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軸に沿って走ってくるレーザー光(赤い線)は2枚の平行に置かれた半透明鏡の間にトラップされ,定在波をつくり出す。レーザーの強度は共振器の中に常に平均として1個の光子しか存在しない程度に弱い。原子がゆっくりと共振器領域に落ちてきて(緑の線),光子のつくる場にとらえられる。黄色い曲線は共振器を1m秒かかって通過したときの再構成された軌跡を表す。くわしくは本誌37ページからの解説記事「たった1つの光子が原子をトラップする」を参照のこと。(Figure courtesy of Caltech.)
article

標準模型は超えられるか
新世紀の素粒子物理
J. エリス 著 久野純治 訳

風が自転軸を動かす!?

地球自転軸の自由振動の謎
内藤勲夫

熱力学がもたらす新しい見地

カオス動力学から熱力学構造へ
佐々真一 

粒子運動の新シミュレーション法

非均質流体におけるパターン形成と乱流変調
梶島岳夫 

news 大気‐海洋結合の詳細が浮き彫りに
C. デイ 著 木本昌秀 訳

たった1つの光子が原子をトラップする
B. G. レヴィ 著 末元 徹 訳

宇宙構造の最大サイズが明らかに
B. シュワルツチャイルド 著 岡村定矩 訳

有機物がゲート電圧で超伝導!そして注入型レーザー発振!
B. G. レヴィ 著 勝本信吾 訳

ニュースダイジェスト
P. F. シューウィ,B. P. スタイン
奇妙だが危険ではないストレンジレット/不毛なニュートリノの解析結果 ほか

[クローズアップ]
pHと「濡れ」の関係
酒井英樹

[随想]

ESO加盟と望遠鏡閉鎖でゆれる英国天文学界
P. ギネシー 著 家 正則 訳 

[講座]

量子力学的“オームの法則” 第11回
超伝導でもないのに永久電流
小野嘉之

[講座]

科学哲学のすすめ 第7回
科学と欺瞞
高橋昌一郎
information corner 書籍情報
読者の広場
3月号予告
今月のキーワード
素粒子の標準模型 /チャンドラー・ウォブル/大気角運動量(AAM)関数/コア・マントル非結合/ボルツマン・エントロピー/シャノン・エントロピー/コルモゴロフ‐シナイのエントロピー/非均質流体/乱流変調/混相流/ストリーク構造/原子噴泉/光子数のゆらぎ/官能基/摩擦力顕微鏡/自己組織化膜/ヨーロッパ南天天文台/アタカマ・ミリ波干渉計計画/究極望遠鏡計画

執筆者・翻訳者紹介



今月のパリティ
標準模型でまだ判明しない数々の謎
素粒子物理に対する理解は「標準模型」に集約されている。標準模型は世界中の研究所において高い精度でテストされており,現在のところこれと矛盾するような確立した実験結果は一切存在しない。しかしその一方で,それを不満足と考えるたくさんの理論的理由も存在している。(p.4)

チャンドラー・ウォブルの「励起源問題」に終止符か
極運動(地球自転軸の向きの運動)には,約14か月周期をもつ自由振動がある。多くの地球物理学者たちが挑戦してきた「この自由振動をゆさぶる外力(励起源)は何か」という大きな謎に対して,“風”が関与していることが日本の気象庁データから突き止められた。(p.13)
粒子の運動をより効率的に解析する方法とは?
乱流に固体粒子を混入させると乱れは増えるか減るか? これは乱流変調とよばれ,自然界や工業装置における“粒子を含む流れ”を扱うときの重要なテーマである。抗力や揚力などの物理モデルをいっさい用いない新しい数値計算法を用いて,粒子運動をビジュアルに再現する。(p.28)

有機物でついに電荷注入型レーザーが実現!
アントラセン,テトラセン,ペンタセンは超伝導になることが確認されている。このたび,テトラセンを使って,電気的にキャリアーを注入する形式のレーザーをつくることに成功した。メーカーも,安価に製造できると期待しており,有機物の特性を生かしたさらなる発展が予想される。(p.43)
CERNの低エネルギー反陽子リング
新旧天文台の世代交代(p.57)

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