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2001.04 contents
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蛍光色素でここに示したような樹状突起のネットワークは,ほかの神経細胞やチャネルからの情報を統合して信号を細胞体に伝える。樹状突起は,漏電している導線のようなものなのに,細胞体から遠く離れた樹状突起で生じた信号は,どうやって神経細胞の中心にある細胞体に到達できるのだろうか。この問題についての新しい発見は,31ページからのニュース記事「神経シナプスでの入力信号のスケーリング」で解説されている。(Photo by Shigeo Watanabe.)
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特集:超弦理論と量子重力II

巻頭言 特集にあたって
磯 暁

世界は多次元に埋め込まれている?

5次元目の時空は存在するか?
坂東昌子,九後汰一郎

幾何学的な時空解析

時空は非可換か?
加藤光裕 

1本のひもから自然現象へ

変貌する超弦理論
糸山 浩

news ボース凝縮体に渦をつくる光スプーン
R. フィッツジェラルド 著 井上純一 訳

神経シナプスでの入力信号のスケーリング
C. デイ 著 川戸 佳 訳

新しいストライプ状態:磁気ポーラロン結晶
神木正史

電子を引き出す新たな方法
K. ジェンセン 著 岡本信治 訳

ニュースダイジェスト
P. F. シューウィ,B. P. スタイン,J. リオーダン
惑星のオクターブ/光の風車に立ち向かう/低温センサーのアレイ ほか

[クローズアップ]
重力はなぜ弱い?
B. シュワルツチャイルド 著 須藤 靖 訳

[随想]

量子力学の誕生

ヘルゴラント1925
亀淵 

[理科教育]

「反論:相対論の正しい間違え方」に対する回答への反論
原田 稔

[講座]

ポケットに電磁気を
第1回
山椒は小粒でも…
勝本信吾

[講座]

科学哲学のすすめ 第9回
科学と文化
高橋昌一郎
information corner 書籍情報
読者の広場
5月号予告
今月のキーワード
カルツァ‐クライン(トーラス)コンパクト化/ブレインワールドシナリオ/アノマリー/非可換幾何学/統一場の理論/Dブレイン/ヨッフェ‐プリチャード磁気トラップ/ナトリウムチャネルとカリウムチャネル/パッチクランプ記録法/混成効果/磁気ポーラロン/結晶場/スパッタリング法/ゾル‐ゲル法/鏡像/シュワルツシルト半径

執筆者・翻訳者紹介



今月のパリティ
この世界に5次元の時空が隠されている
ポテンシャルは,3次元空間では距離の3乗に反比例し,2次元(平面)空間では距離の2乗に反比例する。ということは4次元空間では…。高次元の徴候を探していくなかで,その世界の幅は狭く,あまり広がっていないことがわかってきた。超弦理論が導く多次元時空とは。(p.6)

時空を幾何学的に描く――非可換幾何学
弦でみた時空は,点でみた場合とはずいぶん違った性質をもっている。それらの性質をもつ時空とは,どのような幾何学で記述されるのか。その根本原理である量子論ととても相性のよい幾何学が,実は数学の一分野として活発に研究されていた。(p.13)
超弦理論はどのように発展してきたのだろうか
素粒子理論における“ひも”の歴史は意外に古い。自由に伝播する1本のひもから始まった4つの力と物質の統一理論は,自然現象とより高い整合性を得るべく進化してきた。従来の摂動論的なひもの統一理論から,現在にいたるまでの進展をまとめてみよう。(p.18)

実験家が解明をめざす重力の謎
なぜ,重力は他の相互作用に比べて何十桁も弱いのだろうか。6次元以上の空間次元が存在するためであるという考えは超弦理論ではなじみ深い。このたびそれが観測で確認できる可能性が提示された。本号6ページ「5次元目の時空は存在するか?」にも関連する。(p.45)
ヘルゴラント島北端西側の高地
ヘルゴラント島北端西側の高地(p.52)

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