原子力・量子・核融合事典

B5判・6分冊・総頁数1,700頁  本体150,000円+税 ISBN978-4-621-08874-6


プラズマ物理・核融合、放射線医療・加速器(量子ビーム),
原子力工学など原子核関連の科学・技術を包括的にまとめた全6分冊の本格的事典。
特に、第絞冊では「東日本大震災と原子力発電所事故」を扱い,
地震・津波,事故の推移・分析から社会影響までを解説しています。
6分冊の構成

機Ц胸匈吠理とプラズマ物理・核融合
供Ц胸厦Ч学と原子力発電
掘Ц胸厠浪蹴悗罰貿確船汽ぅル
検量子ビームと放射線医療
后東日本大震災と原子力発電所事故
此Я輒楴 ち躡引,分冊索引(CD-ROM付)

本書の特徴

● 全編,図表を多用し、見開き2ページないし4ページ読切りの構成で、どこからでも読むことができます。
● 第絞冊では、東日本大震災の原子力発電所事故を詳細に検討しています。
● 第妻冊として総目次、総索引、分冊索引を掲載し、大部にもかかわらず、検索しやすく使いやすい
 事典となっています。また、添付CD-ROMには関連データ、関連資料が豊富に収載されています。
● 3.11以降の最新の情報をカバーしています。

発刊にあたって

 はじめに,2011年3月に発生した東日本大震災に伴う東京電力(株)福島第一原子力発電所事故で被災され,現在も避難先などで不自由な生活に苦労されておられる多くの方々に心からお見舞いを申し上げます。皆様の落ち着いた生活と福島県の一日も早い復興を心から願っております。
 このたび『原子力・量子・核融合事典』を発刊するにあたり,編集委員,執筆者を代表して本事典の趣旨を述べさせていただきます。わが国では,放射線に関する研究・応用が先行し,エネルギーとしての原子力利用は1955年に原子力基本法が制定されてから本格化し,電力の多くを供給するまでになりました。放射線については量子ビームとしての応用が進み,関係する産業界における経済規模は原子力発電に匹敵するとの報告もあります。しかし,福島の事故を契機に国民は環境汚染・放射線被ばくなどの問題に直面し,原子力のあり方について考えるようになりました。また,原子力にかかわってきた技術者・研究者にもそれぞれの仕事と社会とのかかわりについて改めて見直すことが求められています。
 福島の事故以後,(一社)日本原子力学会を含むいくつもの委員会から事故調査報告書が公表され,また事故に関する多くの著書も刊行されています。本書は福島の事故を踏まえつつ,これらの出版物とは異なった視点から,原子力,量子ビームおよび核融合に関心を持たれる技術者・研究者,およびこれらについて専門的で俯瞰的な知識を得たいと考えられる市民・学生などを対象に編集しました。原子力工学,量子ビームの基礎および専門的な解説ならびに事故を含む最新の状況,プラズマ・核融合炉に関する研究・開発の最新の事項・状況について,各分野の第一線で活躍されている方々に執筆を依頼しました。事典としての使いやすさを考慮して,原則としてひとつの事項を見開き2ページにまとめた記述とし,最新のデータを取り入れた図表を掲載しています。福島の事故は収拾に向けて国,自治体,事業者が多くの技術者・研究者の協力を得て取り組んでいますが,時々の変更も多いため,第機銑己冊の記述を踏まえて,事故に限って第絞冊としてまとめて詳述しました。
 終わりに,本事典の趣旨をご理解いただいてご寄稿くださった400名にもおよぶ執筆者と,取りまとめにあたった編集委員に深謝申し上げるとともに,読者の皆様が本事典編纂に注いだ執筆者,編集委員の熱意をくみ取っていただければ幸いです。
2014年 錦秋
編集委員長 工藤 和彦

編集者


目 次

第喫冊 原子核物理とプラズマ物理・核融合
原子核物理学・核反応
高エネルギー密度物理・レーザー核融合
核融合プラズマ物理学
核融合炉工学
核融合炉材料工学

第曲冊 原子炉工学と原子力発電
原子力利用の歴史と現状
原子炉と原子力発電所
原子力発電所の設計建設・運転管理 
原子力発電所の安全確保
原子力と社会

第景冊 原子力化学と核燃料サイクル
同位体
アクチノイド化学
原子炉化学
分離化学
核燃料サイクル
新燃料サイクル技術
放射性廃棄物処理・処分と原子力施設の廃止措置

第己冊 量子ビームと放射線医療
量子ビーム
放射線物質相互作用・計測
放射線利用・研究炉
放射線診断・治療
医学物理・保健物理

第絞冊 東日本大震災と原子力発電所事故
地震・津波
事故の状況
安全性の問題点と今後の対策
放射線
放射性廃棄物の処理・処分と環境修復
社会影響

第妻冊 総目次,総索引,分冊索引(CD-ROM付)



組見本







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