シュプリンガー現代理論物理学シリーズ3
格子上の場の理論 
青木 慎也 著     
発行元:丸善出版(株)



本書は格子上の場の理論に関する基礎的な教科書である.第I部の基礎編は,格子理論の定義から始まってその基礎的な概念や特徴を解説する.格子理論において一番重要な概念である「連続極限」についての説明のあと,格子理論がその有効性をもっとも発揮する場合である格子ゲージ理論についてその定義から詳しく解説する.後半では,格子上のフェルミオンを取り扱う.新しい格子フェルミオンの方法として最近提唱されたドメインウォール・フェルミオンなど,現在も研究が進行中のホットな話題について重要な内容のみを厳選して紹介した. 第II部は格子QCDの数値計算の実践編として「モンテカルロ法によるハドロン質量の計算」を解説する.熱浴法の一般原理とその応用,ハイブリッド・モンテカルロ法の原理と実際の応用などを紹介する.一連の手順によって得られたハドロン質量のクォーク質量に対する依存性から物理的なクォーク質量を決める方法を述べ,具体的な例を用いて実際にその方法を適用してみる.最後にハドロン質量以外の物理量としてハドロンの行列要素の計算方法について簡単に触れる. 付録では,本文中で読みやすさ,理解の容易さのために触れられなかったが重要な点の幾つかをまとめて載せた.格子上の場の理論についての研究の教科書・参考書として好適の書である.

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【定価】本体4,800円+ 税 【判型・フォーマット】A5 【ページ数・時間】321ページ 【ISBNコード】978-4-621-06243-2 【発行年月】2005年10月電子書籍あり

 
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