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調和振動子の第1励起状態にある単一束縛イオンの観測から得られたウィグナー分布
ウィグナー分布は,位置と運動量の同時確率分布の量子的な対応物である。n=1の冷気状態では,分布は減点付近で負の値をとる。これは,粒子の位置と運動量の正確な同時測定が不可能であることの現れである。詳細は11ページからの解説記事,「射影と鏡映」を参照。(Image by Wayne Itano, National Institute of Standards and Technology in Boulder, Colorado.)
article

最新装置の魅力にせまる!
ファーストライトをむかえたすばる望遠鏡
林 正彦

不確定性原理を取り込み,視覚化する分布とは?
射影と鏡映
D. ライプフリード 他著 高橋公也 訳

磁気回転が原子核を再考察させる
原子核スピンをめぐる新展開
R. クラーク 他著 田辺孝哉 訳

急成長をとげたデバイス
トランスデューサー最前線
I. J. ブッシュ-ヴィシニアック 著
内野研二,伊藤由喜男 訳

news 炎の先端にみられる物理現象
2次元燃焼面に現れるフィンガリング不安定性
G. B. ラブキン 著 藤田 修 訳

重原子核が安定する理由
ノーベリウム254に高スピン回転状態を発見
G. B. ラブキン 著 田辺和子 訳

ニュースダイジェスト
藤井昭彦,P. F. シューウィ,B. P. スタイン
サイクル23/ナノメートルの音波画像/時空のあいまいさ ほか

[クローズアップ]
青色LEDとレーザーの開発
中村修二

[随想]
地震の前,なぜ動物は騒ぐのか
池谷元伺

[理科教育]
実験室の中の空と海(2)
北極海漂流記
酒井 敏

予言・占いと理科教育 鈴木健夫

[講座]

相対論の正しい間違え方 第2回 
エーテル編(1)
松田卓也,木下篤哉

[書評]

『強磁性』
斯波弘行

information corner 書籍情報
新製品
読者の広場
7月号予告
今月のキーワード
観測装置自動交換システム/ポイント・スプレッド・ファンクション/カセグレン焦点とナスミス焦点/ラドン変換,逆ラドン変換/変形核/電気2重極放射と電気4重極放射/換算遷移確率/トランスデューサー/アクチュエーター/センサー/拡散支配型成長/熱輸送現象/熱‐拡散不安定性/蒸発残留核/分裂破片質量分析器/4p検出器/放射再結合/非放射再結合/転位/多重量子井戸構造

執筆者・翻訳者紹介



今月のパリティ
地上観測に新たな可能性を引き出す新技術
すばる望遠鏡は,地上望遠鏡としての最高性能を達成するとともに,感度でハッブル望遠鏡をしのぎ,また近赤外線の観測では解像度でもハッブル望遠鏡に匹敵する性能をもつことが実証された。今後,天文学の課題にどこまで迫れるのか大きな期待がかかっている。(p. 4)

不確定な量子の空間を描像化させる
量子力学は1回の観測ではわれわれに波動関数の不完全な情報しか与えない。粒子の位置と運動量は互いに不確定な要素である。しかし,同じ量子状態にある系をくり返し用意し実験できるならば,観測の視点を変えて測定することで量子状態の全体描像を再構成することができる。(p. 11)
枝分かれの発生しているフィンガリング現象
枝分かれの発生しているフィンガリング現象(p.39)

核回転から広がりゆく原子核物理
量子力学的には,完全な球は回転することはできない。回転が測定されるためには,空間的な向きを定義できるように,球対称性が破られていなければならない。そのため,変形核をつくることによって原子の核回転を説明してきた。いま,また新たな研究の動きがみられる。(p. 22,p. 40)

人間も及ばぬ機能を自動化させるトランスデューサー
鍵なしの入場システム,音や動きに応答する光スイッチ,電話機の音の受信・送信部品など――日常生活に溶け込んでしまって,トランスデューサー(センサーやアクチュエーター)は暮らしにかかせないものとなっている。すばる望遠鏡でも重要な役割を果たしている。(p. 29)
ガンマスフェアの配列と分裂破片質量分析器
ガンマスフェアの配列と分裂破片質量分析器(p.41)

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