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今月のキーワード
事象の地平面 / ホーキング放射
●事象の地平面[event horizon]
ブラックホールなどの強い重力が働く時空に現れる半透膜的境界領域。地平面外部にあった物体は内部に進むことができるが,最大速度(光速度)で再び地平面の外に戻ろうとしても内部引力に引き戻されて地平面を越えることができない。物理的影響は因果律により光速度を超えて伝わることができないので,地平面内部で起こるあらゆる事象(物理現象)が外部の事象に影響を与えることはない。(p.74「電磁導波管の中で,ブラックホール物理の検証?」)
●ホーキング放射[Hawking ladiation]
量子効果によりブラックホールから放出される熱放射。古典的にはブラックホールから放出されるものは存在しないが,量子論では真空の量子ゆらぎがブラックホールの重力効果で励起されて粒子生成が起こる。事象の地平面近傍で励起された粒子群の一部は負のエネルギーをもって,ブラックホール内部に吸収されてその質量を減らす。残りの生成粒子は正のエネルギーで外部空間に放出されて,ブラックホールの質量,角運動量,電荷によって定まる温度,化学ポテンシャルをもった熱スペクトラムを示す。(p.74「電磁導波管の中で,ブラックホール物理の
検証?」)