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DNAが生物の遺伝情報を担っていることはいうま でもない。しかし,DNAはその構造や電子状態から材料としても興味深い性質を示すことがわかってきている。表紙図はいろいろな表現でDNAの2重らせん構造を端から見たものである。この方からもきれいな構造をしていることが よくわかる。4ページからの解説記事「DNAは電気を通すか」も参照。


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2002.03 stamp img<今月の切手>
(上)女子電話使用ノ図(中村洗石),
(中)情報通信の発達,(下)太平洋ケーブルの地図と千倉中継所
       (万)

news
DNAの中の電荷の輸送はどのようにして起こるのか
DNAは電気を通すか
C. デッカー,M. A. ラトナー 著  宮野健次郎 訳

物理学と生物学の接点

ソフトマター
W. プーン, T. マクレイシュ, A. ドナルド 著 奥村 剛 訳

原子ワイヤー中の電子のふるまいと伝導

金原子1個ずつならぶネックレス
木塚徳志 著

自己組織的に形成されるナノスケールの島状構造
人工原子が拓く量子情報科学
P. M.ペトロフ,A. ロルケ,A. イマモグル 著  平川一彦 訳
news 第2の強磁性超伝導体発見
C. デイ 著 杉山清寛 訳

取り消された118番元素
B. G. レヴィ 著 櫻井博儀 訳

原子振動を逆転させるカオス
B. G. レヴィ 著 安田正美 訳

多光子状態の不思議な干渉
枝松圭一

ニュースダイジェスト
P. F. シューウィ,B. P. スタイン,J. リオーダン
胎児には聞こえる超音波スキャン/ピコメートルの精度でDNAの運動を追跡する  ほか

[クローズアップ]
数学の鍵かします
流体と微分形式の便利な関係
大森英樹

[随想]

「アフターディナー物理」の楽しみ
M. F. シュレジンガー 著 小林俊一 訳

物理教室のマイノリティー
T. フェダー 著 林左絵子 訳

[コラム]
知ってるつもりの科学用語A to Z C
土井恒成

[講座]

ポケットに電磁気を 第12回(最終回)
天邪鬼を飼いならせ
勝本信吾

[講座]

ここが気になる学校物理 第7回
起電力と電流回路
兵頭俊夫

information corner フォーラム
4月号予告
今月のキーワード
コロイド/複雑液体/タンパク質の折りたたみ/アクチン/環境走査型顕微鏡/バリスティック伝導/ランダウアー公式/コンダクタンスの量子化/動的トンネリング/量子操作/パラメトリック下方変換

執筆者・翻訳者紹介



今月のパリティ
DNAでできた電子素子?
遺伝情報の担い手であるDNAの電気的な性質に,最近とくに関心が集まっている。2重らせん構造の発見以来議論されてきた電荷の移動の仕組が,やっとわかり始めてきたのだ。自己組織性をはじめユニークな性質をもつDNAは,分子エレクトロニクスの主役になれるのだろうか。(p.4)

物理学者と生物学者の対話は実を結ぶか
物理学と生物学の結びつきがいよいよ強くなりつつある一方で,分野間の対話は期待されるほどうまくいっていないらしい。原子レベルの詳細を大事にする生物学者と,異なるタイプの複雑液体に類似点を見いだそうとする物理学者――お互いに接点をどう見いだせばよいのだろうか。(p.12)
世界でもっとも小さなネックレスの秘密
原子を個別に操作する微細加工技術が進み,ついに原子を1個ずつ並べた金属ワイヤーさえ,実際につくられるようになった。わずか1原子の断面を,思いもよらない大きな電流が流れると期待されているが……単純な構造とは裏腹に,その性質を解き明かすのは難しいようだ。(p.21)

人工“原子”が量子の新しい世界を拓く
半導体基板の表面に自己組織的に形成されるナノメートルスケールの島状構造は,人工の原子のようにふるまい,多彩な物性を見せる。そのため絶好の研究対象となっているだけでなく,光エレクトロニクスや量子暗号,量子計算などの分野でユニークな素子に発展するかもしれない。(p.26)
タンパク質結晶の溶液からの成
タンパク質結晶の溶液からの成長(p.13)

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