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ウナギの表面や食道の内壁部分からは,刺激に対してある種の高分子が分泌され,表面がぬるぬるになり,摩擦力が下がっていく。ウナギをつかむとき,力を入れすぎると逆にすべって逃がしてしまう。くわしくは,31ページからの解説記事「ゲルの摩擦で解き明かす生物の運動」を参照。
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2003.07 stamp img<今月の切手>
上:人工関節。
中:レントゲン(1901年ノーベル賞受賞)
下:)手とマウス。            (万)
information corner
光学的技術によって開かれた,新たな科学のフロンティア
単一量子ドット分光の最前線
D. ギャモン,D. G. スティール 高河原俊秀 訳

科学界でも工学界でも,彼の影響の及ばないところはなかった
ヴィクトリア朝の大物理学者,ケルビン卿
M. マッカートニー 家 泰弘 訳


治療しにくい場所のガンをやっつける決め手となるか
精密な強度変調による新しい放射線治療
A. L. ボイヤー 美宅成樹,山中麻里 訳


生体組織の機能を支える“開放系物質”の不思議
ゲルの摩擦で解き明かす生物の運動
剣萍,長田義仁

information corner 地球はいつできたか
R. フィッツジェラルド 宮野健次郎 訳

2次元電子系におけるマイクロ波誘起ゼロ抵抗状態
R. フィッツジェラルド 家 泰弘 訳

ニュースダイジェスト
P. F. シューウィ,B. P. スタイン,J. リオーダン
超連続光源が熱い / 煉瓦の年代を調べる新しい方法 / ガンマ線バーストと超新星      
ほか

クローズアップ:
ローレンツ収縮からローレンツ力を導く
松田卓也,木下篤哉
[随想]
なぜ重力は弱いのか:プランク峰登攀記III
F. ウィルツェック 磯 暁 訳

位置まで見分ける光電子増倍管
黒田啓一

[理科教育]

ニュートリノ天文学について
本間三郎,林 昌樹

[講座]

有限温度の物理学―エントロピーの考え方―
第4回 
統計力学におけるエントロピー
宮下 精二

[連載]
天才だってつらいよ ― 物理学者列伝
ドイツ理論物理学の源流 ―ノイマン
太田浩一

[コラム]

知ってるつもりの科学用語A to Z S
土井恒成
information corner フォーラム
8月号予告
今月のキーワード
量子ドット / 荷電励起子 / アモントン-クーロンの法則 / (磁場中の)縦抵抗と横抵抗 / ダイノード

執筆者・翻訳者紹介



今月のパリティ
自在にカスタマイズできる“人工の原子”
量子ドットというのは,電子の波動関数を3次元的に閉じ込めている1〜100 nm程度の半導体構造である。サイズや形を変えることで望ましい物性を備えた“人工原子”をつくり出すことができ,革新的な量子状態制御技術を用いた固体素子の世界が開かれるものと期待されている。(p.4)

物理学の“王様”の素顔
熱力学創成の立役者であり,地球の年齢から航海用コンパスにまでわたる広範囲の問題を研究し,多大な貢献をなしとげたウィリアム・トムソン,後のケルビン卿。数学に堪能で,実験家としても完璧だった彼を支えていたのは,生涯にわたって抱き続けた情熱と好奇心だった。(p.13)
より有効で安全なガンの治療をめざして
悪性腫瘍の複雑な形状に沿って放射線照射を行うということは,放射線治療の大きな目標である。標的部分に致死量の放射線を照射しながら,周囲の正常組織へのダメージは最小限に抑えなければならない。ここ数年,精密な制御が可能な新しい方式が注目され,急速に普及しつつある。(p.21)

生物のしなやかさの秘密はどこに……
この世でもっとも高い効率を誇る運動機関は何かといったら,その答えが“生物”であることは疑う余地もない。では,生物のどこに,その秘密が隠されているのか。……その答の1つは,ゲル状態にある生物組織が担う低摩擦としなやかさにある。(p.31)
ケルビン卿の銅像
ケルビン卿の銅像(p.14)

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