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円筒容器に入れた水-グリセロール混合液中にできた直径約1cmの泡。容器を上下に振ると,中の液体は落下するさい十分なエネルギーを得て空洞ができ,その空洞は圧力によってちぎれて離れる。このとき2本のジェットが,1本は上向きに飛び出して液体を空中に放り出し,もう1本は下向きに飛び出して泡を貫く。下方に写っている大きな第2の泡は,これより以前の同じような事象でつくられたもの。泡について,よりくわしいことは34ページの解説記事をお読みいただきたい。
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2003.10 stamp img<今月の切手>
上、中:マックス・プランクとプランク定数 h。
下:不確定性原理を具現化する(?)球            (万)
座談会:高温超伝導は迷宮入り!?

コラム:高温超伝導研究―昔の一風景
家 泰弘
information corner 新しくないのに驚きだらけの単純な化合物
超伝導MgB2:遅咲きの大輪
P. C. キャンフィールド,G. W. クラブトゥリー
田島節子 訳

表面と物質内部との,電子状態の違いを見分ける
光電子分光は何を見てきたのか
菅 滋正,関山 明

小さな泡に秘められた大きな可能性
泡の不思議,バブルの効用
D. ローゼ 家 泰弘 訳

information corner 熱の作用でDNAを集める
C. デイ 美宅成樹,山中麻里 訳

X線観測で深まる銀河団中心部の謎
C. デイ 滝沢元和 訳

原子炉ニュートリノの欠損を発見
B. シュワルツシルド 末包文彦 訳

細胞膜が破れない理由
C. デイ 好村滋行 訳

ニュースダイジェスト
P. F. シューウィ,B. P. スタイン,J.リオーダン
高エネルギー原子核衝突における興味深い奇妙な現象 / 丸くない星 / 中間子Ds(2317)
ほか
クローズアップ:
おもしろくて役に立つコバルト酸化物
寺崎一郎

[随想]

生物とプランク単位
F. ウィルチェック 磯 暁 訳

[講座]

有限温度の物理学―エントロピーの考え方―
第7回 
熱力学的安定性と相転移
宮下 精二

[連載]
天才だってつらいよ ― 物理学者列伝
地球の重さを測った孤独な魂―キャヴェンディシュ
太田浩一

[コラム]

知ってるつもりの科学用語A to Z V
土井恒成
information corner フォーラム

11月号予告
今月のキーワード
ARPES / 円偏光アンジュレーター / コヒーレント成分,インコヒーレント成分 / レーリー・プレセット方程式 / 銀河団 / 活動銀河中心核 / 線張力 / 熱電発電効率

執筆者・翻訳者紹介


今月のパリティ
発見から17年,そのメカニズムは解明されたか
酸化物高温超伝導の発見は1986年11月。以来,そのメカニズムについてさまざまな議論がされてきた。メカニズムは解明されたのか? 転移温度に対するフォノンの役割は? 室温超伝導は可能なのか? 銅酸化物は特別なのか? 専門家の激論を再現する。(p.4)

すべての条件は40年以上前にそろっていたのに……
二ホウ化マグネシウムが40Kで超伝導を示すという2001年1月の発見は,爆発的な興奮と熱狂を巻き起こした。しかし,この性質が21世紀になってやっと発見されたというのは皮肉なことである。超伝導の機構がさかんに研究された1950年代の初め,すでに知られていた物質だった。(p.16)
飛躍的に精密になった光電子分光法で何がわかるのか
固体中の電子どうしの相互作用が強い系は強相関系とよばれ,近年注目を集めている。このような物質の本質を探るには電子の状態を精密に知ることが不可欠なのだが,光電子分光法はそのもっとも有効な手段として用いられ,超伝導など多彩な現象が解明されようとしている。(p.26)

エビも応用している,泡の驚くべき性質
日常生活でもおなじみの泡は,現代の物理や化学工業,医学などでも重要な位置を占めている。その一方で,泡は時として予想外の驚くべきふるまいを示す。生成・振動・崩潰といった複雑な過程など,泡の興味深いふるまいには理解できていないこともたくさんあるのだ。(p.34)
ブラウンの使用した実験装置
ブラウンの使用した実験装置(p.44)

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