基礎科学から、最先端技術まで科学技術用語35,000語を収録。

第2版 科学大辞典

国際科学振興財団 編    編集委員長:古川 尚道   全体編集幹事:谷田貝 豊彦
発行:丸善株式会社

B5/2,000頁/本体35,000円   ISBN 4-621-07521-7

本 書 の 特 徴

科学と工学の全分野の、最新用語、重要用語、歴史的用語を網羅し、約3万5千語を掲載。

科学論文、学術用語集、JIS用語集、中学校・高校の教科書、新聞などのマスメディアに流通する科学用語を渉猟して、基本的な用語、最新の用語を選定。
調べやすい五十音順の小項目形式の辞典/高校生レベルのやさしい解説。
新たに、情報科学分野、ナノテクノロジー分野、バイオテクノロジー分野を新設。
最新の科学技術用語を5,000語追加。

収 録 分 野

数学・物理・化学・生物・地球科学・情報科学・医学・薬学・農学を網羅

工学各分野 〔機械・金属・計測・建築・環境・電気・土木・原子力工学・木材・資源・航空・宇宙・船舶・ナノテクノロジー・バイオテクノロジー〕
付録:
元素の周期表、基礎物理定数、国際単位系、単位の換算、数学公式一覧、生物の生存年代表・進化の系統樹、科学史年表、全天星図、英文索引

刊行にあたって
 簡潔明瞭な解説が好評を博し、発刊以来20年以上にわたって多くの方々の支持を得てきた科学大辞典が、およそ2年に及ぶ内容の再検討を経て、このたび改訂版として新しく生まれ変わり、再度各方面の期待に応えることとなった。冒頭、本辞典の一新のために惜しみない労力を提供して下さった筑波研究学園都市を中心とする教育・研究開発機関の研究者諸氏並びに複雑な出版業務を前回に続いて受諾していただいた丸善株式会社に心から感謝を申し上げたい。
 今日、自然科学の進展は著しく、それに相呼応して科学技術の分野も新しい領域をつぎつぎと生み出している。特に環境、生命、情報、医療、物質材料に関連する分野における研究の勢いはまさに怒濤といった感がある。一方、教育界、研究界に対する社会的期待の変化も大きく、近年、研究成果の社会還元あるいは学究の徒による社会貢献が重要な課題として浮上している。青少年の理科離れをどう防ぎ、いかに興味をひくかといったことも科学技術立国を国策とするわが国において、第一線の研究現場に課せられた新たな使命となっている。
 本辞典はこれらの動向の変化を一冊に凝縮したものだと自負したい。日進月歩の自然科学、科学技術の展開の中で流行よりも不易に軸足を置いた編集に心掛け、科学の基礎的理解に資することを一番の目的とした。このことから自然科学の世界に不慣れな方が、たとえば研究者の社会的寄与を語る場合に、あらかじめ本書で関係用語を理解しておけばより実りある対話ができるものと考えている。また高校生クラスからの活用を想定しているものの、義務教育の過程でも理解が及ぶよう平易な解説に努めたことから、生徒らの理科学習にあたり教育者、研究者が本辞典を媒介に向き合っていくことが十分に可能となっている。理系分野の知識全般を俯瞰できるという点では、教授する側のハンドブック的利用も有効であろう。
 今回も財団法人国際科学振興財団(つくば市)が編集事務の任にあたった。本財団の初代会長は土光敏夫氏である。氏自身、理系出身で周知の通り経済界のみならず、わが国政治、行政、教育等の各界において、その清廉で誠実かつ一徹な人柄は多くの人々に感銘を与えた。虚言、虚飾を排し、実社会が真に幸福な社会に向かうようにと不惜身命の努力を傾けられた。土光イズムと語り継がれるこうした氏の質実の気風を表すに、これだけの言葉では不足であるが、本辞典刊行の理念が氏の精神を受け継ぐものであることをご理解いただければ幸いである。
 人間と自然環境と科学が調和する、万民幸福の健やかな社会を創建したいとの志を抱く第二、第三の土光敏夫氏後継が、本辞典の活用を契機として特に若い世代からつぎつぎと出てくることを切に願ってやまない。
2005年1月

財団法人国際科学振興財団 会長 大竹 美喜




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