環境分析ガイドブック

日本分析化学会 編  発行:丸善株式会社
B5判・850頁 本体価格42,000円 ISBN978-4-621-08277-5

本書の特徴
わが国で初めての環境分析の技術・方法を網羅的に記述・解説した本格的成書。
環境分析の対象となる大気、水、海洋、底質、土壌、廃棄物、生体、食品、騒音・振 動に関する分析方法を整理し、体系的に記述。
現場で環境分析に従事する研究者・技術者が手許に置いて役に立つマニュアル 的解説。現場ニーズの強い試料の採取・保存・前処理については対象試料別に 詳述。
環境基本法等の法体系、JIS等の公定分析法、省庁告示、自治体条例等との関 連が理解できるよう構成。
公定法のない内分泌かく乱物質、新規界面活性剤、農薬等や環境測定項目につ いても実際的な現場分析法を解説。
RoHS指令、REACH規制等の環境分析の国際動向についても対応。

「まえがき」より
 わが国では昭和30年代に公害問題が顕在化し、その後、公害問題の防止と環境保全を目的として「環境基準値」が制定された。この「環境基準値」の測定を行う環境分析法は法律、法令、告示、条例などによって「公定分析法」として定められているが、現在は多種多様な化学物質が用いられており、それに対応する公定分析法も多岐にわたり、さらに国内法対応だけでなくISOやRoHS指令などの国際対応も求められている。また、現在は法令ないしはJISなどで定められていないが、内分泌かく乱物質、難分解性有機汚染物質(POPs)、農薬など、潜在的に環境問題を引き起こす可能性のある化学物質や環境測定項目も測定対象となる。しかし、これまで環境分析技術・方法を体系的かつ網羅的に記述、解説した成書はわが国にはなかった。多岐にわたる環境分析を整理して分かりやすくまとめた本書が、環境分析に携わる関係各位に役立つことを願っている。

編集委員一覧



目次

1章 地球と人間活動
地球の歴史/地球問題の歴史/地球環境問題/大気圏環境/水圏環境/地圏(岩石圏)環境/生物環境/都市圏環境/環境技術と環境対策

2章 公定分析法と環境管理
環境分析の法体系/環境省などの基準と測定マニュアル・ガイドライン/JIS(日本工業規格)/ISO(国際標準化機構)/リスクアセスメントとリスク管理/化学物質の安全性評価/化学物質の毒性試験/化学物質の安全適正管理/環境管理システム/RoHS指令/REACH規則

3章 分析法の精度管理
標準分析法/分析データの取扱い/データの統計処理/不確かさとトレーサビリティ/検出限界の定義と求め方/精度管理の国際規格(ISO)/分析および分析値の信頼性確保/環境分析用標準物質

4章 環境分析に用いられる測定法

滴定法/pH計/電気化学分析法/化学センサー(イオン選択性電極)/ガスセンサー/吸光光度分析法/蛍光光度分析法/化学発光法/赤外分光法/ラマン分光法/ガスクロマトグラフィー/液体クロマトグラフィー/超臨界クロマトグラフィー/イオンクロマトグラフィー/連続流れ分析法/フローインジェクション分析法/GC/MS/LC/MS/MALDI/MS/SIMS/同位体質量分析法/炎光分析法/原子吸光分析法/ICP-AES/ICP-MS/蛍光樟分析法/EXAFSとXANES/X線回折法/X線マイクロアナライザー/X線光電子分光法/荷電粒子励起X線分析法/シンクロトロン放射光-蛍光X線/放射化分析法/環境放射能測定法/熱分析法/光学顕微鏡/電子顕微鏡/イムノアッセイ/簡易・現場分析法/自動計測器/モニタリング機器/オンサイト測定機器/


5章 環境試料の採取・保存・前処理

大気試料(有機成分)/大気試料(無機成分)/水質試料(有機成分)/水質試料(無機成分)/土壌(有機成分)/土壌(無機成分)/底質・堆積物/廃棄物/生体試料の採取、保存、前処理/植物・食品/スペシメンバンキング


6章 大気試料分析

大気質に係る規制、環境基準、汚染状況の監視など/一般大気/排ガス/作業環境/室内環境分析/悪臭/黄砂


7章 水試料分析

水質に係る規制と環境基準/環境水(河川水・湖沼水)/地下水/排水(工場排水,下水)/下水/水道水


8章 海洋調査分析

無機炭素/栄養塩(窒素,リン,ケイ素)/有機炭素,有機窒素/植物プランクトン/重金属/有機スズ化合物/有機塩素化合物/人工放射性核種


9章 底質分析

底質に係る規制と環境基準/底質分析


10章 土壌分析

土壌汚染に係る規制と環境基準/土壌汚染物質


11章 廃棄物分析

廃棄物に係る規制と環境基準/廃棄物に係る有害物質の測定


12章 生物試料分析

ヒト/動物類/植物類/食品


13章 地球環境モニタリング

温室効果ガス/ジメチルスルフィド/酸性雨と酸性霧のモニタリング体制/リモートセンシング


14章 RoHS指令対応分析

蛍光X線分析法によるスクリーニング/カドミウム、鉛、水銀、六価クロムの化学分析/臭素系難燃剤/サンプリング


15章 騒音・振動・低周波音

騒音/振動/低周波音


16章 技能試験,環境分析の資格と制度

分析試験所認定と技能試験/環境計量士/その他の資格


付録:環境関連法令のデータベース/環境分析用認証標準物質一覧表/環境分析の対象物質と測定法/実験廃棄物の処理と薬品・実験室の管理/水の調製と器具の洗浄/「JIS K 0216」分析化学用語(環境部門)について/毒物および劇物一覧



組見本





丸善(株)出版事業部