を知ることで、治療や症状の改善につながることが期待されます。本書の中で紹介されている約40種の病気は、これまで重要だと考えられていた「タンパク質コード領域」ではなく、いわゆるジャンクDNAの中の変化が原因となって起きているのです。

本書では、最新の研究成果やトピックを取り上げていることに加え、その背景にある生物学の基礎もていねいに説明しています。ユニークな比喩を用いた説明に定評のある著者が、世界的に注目が集まるゲノムの未踏領域に招待します。


■目次
序章 ゲノムのダークマター(暗黒物質)とは
第1章 なぜダークマターが問題なのか
第2章 ダークマターが本当にダークになるとき
第3章 遺伝子はどこに行ってしまったのか?
第4章 招待されたところで長居する
第5章 年をとるとすべてが縮む
第6章 2は完全数である
第7章 ジャンクで塗りつぶす
第8章 長いゲーム
第9章 ダークマターに彩りを添える
第10章 なぜ両親はジャンクを愛しているのか
第11章 ある使命を持ったジャンク
第12章 スイッチを入れて音量を上げる
第13章 無人緩衝地帯
第14章 ENCODEプロジェクト — ジャンクDNAがビッグ・サイエンスへ
第15章 首なし王妃と奇妙な猫と太ったマウス
第16章 ロスト・イン・アントランスレーション
第17章 なぜレゴはエアフィックスの模型より優れているのか
第18章 ミニは強大になり得る
第19章 薬は効く(ただしときどき)
第20章 暗闇の中のいくつかの明かり
訳者あとがき
参考文献
付録:本書で取り上げた、ジャンクDNAが関わるヒトの疾患
索引

ジャンクDNA
ヒトゲノムの98%はガラクタなのか?
Nessa Carey 著
中山潤一 訳

四六判 424ページ ISBN978-4-621-30003-9
定価 本体2,800円 +税

2016年4月発売

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