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金属内包フラーレンを内包したカーボンナノチューブ(ピーポッド)の模式図。ピーポッドには通常のカーボンナノチューブにはない新奇な電子物性が次々と発見され,ナノテクノロジー分野の重要な研究テーマになっている。くわしくは30ページからの特集記事「フラーレン内包ナノチューブ,ピーポッド」を参照。
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2003.08 stamp img<今月の切手>
上、中:始祖鳥(アーケオプテリクス)の化石。体長1メートル。翼につめがあり,くちばしには歯がある。恐竜と鳥類の中間に位置する。(図柄を合わせるため,向きを変更している。)
下:中生代のはちゅう類ランフォリンクス(翼竜の一種)。            (万)
特集にあたって
家 泰弘

巻頭言:ナノチュ−ブ誕生
飯島澄男

炭素から多種多様な特性のナノ構造体を生み出す,現代の錬金術
カーボンナノチューブの電子状態
斎藤 晋

ナノチューブ特有の現象は,どのようにして現れてくるのか?

カーボンナノチューブにおける伝導と量子効果
安藤恒也


ナノ電子素子から燃料電池自動車まで,大きく広がるその可能性
カーボンナノチューブの応用
齋藤弥八


カーボンナノチューブのインターカレーション
岩佐義宏,真庭 豊


フラーレン内包ナノチューブ,ピーポッド
篠原久典


多層カーボンナノチューブの多彩な電気伝導
神田晶申,塚越一仁


炭素を含まないナノチューブ
寺内正己


カーボンナノチューブと走査型プローブ顕微鏡
中山喜萬

ニュースダイジェスト
P. F. シューウィ,B. P. スタイン,J. リオーダン
衝撃波のフォトニック結晶に及ぼす効果/フェムトグラムの質量の検出/BECのブラッグ爆発      
ほか
[講座]
有限温度の物理学―エントロピーの考え方―
第5回 
状態変化とエントロピー
宮下 精二

[連載]
天才だってつらいよ ― 物理学者列伝
シラノに物理を教えた原子論者―ガサンディー
太田浩一

[コラム]

知ってるつもりの科学用語A to Z T
土井恒成
information corner フォーラム
9月号予告
「今月のキーワード」は休みます

執筆者・翻訳者紹介



今月のパリティ
豊かな多様性ゆえの悩みは克服できるか
1990年代,なじみの深い炭素にフラーレンなど新しい同素体結晶が次々と発見されたが,その1つがナノチューブである。ナノチューブは構造が多様で,そのことが電子物性に多様性をもたらす一方,X線構造解析による原子配置の決定ができず,結合長すら正確には知られていない。(p.6)

ナノチューブとニュートリノの意外な関係
ナノチューブは2次元グラファイト面を丸めて得られる円筒状をしているが,この円筒面での電子の運動は,実は質量ゼロのニュートリノに対するワイル方程式で記述される。そしてこのことが,アハラノフ‐ボーム効果など,ナノチューブ特有の現象を引き起こすのである。(p.13)
ナノメートルの炭素のチューブが,世界を変えるかも……
カーボンナノチューブは幾何学的なユニークさとともに,卓越した機械的強度と特異な電子物性を備えた新材料である。ナノ電子素子や電子機械,電界放出型ディスプレイなど,ナノチューブでなければ実現できないデバイスや,飛躍的な進歩が期待される技術について紹介する。(p.20)

ナノメートルの“さやえんどう”
フラーレンとカーボンナノチューブの複合物質であるピーポッドは,1998年に偶然発見された。金属内包フラーレンのピーポッドでは,通常のナノチューブでは実現できない電子物性が期待される。またチューブ内部の空間は,化学反応の場としてもユニークな存在となっている。(p.30)
カラー画像を表示するCNT‐FED
カラー画像を表示するCNT‐FED(p.23)

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